大人になってから語学を始める場合、
「発音」が非常に高い壁になっているという方は、案外多いのではないだろうか?
言わずもがな、私もその一人である。
今までも何度も登場したため、多くの方がご存じだが、
発音を苦に、中国語をあきらめようと思ったことも数知れず…。
もちろん、言語はあくまでコミュニケーションのツールに過ぎず
発音はそのツールの一部分にしか過ぎない。
そのため発音がネイティブのようでも、内容がスカスカであれば、
それはそれで、また問題ありである。
とはいえ、「発音は外見と同じ」と言われることもあり、
いくらいい内容を述べても、それが相手に届かなければ結局は意味がない。
ただ発音のレベルアップを図ると言っても、
相手に通じればいいのか、それともニュースキャスター並みのレベルまで求めるのか
本人が発音のレベルをどこまで求めるかによって、おのずと結果も変わってくる。
少し成長できたかな、と思っていると
先日、誰よりも厳しい発音チェッカーである主人からの一言。
「音声を消して、口の動きだけ見ていると(=口話法)、音を追いきれない。
つまりまだ発音が違うってこと!」。
口話(こうわ)とは、「聴覚障害者(ろう者)」が、「健聴者(口頭会話者)」の口の動きを読み取り、ろう者が表現したい言葉を「発話(口の形と音声)」で表す、特殊な技術の事。いわゆる「読唇術」の一種である。
ろう学校などで言語聴覚士との訓練で習得する。音の聞こえないろう者にとって、口の形や動きを真似する事はできても、「音声」を正確に表現する事は至難の技であるため苦手なろう者も多い。
逆に言えば、口話が得意なろう者は尊敬の眼差しで見られる事もある。
口話教育自体が、「手話が苦手な「健聴者(口頭会話者)」とのコミュニケーションを重要視したものであり差別的との意見もある。
しかし、通常両手を合わせた10本の指だけでの手話では、語彙が足りなくなる(同じかたちの手話が存在する)ため、「目線」や「顔の表情」、「口の中型(口話)」て表現を補い、スムーズに「言葉(手話)」を伝えるために必要とする、ろう者達の声もある。
「本当にキレイな中国語を目指すなら、もう一度ピンインレベルから再学習すべし!」
と言われ、少し考える時間をもらっていた。
私の目指すところは、やはりネイティブと間違われるぐらいの発音を目指したい。
となると、第三次発音矯正に取り組むしかない。
ただ、ここで一旦区切りをつけておいた方が、気持ち的にも第三次発音矯正に
気持ちよく取り組めるのではと思い、卒業論文ではないが、
今のレベルを刻んでおくことにしたい。
こちらは以前のイベント『ビデオを使って音読練習』で取り上げた作品である。
・【イベント告知】ビデオを使って音読練習 ←両日 満員御礼!
音読(と言っても、ほぼ暗唱であるが)教材は湯唯さん主演の映画《命中注定》より
【ケンカのシーン】
【自虐のシーン】
【アドバイスのシーン】
そして第三次発音矯正に向かう前に、襟を正すような動画を発見。
言語の発音を愛する人&発音トレーナー だいじろー先生。
さまざまな言語を、耳コピだけで再現していく動画を多くアップされている。
【発音良くしたい人は絶対見て】発音学習におけるメンタルブロックについて語ります
だいじろー先生がおっしゃる、発音学習におけるメンタルブロックについては
全く同感である。
というのも、発音矯正で少し進歩が感じられたとき、
主人や周りの中国語ネイティブと同じしぐさや、体の揺れ方。
さらには(実際にはネイティブもそれほど飛んではいないが)唾の飛び方も
似てきたような気がする、と思ったときがあった。
最近また時として照れが入ってしまうこともあり、少し練習に甘さが入ると
再び日本人ポイ発音に戻ってしまったようにも感じる。
だいじろー先生のおっしゃる通り、メンタルブロックを取り除き、
第三次に、ひたむきに向かい合いたいと思う。