まもなく訪れる6月7日。この日は端午節である。
端午節
中国の祝日。旧暦の5月5日。楚の時代の愛国詩人屈原が入水自殺した日。この日竜船(ドラゴンボート)で競争を行い、ちまきを食べる習慣があるのは、屈原の遺体が魚に食べられないよう船で川にちまきを撒いた故事にちなむとされる。
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屈 原(くつ げん、紀元前343年1月21日頃 - 紀元前278年5月5日頃)は、中国戦国時代の楚の政治家、詩人。姓は羋、氏は屈。諱は平または正則。字が原。秦の張儀の謀略を見抜き、踊らされようとする懐王を必死で諫めたが受け入れられず、楚の将来に絶望して入水自殺した。春秋戦国時代を代表する詩人としても有名である。
留学時代、××節と聞けば「祝××节快乐!」のように言っているの耳にし、歴史の先生に
「祝端午节快乐!(端午節が楽しく過ごせますように!)とショートメッセージを送った。
返信の「ありがとう」の最後に一言、「端午節の由来をきちんと調べることもしてね」とあった。
すぐにネットで検索し「屈原の最後」を知った時、言葉を学ぶと言うことは歴史も
きちんと知る必要があると、改めて教わった。
さて、端午節と言えば「粽子(=中華ちまき、ちまき)」を食べる。
ただ日本のようなタイプでなく、もち米に具を入れ蒸したり茹でたりする。
(非常に美しい動画でオススメです)
昨日その粽子を頂戴した。
手を持つところは竹で作られ、箱も非常にしっかりしている。
早速、蓋を開けてみると…。
さらに布袋で包まれており、「端午香粽(=端午佳味ちまき)」と書かれている。
逸る気持ちを抑えながら、袋を開けると…
4種類が2つずつ、合計8個入っていた。
やはり贈り物というだけあり、縁起が良いとされる8の数字である。
実はこの送り主さんはこの夏から中国に留学をする方で、留学を決意される前から
相談のご連絡を頂戴し、それがご縁でずっとやりとりをさせていただいている。
先月ゴールデンウィークに中国にお越しになる機会があり、時間を割いてわざわざ私にも
会いにきてくださった。
その時のお食事のお礼にと、わざわざ中国在住の方にご依頼され、私の元に送ってきて
くださったのだ。
これからの挑戦は、きっと平坦な道ばかりではないだろう。
時には留学を決意したあの日の自分を、嫌いになってしまうほどの時もあるだろう。
けれどお会いした時、真っ直ぐ前を見て思いを伝えてくださったそのお顔を拝見し、
きっと素晴らしいご経験になるだろうと確信した。
中国に長く居るだけで、中国語もまだまだ発展途上、さらに微々たる力の私であるが、
求めてもらえるならば、時には励まし、時には慰め、時には奮起できるように伴走し
中国の楽しさや趣深さを、これから共有できればと願ってやまない。