「『質問箱』にさっぱり質問が来ません」というご相談を受けたこともあり、
ここ数日でたくさんのご質問をいただける事を、本当に嬉しく思います。
本日、こういうご質問を頂戴しました。
まずはご質問、ありがとうございます。
思えばゆっくりご説明をしたことがなかったと思い、今日はこの場をお借りして、
ご紹介したいと思います。
一言で申し上げると「我が子が私のことを『ちゃーちゃん』と呼ぶ」からです。
でも実は、もう一つ理由があります。
私の実母は自分の母親(私から言うと祖母)のことを、「お母ちゃん」と呼んでいます。
もう亡くなってから30年経ちますが、それでも実母の口からよく耳にする言葉は、
「お母ちゃんなら、きっとこうする(あるいは、こうした)」
「お母ちゃんは、こんな風に言った」
「お母ちゃんはすごい人だった」という話で、特に“ここぞ”という、肝心な時に
よく「お母ちゃん」という言葉が出てきます。
祖母は幼少期から、神戸芦屋に女中として住み込みで働いていました。
ただその住み込み先のご主人が、単に働き手というだけでなく、祖母の才能を
重視してくださり、「娘と同じ教養を」と裁縫や読み書き、華道や茶道も一緒に
習わせてくれたそうです。
祖母は手先が器用なこと、細かいところまで手を抜かないこと、そして才能もあり、
実家に戻ってからは裁縫の先生となり、長女として下の兄弟姉妹を養っていました。
祖母は生まれた場所、親戚のご職業の影響もあり、仏教に信仰深い方でした。
その影響が直接伯母と母に受け継がれ、私もまた自然と仏教に興味を持ちました。
縁側で裁縫をしながら、私によく「仏教の教え」を話してくれました。
(宗教と言うより、神様や仏様、ご先祖様を大切にするという教えです)
余談になりますが、祖母は私のことを「この子は私の“生まれ変わり”だわ」と言って
本当に良くかわいがってくれました。
生きているのに、生まれ変わりと言うのはおかしな話ですが、それほど似ているという
意味だそうです。
性格やものの考え方、外国に興味のある事まで、実母から見てもよく似ているそうです。
実は祖母の婚約者は、フランス人だったそうですが、時代が時代だっただけに、
このお話は流れてしまったようですが、私が結婚するときに「あなたの結婚を一番
喜んでいるのは、お母ちゃんかも知れないね」と、この話を教えてくれました。
そんな祖母の話を、日本一時帰国中私が我が子を抱っこしているときに、実母がよくしたからか、
あるいは、我が子が話しやすいよう「お母ちゃん」を「ちゃーちゃん」に変形させて、
実母が私のことを呼ぶからか、我が子も自然と私のことを「ちゃーちゃん」と
呼ぶようになりました。(今は中国語の方が強くなってきたので、「妈妈(=ママ)」とも
呼ばれるようになってきました。)
子供が生まれるまでも、実母はすごい人と思っていましたが、子供が生まれてからは
その偉大さをさらに感じ、「この方には敵わない」とよく思います。
そんな実母が「お母ちゃんは超えられない」と言う姿を、娘として一番近くで見てきて
『私の目標としている方の目標』に、少しでも近づければと言う思いを重ね、
ちゃーちゃんというブログ名にしたのが、もう一つの理由です。
またペンネームでブログを書いている理由は、家族のことも書いているからです。
もし私が一人身であれば、おそらく実名でブログを開設していたと思います。
主人、特に我が子は中国人の父と日本人の母の元、両国の歴史的な事も含め
2か国のことを背負っていかなければならず、せめて我が子が自分自身で自分のことを
守れるようになるまでは、親として守るべきだと思っています。
そのために今はまだ、実名を公表すべきではないとペンネームを使っています。
ブログをご覧いただいてくださっている方の中には、私の実名と「ちゃーちゃん」が
結びついていらっしゃる方、そして(さらに精力的に、効果的に活動するために)
実名で活動していくことを、後押ししてくださる方がいらっしゃいます。
我が子が、母親である私が「実名でブログを書き始めるとはどういうことか?」を
きちんと理解し、公開しても良いかどうかを自分の力で判断できるようになるまで、
もうしばらく「ちゃーちゃん」で、ブログを書きつづりたいと思っています。
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追記(2021.12.25)
この記事をUPして、早くも約3年が過ぎようとしています。
我が子も…
中国人の父親と、日本人の母親のもとに生まれてきたこと。
(まだはっきりとは分からないにしても、)過去に両親の日本と中国で、
悲しい思いをした人がたくさんいること。その思いが今なお続いていること。
ちゃーちゃん(母親)が、中国語の先生をしていて、心からその仕事が好きなこと。
そして父親が、そんなちゃーちゃんのことを心から応援していること。
…。
お陰様で、そんなことが分かるようになりました。
この秋ごろに、ふと名前の公開について家族3人で話し合う機会があり
我が子の方から「ちゃーちゃん悪い事してないのに、なぜ隠すの?」と問いかけられ
主人と時間をかけて、我が子にいろんなケースを話してきました。
我が子は一貫して「先生しているときのちゃーちゃん好き、格好いいから。
だからお名前出しても良いと思う」とのことでした。
そこで、この2022年より(積極的にというわけではないですが)
どちらかで、私の本名と「ちゃーちゃん」をご覧いただく機会も出てくると思います。
日本でもどちらかというと、珍しい苗字ですので、
逆に覚えていただきやすいと思いますが、
「苗字+先生」は少し距離感を感じてしまいますし、
まだまだ「先生」と読んでいただけるほどの実力も備えていないため、
親しみを込めて今までのように、「ちゃーちゃん」とお呼びいただければ幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。