中国では9月から新学期が始まり、約2か月ほど経ちました。
順調に中国語学習が進んでいらっしゃる方、
まだレベルUPが感じられず、毎日モヤモヤされている方の差が、
そろそろはっきりしてくる頃でもあります。
私は「直説法」と言う他の言語(例えば母語である日本語など)を介さずに、
直接中国語を使って学ぶ方法で、中国語を学びました。
そのため先生の説明も、全てが中国語だったため
最初の頃はよく理解できず、随分苦労し自分を追いつめた時期がありました。
語学習得には順序があります。
まずリスニング、スピーキング、リーディング、ライティング、
そして翻訳であるトレンスレーションの順序で、だんだんとレベルアップしていきます。
(中国語表記では「听说读写+译」と言います。)
そのためまず始めの「リスニング」でつまずくと、その後に続く技能は
さらにその数値を下回ります。
(例えば技能指数はリスニングが50なら、スピーキングは30、リーディングは20という感じです)
上記からもお分かりのように、中国留学初期、リスニングが苦手な私が
スピーキングが得意な訳がなく、成績はいつも落ちこぼれでした。(関連記事はこちらから)
(リーディングに限っては中国語だっただけに、漢字に助けられ少し点数が良かったですが)
先生方に学習法のアドバイスを頂戴するために、授業の後、先生の元を訪ねるものの、
初級の頃はとにかく「多听多说(=たくさん聞いて、たくさん話す)」と言われました。
中国語をたくさん聞く方法に、「ドラマを見ること」もあると思います。
こちらはテキストなどとは異なり、今使われている言葉や、少し砕けた口語も学習できます。
映像があるので少しぐらい分からなくとも、推測することもできます。
しかしドラマであるが故に、欠点もあります。
脚本という作られた世界なだけに、口語でも“リアルな会話”とは少し異なります。
また本来の会話は一人が言い終ってから、もう一人が発言をするようなことはなく
一人の発言にかぶせていくように、話が展開していくと思います。
さらには視聴者が聞き取りやすいように、言葉は割とはっきり話されます。
そのため(中国の)街に出てみると、やはり聞き取れないということも
度々起こってしまうのも事実です。
それでは、どのようにすればいいのでしょうか?
私のオススメは、ドラマではなくインタビュー/対談番組(=访谈节目)を見る事です。
インタビューでは色んな方が出演されるため、みなさん考え方も違います。
考え方が違うと言うことは、使う単語や表現、方言を含んだイントネーションも異なります。
またオンタイムで言葉になるため、本当に「生きた表現」を学ぶことができます。
そこで、私が好きなインタビュー番組を4つほどご紹介したいと思います。
まず始めは留学当時も良く見ていた『鲁豫有约』。
2005年の動画をご紹介した訳は、インタビュアーの陈鲁豫さんが
年齢を重ねてこられたせいか、あるいは芸能界での友人が増えすぎたせいか
インタビュー内容がこの数年、特に「内輪」感があるためです。
以前のインタビューは質問内容、返答に対する返しなどが素晴らしかったと思います。
次に鲁豫さんと少し重なるところもありますが、
もう少し豪快で、どちらかと言えばざっくばらんな感じがするのが、『非常静距离』。
《非常静距离》 20190720 李治廷现场模仿谢霆锋 回忆第一次领奖经历
ゲストは映画やドラマのための番宣の方も多いため、
映画やドラマに絡んだインタビューも多いのが、吉と出るか凶と出るか…。
中国芸能界にどっぷり浸かりたい、と言う方にはオススメです。
さらに最近よく見る(正確には「聞く」、家事をしながら等)のは『大王小王』
出演する方々の90%が、私たちと同じ“庶民”なため、感情移入しやすく、
生きた中国語を学べます。もちろん中には方言が強い方もいらっしゃるため、
一通り中国語学習が終わった方も、さらにリスニング力が鍛えられる事間違いなしです。
最後は中国の方の朗読も聞ける『朗读者』。
昨年2018年で第二期が終了してしまったのは残念ですが、
インタビューあり、書籍の紹介あり、朗読ありと、中国語学習者にとっては
非常に重宝する番組でした。
《朗读者 第二季》 第十二期 本期主题:故乡(本期嘉宾:白岩松、斯那定珠、余华、贾樟柯、郑愁予) 20180804 | CCTV
もちろんドラマで中国語学習をされること、中国の今(時代劇などで昔)を
知ることを、決して否定はしません。
でももしリスニング力アップに悩んでいらっしゃる方がいましたら、
インタビュー番組をご覧になるのも、一つの学習方法だと思います。
私の視聴(勉強)方法は、1度目は番組は止めずに見ますが、2度目以降は
分からなかった言い回しや単語、真似したい!と思ったフレーズは
動画を止めて書き残したりします。
それを積み重ねていくことで、自分だけの単語帳を作り上げていくと
一冊ノートが終わるころには、かなりの語彙力と言い回し力がアップしています。
ちなみにここだけのお話ですが、私が好きな中国の芸能人を記載しておきます。
あっ、必要ないですか!?(笑)
この方たちのインタビューは、何度も見て、さらに時には真似ていました。
これも中国語を楽しく学習する一つの方法だと思っています。
- 邓超
- 苏有朋
- 王力宏
- 姚晨
- 汤唯
- 马伊琍
- 撒贝宁(アナウンサーですが…w)
《开讲啦》 演员邓超:我不适合北京人艺,但我是个好演员 20140531 | CCTV《开讲啦》官方频道