ちゃーちゃん@中国

中国滞在10年以上の日本人女性から見える「生の中国」とは?



あなたの目には、中国はどのように映っていますか?

あなたが本当に知りたいことはなんですか?

影響力等は決してないですが、日本人と中国人の誤解が少しでも解ければと思って始めたブログです。



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「中国語の発音の話をする会」無事終了 ~中国語発音を少しでも上手くするには~

以前告知をしていた「中国語の発音の話をする会」。本日、無事終了した。

 

座談会はマニアックなお話しも飛び出し(と言うよりは、ほとんどがマニアック)、

さらには中国とだけではなく、英語との比較もお伺いでき、

日本語⇔中国語⇔英語、という3言語から考慮した討論がなされ、非常に有意義で興味深く

知的興奮を呼び起こすものだった。「メモを取るところが満載」の会と言っても、

過言ではなかった。

 

3言語の共通として、「“人類の進化”と共に発音も変わってきている」ことにも触れられ

(“人類の進化”と言えども、ここ400年ぐらい前からの話なので「“ ”」のマーク付き)

人類の顔の輪郭の変化が先か、発音の変化が先か、とにかく北京原人に比べると、

現代人は宇宙人のように、顎がシャープになりつつあるという話にまで至った。

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座談会の結論から言うと、下記の3点についてが主な内容である。

  1. 声調の正確性
  2. 母音の重要性
  3. 腹式呼吸で発声する

 

声調の正確性

 中国語は声調、あるいは四声と呼ばれる「意味を区別するための音節ごとの音の高低・

上がり下がり」がある。

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話が脱線するが私個人的には、三声は「低く抑える(そして上がらない)」という方が、

ノンネイティブにはイメージしやすい気がしている。そのため岡本悠馬さんが

おっしゃていた「そごうのマーク」の書き表し方の方が、結構しっくりくる。

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ちなみに音声学で言えば、音程の違いを用いるのが日本語である。

具体的には「はし」も「橋」「箸」「端」は、全て異なる音程を持つ。

そして基本「音」は全て四分音符で発声される。

日本語は音程の違いを用いる言語ではあるが、一つずつの音節、たとえば「あ」に

“基本的”には、音の高低はない。

(基本的と書いたわけは、関西弁では結構存在する。https://togetter.com/li/1227684

 

それに比べ中国語は一つの音節に、音の高低があるので(それらをもちあわせいない

日本語スピーカーからすれば)難しい。

maという音でも、mā(妈=母)、má(麻=麻)、mǎ(马=馬)、mà(骂=罵る)と

全く違う意味になる。

 

思わず力んで発音すると四声になってしまったり、二声と三声が混合してしまうことは

時としてあり得る話だが、なぜか全て四声になってしまう方も少なくない。

中国語の「核」という部分でもあるだけに、この間違いは徹底的に直していきたい。

私自身も二声、三声があやふやなことがあるので、これを機に、もう一度見直そうと思う。

 

母音の重要性

興味深いエピソードがある。

私が「この方の中国語上手じゃない?中国人だと言っても通じるのでは?」と、

完全ノンネイティブの発音を、中国語ネイティブである主人に聞いてもらったことがある。

主人の反応は「上手だし、一般の日本人の発音からは群を抜いているけれど、すぐに

外国人(ノンネイティブ)だと分かるよ」とのこと。

 

その原因は、母音の発音にあるようだ。

 

日本語の母音は「あいうえお」の5つに対し、中国語は副母音も含めると「ai、ang」など

合計24種類ある。つまり日本語でカバーできない音も存在するわけだ。

 

中国語の発音指導においても、z,c,sやzh,ch,sh,rなど、子音に多くの注目が集まるのに対し、

母音については疎かにされがちである。

もっと厳しい言い方をすれば、触れることもしない講師もたくさんいる。

 

※少しマニアックな話(「音声学」という学問のお話し)になるので、退屈に思われる方は、読み飛ばしていただけると幸いです。

 

参加者の一人がベトナムの日本人学習者に「その『あ』は、どの『あ』ですか?」と言われ、

答えに困ったとの話があった。

確かに私たち日本人の多くは「あ」と発音するときに、わざわざ舌の位置、口の形など

気にして発音しないし、あくまでも「あ」の音は「あ」以上でも以下でもない。

しかし音声学では日本語で「あ」と書き表されるであろう発音は、実はいくつかある。

 

もっと日本語スピーカーになじみ深い例をあげると、「案外の『ん』」と「案内の『ん』」は、

舌の位置も鼻への響き方も異なることが、注意深く発音してみると分かる。

中国語の発音練習の時「日本語には/n/ /ng/の区別がないので、日本人留学生は

inとingの区別が苦手だ」などと言われることがあるが、日本語の中にも実はきちんとあるのだ。

 

それらを可視化できるものが、国際音声記号IPA、中国語では国际音标)と言われるものだ。

下記の図は口の中を横から見た形になっており、口の中のどのあたりで発音するかを

示しているものである。

例えば日本語で表記するとすれば「あ」になるであろう音。しかし音声学では

/a/ と /α/ は発音する際の舌の位置が異なる。

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中国語も同じことで、/an/と/ang/は同じaというピンインで書き表しているが、

国際音声表記では/an/[an]と/ang/[ɑŋ]と、舌の位置が違うことを説明している。

余談だが、中国語には5種類の/a/の音が存在する。

 

(中国語と国際音声表記の対比表は、こちらからダウンロードできます。また日本語との対比表は、こちらの左メニュー「2. Standard hiragana」からごらんいただけます。)

 

話しを戻そう。

子音も音を作る一部としては、もちろん非常に大切ではあるが、それと同じぐらい

母音に対しても気を配れたならば、グッと中国語らしい発音になるのは間違いない。

 

腹式呼吸で発音する

日本語は「か(k+a)」と言うように、「ん」を除くすべての仮名が子音と母音の

組み合わせによって成り立っている。

その関係もあって腹式呼吸をしなくても、極端に言えば口先だけでも話しができる言語である。

 

そのため日本人が中国語を話す時、その話し方で発音してしまう場合が多い。

 

しかし中国語は英語のように、息を多く使う言語のひとつである。

(ちなみに英語は日本語の6倍息を使う言語、と言われている)

中国語も/h/のような、喉から息を出すような音。/t/ /ch/など有気音も多い。

息を多く出そうとすれば、自然とお腹の底から、つまり腹式呼吸で話す必要がある。

 

少し話はまた逸れるが、今回英語の発音矯正講師をされていらっしゃる方が参加されていた。

彼女曰く、「英語を話すようになってから声が低くなりました」とのこと。

これは口先だけで話しているのではなく、腹式呼吸をきちんと用いて発音している証でもある。

以前聞いた興味深い話しとして「英語⇔日本語」通訳の方で、英語を話す時は

なんともないが、日本語を多く話すと喉が枯れてしまう、という方もいるそうだ。

言語によって、息の使い方や腹式呼吸を使うかどうかなどが、垣間見れるエピソードである。

 

つまり(日本語と比べると)息を多く使う中国語であることを考えると、自然と呼吸法が

異なることが分かる。

 

さらにせっかくなので、もう一つ余談を話しておきたい。

日本語は顔の筋肉の2割程度の使用で、話ができるらしい。しかし英語は5割、

ドイツ語になると8割必要と言われている。

中国語のデータはあいにく持ち合わせていないが、日本語よりはるかに大きい値であると

思われる。ここから読み解けることは、中国語の音がうまく出せないのは、顔の筋肉、

つまり口の形の変化が、中国語対応になっていないためというのも、理由の一つである。

幸い筋肉は鍛えることができるため、中国語の発音練習を繰り返していれば、

口の形の変化も、それに応じてなめらかになってくる。

 


 

 座談会は約1時間半。

上記のような内容が、笑いあり、不思議発見ありで討論された。

 

参加者の「『人は見た目が9割』と言う書籍のように、『言語は発音が9割』」と

おっしゃった言葉が印象的だった。

話す内容はもちろん重要だが、発音が悪く何を言っているか分からないでは話にならない。

(あのノーベル賞候補のリストにも名前が挙がった、細菌学者である野口英雄氏。

学会の論文発表のプレゼンで英語の発音が悪く、論文内容を検討される前に選考から

漏れたという経験から、発音の猛特訓をしたというエピソードが残っている)

 

中国で生活をしている私。何か討論をしようとしても、まずは話を聞いてもらえなければ、

何の意味もない。

練習を積み重ねてもネイティブ発音になるには、まだまだ隔たりがある。

しかしやはり中国語学習者として、懸命に矯正に取り組むことを、少しでもキレイな

発音ができるように、取り組みたいと思ってならない。

 

その方法として、コツコツと発音練習をする以外にも、先日のブログでも記載したが、

ピンインのディクテーションを行うことを、今でも続けている。

ディクテーションは時間がかかる上に、心が折れそうになる勉強法の一つでもある。

それでも続けているのは、その効果を実感しているからであろう。

 

最近、更に忙しくなってきた。

今日の座談会に参加して、次回第2回目、第3回目と今度は主催者として開催した際、

胸を張って、参加できるようにしておきたい。

そのために毎日少しずつでも、音読とディクテーションを続けようと決意ができた

そんな素晴らしい内容の座談会だった。

 


 

 本日お忙しい中ご参加いただきました5名の方々には、心より御礼申し上げます。またスムーズな司会進行、当日までの運営を快く引き受け、実行してくださった温子さん(https://twitter.com/Acchi0321)、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

 温子さんもご自身のブログで、本日の座談会を記事にされていらっしゃいます。そちらもどうぞ併せて、ご覧いただければと存じます。

nanatsukotoba.com

 

 またこちらの座談会は予約時からご好評をいただき、たくさんのお問合せを頂きました。中には「日程が合わず、今回は残念ながら見送ります」というご連絡も、何名からも頂戴いたしました。

 このような中国語の発音について話せる場は、あまり設けられていないこともあり、こちらの座談会を継続していきたいと考えております。

 ただ私自身、まだまだ勉強不足なこともあり、もう少し内容を詰めてから次回を開催したいと考えております。そのため少し期間が開いてしまいますが、日程などが決まり次第、こちらのブログでお知らせいたしますので、今しばらくお時間をいただければ幸いです。

 今回の私のブログ、ご参加の方々のブログでご興味をお持ちいただいた方、これから中国語を始めたい、発音に悩んでいるなど、もっと中国語がうまくなりたいと思われていらっしゃる方のご参加を、心よりお待ち申し上げます。

【自叙伝】(10)中国語の種をまく ~最終話~

【前回のあらすじ】

2年間安定の落ちこぼれ留学生。

それが3年生の担任と出会え、文法の先生にも出会え、中国語が一気に開花する。

卒業時、優秀留学生賞と優秀卒業論文賞を受賞した私は、完全に自分を見失っていた。

だがその「勘違い」こそが意外な結果に結びつく。

 

その後卒業時までトップ10を維持でき、優秀留学生賞と優秀卒業論文賞を受賞した。

自惚れていたことも、調子にのっていたこともあり、この勢いで日本帰国後、

県知事と市長に手紙を書いて郵送した。

「中国留学経験者ですが、なにかお役に立てることはないですか」と。

 

その結果、知事からは「後ほど秘書から連絡させます」というメールが届き、

数日後県の人材登録センターから、登録シートが郵送されてきた。あいにく毎回の

活動センターには車で往復2時間以上かかることもあり、丁重にお断りをした。

そして市長からは手書きで3枚にも及ぶ返信が届き、後日市長室まで招待された。

そこでボランティアではあるが、市内の小中高校に出向き教壇に立ってほしいという

ご要望をいただいた。

 

これは地域活性化のプロジェクトの一つで、特技を持つ市民を集め、その特技を生かし、

学生たちに授業をするというものだった。

私の他には英語、手話、華道・茶道、農業、アカペラ、手品、俳句など、ジャンルを問わず

様々な人材が、オリジナルの授業を行っていた。

 

またこれは、生徒はあくまでも自由参加の活動で、放課後に行われること。

そして報酬はワンコインにも満たない、ほんの心ばかりというものだった。

 

それでも私は胸を躍らせた。

そして私が中学1年生、初めて目にしたELT(=English Language Teacher)から、

海外に強い憧れを感じたように、なにか学生の心に残るようなことが伝えられればと思った。

 

初めての学校は、母校の小学校。しかも初めての授業は1、2年生。併せて20人にも満たない。 

少し前に大きなランドセルを背負い、初めて校門をくぐった生徒も半数以上。

授業ではひらがな、カタカナを必死に学習している生徒たちに、いきなり中国語の

漢字を用いた授業は、いくら何でも難度が高すぎる。

 

そこで授業はまずは「視覚」で感じるものにしようとした。

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「この地図、いつもみんなが見ている地図と違うけど、どこが違うかな?」

「漢字ばっかり!」

 

そう言って珍しがる生徒たちに、中国語は全て漢字を用いて書き表すことを説明した。

そしてただ単に単語を覚えるような授業をしても、面白みに欠け退屈するであろうと思い、

中国語を学習していなくても知っているような「ニーハオ」「シェシェ」「ザイジェン」

(你好(=こんにちは)、谢谢(=ありがとう)、再见(=さようなら)などの

単語を一緒に発音した。

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 そして、それらの単語を使いゲームのフルーツバスケットをした。

つまり通常ならばリンゴと言うところを「你好」、ミカンと言うところを「谢谢」と。

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何度も同じ単語を繰り返し聞いたり、発音したりすることで「口と耳」で

中国語を体験してもらった。

 

さらに言葉だけでなく、文化にも触れてもらいたいとチャイナドレスを

男女問わず着てもらったり、私が中国でたくさん旅行した際に撮影した風景写真を

見てもらったりした。

 

授業はキラキラした目をした子供たちの、笑顔が溢れた。

私もとても幸せな時間だった。

 

その授業が好評を得て、市内の小学校、中学校、高校に授業をすることになる。

小学生でも学年が大きくなると、知的興奮を意識し、文化の部分も話しつつ中国語で

簡単な自己紹介ができるように導いた。

 

また中学生になると、自分の思春期と照らし合わせ、「外国語=英語だけではないこと」

「世界はとても大きいこと」を伝える内容にした。

 

高校では授業を割いての講演会となり、全校生徒の前で「進路」という話題を

織り交ぜながら話した。

また私自身が留学という目標(夢)を一時は見失ったが、思い続けること10年、国は違えど

その目標は叶えられたこと、願いは(たとえ形を変えたとしても)、思い続ければ

光が差し込んでくることなどを話した。

 

中国の大学院に入学するため、実際に市内学校の教壇に立てたのは半年であったが、

街中で生徒たちに出会えば「ニーハオの先生」と集まってきてくれることもあり、

本当に素晴らしい時間を過ごさせてもらった。 

 

そして昨年、「ニーハオの先生お元気ですか?」と題した、見覚えのないルアドレスの

メールを受け取り、恐る恐る開いてみると…。

 

ニーハオの先生、お元気ですか?

私は以前、先生の中国語の授業を受けた××と申します。

先生のお母様から、このメールアドレスをお伺いしました。

 

この春から大学生です。専攻は中国語です。

……(中略)

いつの日か、ニーハオの先生みたいに、私も中国語の種を植えたいです。

がんばります。 再見!

 

そこには約10年前に植えた中国語の種が、これからまさに発芽しようとしていた。

 


 

私の次の目標(夢)は、中国語の種を1粒でも多くまくこと。

このブログを始めたきっかけも、中国のことに興味を持っていただけたなら、

そしてマスコミで報道されている偏った情報、操作された情報ではない、日本人の

私の目から見える生の中国を感じていただけたら、と思ったからである。

 

人間なので合う合わない、好き嫌いがあるのは仕方ない。

今ではどっぷり中国にはまっている私でさえも、中国の大地に降り立つまでは、

中国のことを見下していた。「どうせ中国でしょ」「だから中国なんでしょ」なんてことも

普通に思っていた。

 

恐れ多くも、もし私のブログから少しでも「ん?」と、以前とは違う何かを

感じていただけたならば、本当に光栄なことだと思う。

そして「もう少し中国のことを知ってみようかな」と思われたり、あるいは

中国を知ることにより、中国語にも興味を感じていただけたならば、中国語が好きな私にとって、

「それ以上の幸せはない」と思える程、嬉しいことである。

 

2月6日から10日にわたり、駆け足で自叙伝を書いてきた。

しかし今回では取り上げられなかった、幼いころのおてんば娘、中学時代のいじめ経験、

高校時代のクラブ活動、大学時代の〇〇等、まだまだお恥ずかしい部分、思わず笑って

しまうようなエピソード、涙するような体験がたくさんあり、もちろん留学時代のお話も、

1日かかっても話しきれない程てんこ盛りである。

それらはまたこのブログで、少しずつお話しできればと思っている。

 

本日をもって自叙伝は卒業となるが、私が一度学生生活を離れ就職した後、再度留学という

かたちを以って、学生生活に戻ったように「特別編」あるいは「Part2」として、

また皆様に「自叙伝」をお話しできることがある、かも知れない。

それらをオモシロ可笑しくご覧いただけるよう、今日からまた真剣に、そして真摯に中国と

二人三脚の生活をしていきたい、そんな気持ちでいっぱいである。

 

最後になりましたが、10回にわたりご高覧いただき、誠にありがとうございました。

  


 

 この自叙伝を書くに当たり、迷っていた私の背中を押してくださった方が、お二人いらっしゃいます。たまたま小学校で教壇に立ったお話にご興味をいただけ、お話をさせていただいた後、本当に軽い気持ちで「私の自叙伝、もし書いたら読んでいただけそうですかね~」とお伺いしたところ、即答で「ぜひ、読みたいです!」と、心強くお気持ちをお聞かせくださいました。また語学コミュニティでこのやり取りをお話しした際、違う方からも投稿後すぐに「ぜひ!」とのお返事をいただき、そう言ってくださったお二人のために、と書き始めました。

 結果、本当にたくさんの方にご覧いただけることになり、大変嬉しく、また心より感謝しております。さらに私自身、中国と中国語との出会い、結びつき、そして現在に至るまでの葛藤や喜びなどを再認識でき、書き始めたあの日から今日に至るまでの約1か月間、いろんな出来事を思い出しながら、充実した時間を過ごすことができました。

 背中を押してくださいましたこのお二方には、この場をお借りいたしまして、御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。またこのお二人は海外で生活されていることもあり、海外ならではの悩みを話せる、私の大切な大切な同志です。お一人は中国語、お一人は韓国語とそれぞれの言語を武器に、ご活躍されていらっしゃいます。お二人とも素敵なブログをお持ちですので、ぜひそちらにも、足を運んでいただければと存じます。

 

 

 明日からまた通常ブログに戻り、生の中国をお伝えしたいと思います。引き続きご愛顧いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

 

【自叙伝】(1)幼少期~高校入学

【自叙伝】(2)高校入学~2年生 

【自叙伝】(3)高校2年生~大学2年生 

【自叙伝】(4)大学3年生

【自叙伝】(5)就職活動

【自叙伝】(6)英語敗北宣言

【自叙伝】(7)中国への舵が切られた瞬間

【自叙伝】(8)就職時代

【自叙伝】(9)留学時代(+中国語入門、初級学習法&日本人発音講師ご紹介)

【自叙伝】(9)留学時代(+中国語入門、初級学習法&日本人発音講師ご紹介)

【前回のあらすじ】

就職の配属先である東京。社会人の一歩を踏み出す。

とにかくがむしゃらに働いた1年半後、突如内勤の人事異動。

入社の目的だった接客から離れ失意の日々を送るもつかの間。

新しい仕事で自分の居場所を確保し始める。しかしやはり心には大連理工大学の学生の

あの一言があった。そして退職を決意、留学の路に足を進める。

 

留学は語学研修ではなく、大学に入学した。

なぜなら日本の大学名にコンプレックスを抱き、それを上書きするためだ。

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と言えば聞こえは良いが、実際の留学2年間はとにかく落ちこぼれだった。

成績はクラスで“安定”の最下位。

特にリスニングとスピーキングは壊滅的で、あまりものできなさに自分に苛立ち

情けなくなり、授業中悔し涙が自然と流れ落ち、先生を困らせてしまうこともあった。

 

留学2年生の時、担任から「もう年齢が年齢だし、これだけ中国語ができないのならば、

もうあきらめて日本に戻った方が良い」という提案を持ちかけられた。

確かに成績は相変わらず。それどころか「中国に居てこのレベル?」と言われる程だった。


しかし担任の提案に、「はい、そうですね」と言って日本に戻れるわけがない。

仕事も辞め、祖母と父親の反対を押し切り、当時の彼氏とも別れ、これで尻尾を巻いて

帰国してしまえば、本当に何もなしの負け犬27歳。

石に齧り付いてでも、絶対に“負けられない勝負”だった。

 

一方で努力をしても身につかないのであれば、ずるずると留学生活を続けるわけにもいかない。

どこかで見切りをつけなければならないと、当時のHSK8級に合格しなければ、

周りから負け犬と言われようと、誰に何と言われようとも帰国をして、新しい道を探すしかない

という覚悟を持って、中国語と向き合っていた。

寝ている時間以外は全て中国語習得の時間にあてた。まさに背水の陣だった。

 

(※話が少し逸れますが、せっかくの機会ですで中国語初級学習法について、経験談から少しだけお話ができればと思います。これから中国語を始めようとされていらっしゃる方。あるいは、初級レベルを突破されたいと思われていらっしゃる方の、何かのヒントになれば、とても幸いです。)

 

今思えば、2年間は中国語の学習方法を完全に間違っていた。

その原因は机にばかり張り付いて、とにかく書くことばかりに集中していたからだ。

もっと声に出し音読を繰り返したり、「何度も言ってもらうのは申し訳ないから」などと

遠慮などせずもっと中国の先生や学生たち、巷の方々にも話しをすればよかった。

また同じ「書く」でもディクテーション、特に初級の頃はピンインのディクテーション

をすれば、うまく書き取れない苦手な「音」に気が付けたはずだ。

 

うまく書き取れない「音」は、十中八九、発音が間違っている。

そのため集中的にその音の発音を矯正していけば、発音もきれいになってくる。

ピンインのディクテーションでも、きちんと聞き取れるようになってくる。

つまりピンインのディクテーションを繰り返すことにより、発音強化をすることも

可能である。

 

さらに発音の仕方に関しては、一番初めは「中国語発音学」をきちんと理解している

日本人の先生に「舌の位置と動かし方、口の形、息の出し方」など、

「“中国語の発音ができる舌と口”を作る手ほどき」を受けることが、キレイな発音が

できるようになる近道だと思う。

なぜなら日本人の中国語発音の先生はいわば“中国語の先輩”で、日本人の発音の難点も苦労も

ご自身が身を持って体験し、それを克服してきた人たちだからである。

 

大切な事なので繰り返すが、キレイな発音ができるというだけではなく、その発音

方法など「発音学」を心得ている先生を選ぶべきである。それは中国人講師にも

同様にして言えることである。

 

中にはやはり語学、とくに「音」や「発音」に関して、天才的で耳が非常によく、

ネイティブの発音を聞いただけですぐに真似ができる方もいらっしゃるのは、事実である。

歌手の方たちはその傾向が強い。言語は違うが松田聖子さんや、one ok rockのtakaさんの

英語には定評がある。さらに一度音を聞くと全て唄え、また伝説として語り継がれているが、

曲中の一音が半音高い(例えばソの音が、ソ#になっていた)事さえも、一度聞いた

だけで指摘した美空ひばりさんなども、彼女の英語や中国語は聴いたことはないが、

おそらくこの類であろう。

 

私は中国で中国語を学んだため、一番初めはとにかくネイティブ先生の見よう見まねで

発音をしていた。熱心に発音を繰り返してくださるネイティブ先生、生徒が間違えば

いち音ずつ正しい発音を発音してくださるネイティブの方々もたくさんいたのだが、

耳が良く真似が上手な生徒でなければ、基本正しい発音をネイティブに何度も

繰り返してもらったところで、自分のものにすることは難しい。

 

また「舌や口の周りの筋肉、息の使い方」を鍛えられていなければ、結局は自分なりの

発音になってしまい、その悪い癖が定着してしまうとなかなか矯正がしづらい。

 

そのため「中国語だから」と、中国語発音学の知識を何も持たず、やみくもに

音を繰り返させるだけのネイティブに、発音レッスンを受けることは、あまり(絶対に)

オススメしない。

 

発音の”下地”を作ってから、ネイティブの発音学を理解している先生にブラッシュアップを

していただいたり、中国人アナウンサーの真似をすることにより、発音がより

ネイティブらしくレベルアップでき、自分自身も楽に中国語の次のステップに進める

そう考える。

 

現在はオンラインレッスンが便利な時代になり、言い方は悪いが誰でも「中国語講師」の

看板を掲げることができる時代になった。

それ故に、企業側や講師側も値段競争に走りやすくなった。

お手頃価格のレッスンが全てNGだとは全く思っていないが、こちら側(生徒側)も

講師のレベルを図る必要があると思っている。

 

発音に関しては、舌の位置や口の動かし方、息の出し方などを、きちんと説明できない

発音講師は、いくら値段が安くても避けられた方がベターである。変な癖が付いてから

矯正する方が、数倍高い授業料になることは覚悟していただきたい。

(あくまでも今回の言及は「発音」に関してのことで、目的が違えば結果は異なる)

 

私の尊敬する岡本悠馬さん。以前無料で「中国語発音レッスン生中継」を開かれた。

生徒さんの発音矯正時に、きちんと舌の位置などをご説明されている。

 中国語発音レッスン生中継 第1回 その1 - 岡本悠馬 (@yuma_okamoto) - TwitCasting

 中国語発音レッスン生中継 第1回 その2 - 岡本悠馬 (@yuma_okamoto) - TwitCasting

 中国語発音レッスン生中継 第2回(vinoさん編) - 岡本悠馬 (@yuma_okamoto) - TwitCasting

 中国語発音レッスン生中継 第3回 - 岡本悠馬 (@yuma_okamoto) - TwitCasting

 中国語発音レッスン生中継 第4回 - 岡本悠馬 (@yuma_okamoto) - TwitCasting

 

また日本人でありながら、中国語発音矯正に確かな技術と実績をお持ちの先生方々。

このお三方は、お互い切磋琢磨され常に向上心をお持ちである。

井田綾さん、熊澤みどりさんも、岡本さんと同じように私はとても尊敬している。

こんな先生方に入門の時に出会えていれば、中国語の道も今よりは歩きやすかったと

思えてならない。

 

 

また井田綾さんと、熊澤みどりさんはお二人で「音読会」を開催されている。

中国語を高められるのはもちろんのこと、中国語学習に取り組む同志にも出会える

貴重な場でもある。ご興味がある方は、ぜひ一度チェックしていただきたい。

   中国語の音とリズムを楽しむ音読サークル〈玲瓏りんろん〉

 

また3月2日(土)に音読会が開催され、すでに音読枠は満席のようだがリスナー枠は

まだ受け付けているようなので、ぜひこの機会に、他の中国語学習者の音読を

聞いてみられることをオススメしたい。

 

さて、話は自叙伝に戻そう。背水の陣で中国語学習に臨んでいた私。

石に齧り付いてもという、そんな思いが届いたのか、留学3年生の担任に出会い、

中国語が一気に花咲いた。

さらにもともと分析などが好きな私。3年生時の中国語文法の授業にもどっぷりはまり、

それまで修行のような中国語学習が、とにかく楽しくて仕方なかった。

 

3年生の前期、成績トップ10の貼り出しを見て、私が一番ビックリした。

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なんと全学年3位。腰が抜けるという出来事を、実際に体験した。

 

成績だけでなく、巷に出ても言葉がスラスラと出てくるようになった。 

そのため、少し気持ちにもゆとりができた。

そこで0ベースで中国に留学する方の気持ちや、落ちこぼれ学生の気持ちが分かること、

さらに「漢語教学(中国語の教授)」を専攻していることもあり、中国に来られた

ばかりの日本人留学生向けに、中国語の個人レッスンをし始めた。

 

日本の大学時代にワープロ講師を経験し、すっかり「講師」という職業に取りつかれた私。

いずれは「講師」の道をと思っていた私。

職種は違えど、思い描いていた未来が少し近づいた気がして、感慨深かった。

授業の準備などは大変だったが、教えることでより中国語も理解ができた。

とにかく中国語が楽しくて仕方なかった。

 

その後卒業時までトップ10を維持でき、優秀留学生賞と優秀卒業論文賞を受賞した。

受賞を受け、人生最大の勘違いをする。俗にいう「自信過剰」というものだ。

しかしこの行動が「中国語の種をまく」という私の夢に、一気に近づくことになる。

その行動とは?

 

(次回に続く…。さて明日はいよいよ最終回。こうご期待!) 

 

【自叙伝】(1)幼少期~高校入学

【自叙伝】(2)高校入学~2年生 

【自叙伝】(3)高校2年生~大学2年生 

【自叙伝】(4)大学3年生

【自叙伝】(5)就職活動

【自叙伝】(6)英語敗北宣言

【自叙伝】(7)中国への舵が切られた瞬間

【自叙伝】(8)就職時代

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数あるブログの中から、私のブログをご覧いただき本当にありがとうございます。

今日も1日、素敵な日になりますように!

 

どうか本音をお聞かせください!

ご意見、ご質問はぜひ上記のコメント欄、もしくはメールまでお願いします。