今日は8月16日、送り火。お盆も明ける。
日本の多くの企業はお休みということもあり、一児のママである私としては、
普段仕事で子供に接する時間が少ないパパの子育て参加度が気になるところ。
なぜなら、日本の友人やママ友たちから
お盆明けになると旦那様の子育て参加度が低いことへの
不満、愚痴メールが毎年のように届くからである。
(こんなところからも、日本の育児事情が透けて見える)
強烈だったのが、昨年、十年来の友人から届いたLINE。
「ライザップより痩せた。この5日間、旦那の実家滞在中。
おむつ1枚換えた写真を撮って、Facebookでイクメン気取り。
なにそれ!
それなら私は「イクウィ(Womenのことらしい)」通り越して、「神ウィ」だわ!
ご両親もなんか感動して泣いてるし。
訳わからん!
気は使うわ、金は使うわ、旦那は使えないわ、〇〇は使えないわ。
×××××!!!!!(ここはあまりにもきわどい内容なので、プライバシー保護が必要)
そりゃ、痩せる! もう二度と行かん!!!」
しかし先日届いたメールには「ライザップ In 2018 Summer」とのこと。
つまり、第二弾真っ只中らしい。
数日後、どんな報告がくるだろうか?
そんなことを思っている今日この頃。
先日発表した「一天三顿饺子《中国語版、日本語訳付》」の文章で
おもしろいことがあったので、共有したい。
【要約】
「異国で夫婦二人だけの子育て。そんな中、母親の私が体調を崩し食事を作れず、主人が子供に、3食とも餃子を食べさせたことを実母に話してしまう。
食事に関して厳しい実母。説教されると思った瞬間、耳に届いたのは・・・」
という内容。
実は中国語の練習のためにと、この文章を
中国版LINEである微信(=Wechat)にも載せてみたところ、
日中で反応が異なり、非常に興味深かった。
【日本人】
・お母様、素敵な方ですね。
・異国で育児、がんばってる! 体に気を付けて
・毎日愛情のこもった手料理で、子供さん幸せですね
・パパ、イクメン。
【中国人】
・旦那、しっかりせぃ!!!
・旦那さん、食事作れないの? 苦労が絶えないね
・なぜうちに来ない!? 食事ぐらい作ってあげるのに
・パパ~、残念!!!!!
私に代わり、作り置き餃子を茹で、子供に食べさせてくれた主人(3食ともだが)
日本人からは、育児に協力的と賞賛を受け、
中国人からは、食事さえもまともに作れないのかと批判を受ける。
確かに中国は週末ともなれば、両親がそろって子供とお出かけしている姿をよく見るし、
保育園の懇親会は日中にも関わらず、9割以上がご夫婦で参加しているし
主人に以前、「育児に協力的な父親はなんと言う?」と“イクメン”という中国語を聞き出そうと質問しても、
しばらく考えて、返ってきた答えは、「父親」だった。
友人たちの不満メールからも、日本社会は子育てしづらいと感じる。
夕方から子供が寝付くまで、一番人手が欲しい時にパパはまだ帰宅しておらず、
帰宅をした夜中はもう子供が寝静まっていて、普段の苦労が伝わらない。
かわいい天使のような寝顔だけ見ていれば、それまでの格闘は見えてこなくて当然。
声を上げたところで、パパの帰りは早くなるわけではないし
早い帰宅で給料が削られては意味がない。
イライラする一方で、主人の大変さも分かってしまう。
心のどこかで、その状況は変えられないとあきらめる。
だって「しかたない」とあきらめるしか、自分を癒す方法がないから。
中国は周りからも、パパも育児をするように働きかけてくれる。
子供のこととなると、上司も同僚も、取引先でさえも協力的。
周りもできているんだから、自分もできるはずと、パパ自身も努力する。
私自身、異国で初めての子育てをしながら、追い込まれず、楽しく思えるのは
「主人の存在と活躍」が非常に大きい!
一筋縄にはいかないのは重々承知しているが、
日本にも“イクメン”ではなく、「父親」がたくさんいる。
そんな社会になればと心から願う。
どうか今年は、友人たちからの「パパ賞賛」メールが多く届きますように!