昨日、幼稚園の“教学展示(授業参観)”があったので参加した。
我が子が通っている幼稚園は、イベントが多く授業参観も1か月に1度開催される。
参観日の授業は保護者参加型のため、私の中国語で、
我が子の足を引っ張るわけにはいかないと、”全集中常中”である。
まず行われたピンインのリスニング識別テスト。
幼稚園の授業参観。
— ちゃーちゃん🇯🇵中国語講師@中国瀋陽 (@ChachanChina) June 25, 2021
中国語ネイティブ幼稚園児も、懸命に発音の勉強と練習をしています。
こちらは識別テスト。"dà"を何回言ったか書き取ります。(本人は5つと書いてますが、正解は6つです)
非ネイティブの私は、さらに努力を重ねないといけないなと思って帰宅しました。 pic.twitter.com/FaZrhQLAJ4
なかなかの、手こずりようである。
我が子の発音を聞いていても「先ほどの発音は日本語式発音の中国語だったな」とか
「あっ、今あの苦手な中国語の発音を胡麻化したな」と耳を澄ます毎日である。
という私も、幼児期は「か」「と」を「た」と発音していたらしく
「おたーさん(お母さん)」と「おたーさん(お父さん)」と、音の区別がつかず、
両親は呼ばれるたび、振り返っていたという笑い話がある。
発音は私自身の発音矯正でも言えることだが、焦りは禁物。
頭から「(発音が)違う」と言って、話したい気持ちを削ぐよりは
話し終わった後で、正しい音でもう一度その部分をリピートして、
何度も聞かせる、そして繰り返し言わせることを(中国語であれば主人が)している。
もちろん日本語であれば、私の担当である。
ピンインや漢字などは苦手である一方、 我が子は両じいじ(父方と母方の祖父)に
似たのか、算数は好きな模様。
20までの足し算、引き算の宿題は言わなくても、自分でやってくれるのだが
国語(ここでいう中国語)は、「ちゃーちゃん隣に居てよ~」と言って、
私を隣に座らせ監視状況であったとしても、なかなか鉛筆が進まない。
“pō pó pǒ pò”と、ピンインを書いたり、“心,快,买,马”などを
書く宿題に何十分もかかってしまう。
私が園児だった頃は、年長でやっとひらがなを書き始めた頃だった。
中国の教育熱は噂には聞いていたが、本当に厳しいものである。
さらに7月頭には、8月から始まる新学期のための
全学年統一クラス分けテストが行われる。
この年齢から、すでにテスト、テスト、テスト。
そういえば先日、あるママさんから
「あなたのところのお子さんは、何を習わせているの?」と聞かれ
テコンドーと答えると、あざ笑うかのように
「我が子は英語、ダンス、話し方、そして習字、算数…」と毎日何かに通っているようだ。
おまけに「そんなので大丈夫?」とも聞かれた。
ちょうどその時、我が子がやってきて、
「ちゃーちゃん、今日は幼稚園で算数をしたよ。全部できて嬉しかった」と
日本語でスラスラと話したため、そのママさんは目を丸くし、
それからは一言も言わなくなった。
私としては、今の年齢は机に向かうより、
私が幼少期過ごしたように、自然に囲まれ駆けずり回っている、そんな毎日を
過ごさせてあげたいのだが、周りの状況を見るとなかなか許してくれなさそうだ。
がり勉だけでなく、でも、きれいごとでなく、
子供の教育に向かっていきたいと思う。