昨夜、天天中国語さんのオンライン原書会に参加させていただきました。
初の夜に開催ということで、子供を寝かしつけてからの参加。
日中、思いっきり遊ばせてあったのが功を奏し、遅刻せずにZoomに入室できました。
前回参加し、とても楽しく、ためになる時間を過ごさせていただいたため
この原書会に、少しでも恩返しできればと、普段は手に取らないような原書を
ご紹介できればいいなという思いがありました。
そのため、今回はこちらをご紹介。
義務教育課程標準実験教科書 歴史(七年級上・下巻)北京師範大学出版社
中国の中学1年生の歴史の教科書で、2001年に教科書委員会の検定済みです。
あまり手に取る機会がない(かもしれない)、中国の教科書ですが
私は教育の礎となる教科書に、とても興味があります。
語学学習者であれば、その国の教科書にも(もしかしたら)関心を
寄せていただけるのではないかと思い、今回こちらを取り上げました。
また個人的な事情としては、
こちらの教科書は、中国の大学院に入学した頃に手に取りました。
中国の大学を卒業し、自分なりに自信をもって院に進んだのですが、
現地の中学一年生が知っているような中国語さえも、知らないと言うことに
非常に情けなくなり、自信が一気に喪失。
それでもなんとか、必死に食らいついたという過去があります。
現在、コロナウイルスで先が見えず、苦しい状況下にあります。
そんな時だからこそ、あの時の一本の蜘蛛の糸のような光を手繰り寄せようと
前を向いて、歩んだ日々を思い出したいと思う気持ちもありました。
(ちょっと格好よく、書きすぎちゃいましたね…)
実はここ最近、先日もご紹介させていただいた、中国語発音のイベントを控え、
いろいろな心の葛藤があります。
本題に入る前に、なぜこのようなイベントに参加し、
発音について話させていただくのかと言えば、
私自身発音に悩み、もう中国語をあきらめようかと思う程、
追い詰められた時期がありました。
・実は最近、中国語をあきらめようかと思っていた話 - ちゃーちゃん@中国
そんな中、私に手を差し伸べ、今日までの約1年間伴走くださった先生方がいます。
このようなイベントを通し、さらに研究を進めるうえで
まずは私の発音レベルが向上すること。
そして(自分の経験を伝えることで)次へのバトンを繋ぐことが
その先生方の功績と偉大さに、敬意と感謝を表せると思っているからです。
またあの時の私のように、発音の糸口が見えず、暗闇をさまよってらっしゃる方がいます。
もしできるならば、その方々に、電気のような明るさはないものの、
提灯のようにほのかな光を灯し、電気のある方向までご一緒できれば…。
自分の好きなこと、もてる力で、誰かの役に立てればいいな、という思いがあります。
とはいえ、私もまだまだ修行の身。
少し気を抜けば、発音の悪い癖が出てきます。
先日主人にも、ダメだしのオンパレードを受けました。
「そんな私が、発音について語ってもいいのだろうか?」
「話すからには、少しでも良いものを…」
「しかしながら、余計に発音の悪化を招いてしまったら…」
そんな思いが頭をよぎる日々を過ごしていました。
だからこそ、この原書会に参加し、ご紹介した歴史の本をもう一度読み返すことで、
“あの頃の気持ち”を思い出し、私の定める目標に、さらに強く一歩を踏み出せるように
なりたいと思ったからです。
原書会は、今回も色んなジャンルからのご紹介があり、
さらには繁体字と簡体字の討論などもあり、非常に有意義な時間を過ごしました。
私は繁体字はほぼ読めずにここまで来ましたが、
やはり漢字の神髄は、繁体字にあることも再認識し、
これからは少しずつ取り入れていこうかな、という思いにもなりました。
このような大変な時に、原書会を開催いただける天天さんに、
改めて感謝を申し上げたいと思います。