ちゃーちゃん@中国瀋陽

オンライン中国語講師|中国語ネイティブの発音と、より楽しく学べる方法を模索中|漫才や“脱口秀”など、面白い事(言葉遊び)が大好きな関西人

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情熱中国(6-3)【宇高よう(Yoyo)さん・日本語中国語バイリンガル司会者】

中国にゆかりのある「人と人」「人と情報」をつなげたいという熱い思いから

始まった企画。その名も「情熱中国」

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(※決してパクリなどはしておりません。もとが良いので敬意を表し、少々拝借しているだけです。)

 

第6回目のゲストは、日中バイリンガル司会である宇高よう(Yoyo)さん。

結婚式、イベント、商談等での日本語中国語バイリンガル司会、通訳等を承ります。レッスンもご相談ください。

为婚宴、庆祝活动、洽谈等提供中日双语主持或口译服务。欢迎咨询♪

www.chinese-mc.com

 

情熱中国(6-1)【宇高よう(Yoyo)さん・日本語中国語バイリンガル司会者】

情熱中国(6-2)【宇高よう(Yoyo)さん・日本語中国語バイリンガル司会者】

 

それでは昨日の第2部に引き続き、日中バイリンガル司会普及への熱い思いを

早速ご覧いただきたいと思う。 

 


 

 確かにパンフレットやホームページの文章や写真だけでは、お声や言語能力までは伝わりづらいですが、このようなボイスサンプルがあれば、一目瞭然ならぬ、一“耳”瞭然ですね。

 おっしゃる通りです。話は少し飛躍しますが、外国語と聞けば通訳や翻訳はすぐに思い浮かびますし、探すときも通訳翻訳会社や、個人のホームページなどから比較的容易く見つけ出すことができます。しかしバイリンガル司会に関しては、まだまだ「探してみよう!」と思いつく方自体、皆無に近いのではないでしょうか。そのためこの業界を大きくするためには、何ができるかと常に模索しています。今回のイベントのようにボイスサンプルを作成し、ホームページ等に掲載することもその一つだと思っております。これらの取り組みが功を奏し、皆さんの目に耳に届き、バイリンガル司会者という存在を知っていただく機会が少しでも増えればと願っております。
 また私が今までやってきての感想ですが、日中バイリンガル司会はまだまだ認知度も低く、最初から本業としてすぐに生計を立てられるようになるわけでは正直ありません。勉強すべきことも多いです。この部分がこの仕事の厳しいところかもしれません。そのため仕事をきちんともらえるような仕組み作り、価値をわかっていただくための取り組みが必要です。
 もともと司会は、結婚式などを思い浮かべていただければお分かりいただけるように、友人など普通の方に依頼することもできる役割です。お金をかけたくなければかけずとも可能な部分でもあります。お金を出して依頼をいただくということは、声であったり雰囲気であったり、司会進行であったりプロフェッショナルな部分を求めておられるということで、それにしっかりとお応えできるスキルを更に身に着けたいです。
 さらに先程のお話でも少し出てまいりましたが、日中バイリンガル司会者の人数はまだまだ少なく、横のつながりもあまりないのが現状です。業界を大きくする一方で、協力体制が取れるようなつながりも作っていきたいと考えています。具体的には緊急の事態が発生し、万が一仕事に穴をあけてしまうようなことがあったとしても、誰かがフォローすることができたり、地理的に難しい案件をお受けした場合、紹介や引継ぎができたりするようなそんな仕組みです。

 

 大変失礼ながら私もこのお仕事を知るまでは、中国語を使った職業として「日中バイリンガル司会」とはすぐには出てきませんでした。
 先ほど体制づくりを進めるためにも、ボイスサンプルやホームページの整備に力をいれておられるとのことでした。さらにもし他の取り組みがございましたら、ご紹介いただけないでしょうか?

 異業者交流会に参加したりもしています。通訳、翻訳をお受けできるお話しもさせていただきながら、「実は日中バイリンガル司会も承れます」とご案内し、このような仕事があることを知っていただけるようにしています。
 その他にも、中国の方が主催する「中国舞踊の会 」などでも活動していています。日本人はほとんどおらず目立つこともあり、司会をしている写真などを微信(Wechat)にアップするとその情報が中国人コミュニティでどんどんと広まっていき、お声掛けいただけることがあります。中華系非営利団体や地域のイベントなどのボランティアにも、参加をしています。人前に出ていると顔を覚えていただけたり、ご覧いただいた方から後日お声掛けいただけたりし、実際にお仕事につながったこともありました。

 

 日頃からのコツコツとした取り組みがお仕事につながっていく、「〇〇さんの紹介だからお願いしたい」というご依頼は、ようさんの仕事が人を魅了するものがあるからこそ広がっていくご縁ですね。
 実はインタビューやホームページからストイックな方だと感じており、きっとご自身へも合格点が高いのだと思います。

 実はその部分は私の悪いところでもあります。というのは収支を考えず突き詰めることは、結局「仕事」ではなく「趣味」になってしまう可能性があるからです。この表現は友人が言っていたもので、非常に胸に刺さりました。
 例えば「今回の報酬では、今ある衣装の中でやりくりをした方が良い」と分かっていても、「あの服を着たら自分は気持ちよく司会ができる」と思うと、ついつい購入してしまうことがあります。もちろん気持ちが高揚し自信をもって臨むことは、良い結果につながると思いますが、仕事として収支を考えた場合、良くないなと後で反省をします。
 さらに中国語の発音がうまくなったからと言って、そのスキルだけで直接仕事を取れるわけではありませんが、中国語関連のセミナーやレッスンにはつい財布のヒモが緩くなってしまい、ヒヤヒヤすることがあります。もちろん先述の衣装のように、うまくなったという自信が発声にも現れ、仕事につながることはあると思います。ただ、まだまだ自分を何とかしたいという方向にベクトルが向き過ぎており、仕事の方向には十分向いていないと実感しています。私にとって中国語を使って仕事をするということは中国語でいう「事业(=一生の仕事)」です。長く続けるためにもこれからは収支のバランスを整え、何にどのぐらい投資し回収するかを、冷静に判断できるようになりたいです。

 

 私も中国語スピーカーとして「言葉はあくまでも道具の一つに過ぎず、その使い方を知らなければ“収穫物”は得られない」と実感しています。私も主人や中国の友人からこのあたりのお話をズバリと言われます。

 仕事でもプライベートでも、よく中華圏の方々とコミュニケーションを取りますが、「ダメなものはダメ」と口に出して教えてくれます。いつも本音だからこそ、褒めてもらえた時は嘘ではないと分かり、本当に嬉しいです。逆に日本の方はダメだと思っていても、口にはなかなか出してもらえないため、改善点は自分で考えるしかありません。それが故にスキルアップを目指すとなれば、(講座など)きちんとお金を払い、「ダメなものはダメ」とご指導いただける環境を作るべきだと思っています。
 何をすればスキルアップになるか、常に高くアンテナを張り、教えを乞いたいと思う方を探しています。時間とエネルギーは有限だと日々感じますが、少しでも目指すところに近づきたいです。

 

 確かに高くアンテナを張り、自分に必要な情報を確実にキャッチしていくことは本当に大切ですね。
 まだまだお話はお伺いしたいのですが、最後にこれから「日中バイリンガル司会」を目指してみようかなと思われる方に、一言お願いできますでしょうか?

 「日中バイリンガル司会」のお話をさせていただくと、「語学力(中国語レベル)がまだまだですから」とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。しかし語学力が全てのお仕事ではありません。中国語力プラス清潔感、自分の見せ方、社会人としての経験など様々なことの総合力が生かせる仕事です。
 前に出るのは苦手だからと、裏方の通訳に回るという方がいらっしゃいます。しかし私からすれば、通訳以外にも日中バイリンガル司会者として活躍できるのではないか思う方はたくさんおられます。人前に立つことに慣れておられる講師業の方、以前少し中国語を学んだことがある日本語司会者の方にも可能性は広がっていると思います。
 日中バイリンガル司会の席は、まだまだ空いています。これからも私の経験をお伝えしたり、スキルアップに利用していただけるような座談会やワークショップを企画し、キッカケを得ていただければ、と考えています。こうしてインタビューしていただいたことで、自分のやっていること、やりたいこと、課題がクリアになりました。ほんとうに良い機会をいただきました。中国でも需要のある仕事だと思うので、ちゃーちゃんさんも是非一度チャレンジしてみてくださいね!本日は誠にありがとうございました。

 ようさんが思い描く「日中バイリンガル司会」のつながりの中に、“瀋陽拠点”も入れていただけるように、私もなりたい自分を目指し近づいていけるようにしたいと思います。
 たくさん素敵なお話をお伺いでき、またこれからの私のヒントになるお言葉もたくさんいただきました。本日は誠にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 


 

インタビュー中、バイリンガル司会というご自身のお仕事、そして中国語に対して

「少しでも上手くなりたい!」という情熱が、ひしひしと伝わってきた。

また以前の座談会などでお話しさせていただいた時、「そんなにご謙遜なさらずとも」と

思う程、ご自身について「まだまだ」という評価を下されていた。

今回のインタビューで、宇高さんはご自身に対する合格点が非常に高いことに気付いた。

つまりようさんにとって完璧に仕上げることこそが、合格を意味しているのだ。

そのためミスにも入らないような、場(式典)の躓きがあれば、減点方式で

ご自身の思い描く合格からは、遠のくのだと分かった。

 

失礼を承知でクレームについてもお伺いしたが、「ありがたいことに、現時点では

1件も頂戴したことはありません」と控えめに、しかし真っ直ぐ前を見て話してくださった。

これだけバイリンガル司会という職業に真摯に向き合い、そしてお客様に寄り添い、

ストイックなようさんがお引き受けになる司会が、ご満足いただけない訳がないと

ご回答にも非常に納得をした。

 

また、ご趣味である宝塚歌劇団については、仕事のお話の時とは違い、まるで少女のように

目をキラキラさせ、天真爛漫に語ってくださった。

オンとオフが瞬時にできるその集中力と瞬発力は、臨機応変さが求められる司会者にとって

今までもいかんなく発揮され、幾度となく場を仕切られてきたことだろう。

 

国際化が進む今、国際カップルや国際親善のイベント、企業の式典に至るまで

これから日中バイリンガル司会者としてのご活躍の場が、ますます増えていくのは想像に容易い。

そんな日々の中、可憐さとしなやかさ、そして“剛さ”を武器に、今日も仕事に対する情熱を

マイクに乗せ、軽やかにしっとりと司会を進行されていらっしゃることだろう。

 

連絡先

◆住所 大阪市西区西本町1-7-7 8F
◆mail info@chinese-mc.com
微信(WeChat)ID yugaoshuzi

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情熱中国(6-1)【宇高よう(Yoyo)さん・日本語中国語バイリンガル司会者】

情熱中国(6-2)【宇高よう(Yoyo)さん・日本語中国語バイリンガル司会者】

 


 

これまでの『情熱中国』の記事はこちらをクリック

 今後も中国(あるいは中国関連)で奮闘される方を取材、あるいはインタビューをし、「人と人」「人と情報」をつなげたいという理念のもと、有益な情報を皆さんにも共有していただけるような、そんな企画になればと思っております。

 ある日突然、インタビュー依頼のご連絡が届いた方には、ぜひ今お持ちの専門性、独自性、影響力等の非常に価値のある情報やご経験、熱い思いを、存分にお伝えいただければと存じます。また逆に中国、あるいは中国語で「こんなことを知ってほしい、こんなことを伝えたい」という情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報いただければ、取材やインタビューをさせていただきたいと思います。

 これからもこの企画をはじめ、ブログをご愛読いただければ幸いです。