「あー、今日も暑いし、お昼そうめんでいい?」
「えぇ!? またそうめん?」
「じゃあ、チャーハン」
「それ昨日食べた」
「文句を言うなら、もう食べなくていい!」
母と子で、こういうやり取りが繰り返される夏休み。
毎日毎食、財布とにらめっこをしながら献立を考え、
暑い中、汗をかきながら調理をし、できたらできたで文句を言われ。
食べ終わり、食器を洗い終われば、また次の食事のことを考え・・・。
このエンドレスループに、「はぁ。早く新学期、始まって!」
と思われるママも多くいらっしゃるのでは?
それに引き換え、最近の私ときたらブログなんかを始める始末
そのわけは?
8月1日から我が子が、こども園に入園したからだ。
(我が子のこども園は夏休みがない)
こども園の内容は盛りだくさん。
これから、ぼちぼちと各トピックがブログに上がってくるので、
もうしばらく温かい目でお待ちいただければ、と思う。
話を戻し、
夏休み、どの家庭のママも抱える「昼食誰か代わりに作ってよ問題」
この流れをくみ、こども園の「食事」にスポットを当ててみる。
まず中国全般的に、どのこども園も食事は、朝昼晩(3食)とおやつ(1もしくは2食)。
「えぇ!? 食事が3回???」
そう、日本人からすればビックリ&うらやましいこだが、
朝食、そして夕食も準備されるのだ。
ここから先は我が子のこども園の話になるが、食事時間と内容は
07:40 朝食
09:30 おやつ
11:30 昼食
14:00 フルーツ
16:00 夕食
そのためこども園の朝の送り時間は7時20分~8時50分。
(8時以降に到着した場合は、事前の報告がないと朝食は食べないものとされる)
ほとんどの園児は7時半~8時ごろ到着。
到着すればまず朝ご飯。
ちなみに昨日の朝ご飯は、こちら。
『健康的な朝食』
・黒米粥
・五目炒め
・パンプキンロール
朝から結構なボリュームである。
ちなみに我が子は大の食いしん坊。
私に似て、朝起きてすぐにご飯が食べたい性分である。
入園1週間でこども園に慣れたのも、この「競走馬の目の前ニンジン作戦」が
功を奏したのだと、私は思っている。
朝食をとり、全園児が運動場で体操&遊び。
その後おやつタイム。
『おいしいおやつ』
・ヨーグルト
・エッグタルト
(※果物のリンゴとドラゴンフルーツは午後のおやつ)
ヨーグルトは、昨年7月から発売された、賞味期限10日間という商品。1パック100g
エッグタルトは、直径約5センチほどのこども園手作りのものである。
砂糖控えめとは言いつつも、以前味見をした時の感想は「十分甘い!」だった。
こども園の名誉のためにフォローすると、中国市販の商品の半分ぐらいの甘さである。
その後昼食へと続いていく。
『盛りだくさんな昼食』
・粟入りご飯
・牛肉サーロインの醤油煮込み
・にんじんの炒め物
・青菜のオイスターソース炒め
・きゅうりの卵スープ
私が昨日食べた昼食より豪華!
昼食は、朝昼晩の中で一番ボリュームがある。
ちなみにおとついの昼食は海鮮料理がメイン。バランスも考えているようだ。
そのあとお昼寝明けの間食にフルーツが出され、最後は夕食。
『栄養満点の夕食』
・鶏の照り焼きご飯
・貝と冬瓜の炒め物
・フナの濃厚スープ
お肉、お魚、野菜、フルーツ、乳製品・・・
栄養のバランスも、ほぼ完璧、恐れ入りました。
またこのような写真と案内が、毎日こども園の先生からWechatで送られてくる。
せっかくなので一昨日の食事内容になるが、実物をどうぞ!
(上段:朝食/おやつ2回、中段:昼食、下段:夕食
各棚がガラスのため、料理が重なり見づらいのはご愛嬌)
園児が食べる量は、もちろん少なく、こちらはディスプレイ仕様。
実際はこんなお皿に盛り分けられて出されているようだ。
これで1日22元(=約500円弱)。
翌月、「今月の保育園料+先月の給食代(22元×食べた日数)」で徴収される。
隣の掲示板には1週間のメニューも張り出されている。
実のところ、「食の安全」「家庭に比べると濃い/甘い味付け」「食育、食事中の親子のコミュニケーションが取れない」等、気になる点が多かったため、
1日でも長く、自分が作ったものを食べさせられる環境で子育てをしたかった、
というのが私の本音である。
しかし我が子の行動を見ていると、同い年の子供を見れば近寄り、輪に入ろうとする。
絵本の中の子供にさえ、興味を示すようになり、
子供同士を思いっきり遊ばせてあげなくてはならない(=集団生活)時期が
来たことを悟る。
乳幼児が集まるような場所はないし、外で遊ばせるにも連れ去り、誘拐等があるため
大人が子供をガードするように、ぴったりとついて回る。
そのため子供同士が、自由にのびのびと遊ぶには、
「こども園に入れてあげた方が良いのでは」という夫婦の話し合いがもたれ、
8月1日にちょうどクラス替えをするということもあり、この日を選んだ。
ちなみに上記の食事に関する悩みを、担任の先生に相談したところ
味付けについては解決できないが、
夕食を我が子の分は極力少なめに盛り、家できちんと食べることを提案してもらう。
そのためこども園では夕食を少なくし、家で家族3人一緒にとりながら、
今日の出来事を話すことで、解決した。
(逆にお迎えの遅い子供は、多めに盛ってもらっているようだ)
幸い、我が子も納得しているのか、なにも気づいていないのか(だと困る)
はたまた母の食事を食べたいからか(そうであって欲しい!)
夕食を少なく盛られることに文句を言わず、自分の分を食べ終わると
他のクラスメイトがご飯を食べていても、一人で遊んでいるらしい。
なんと母思いの我が子!
その喜びを胸に、母はまた、食事作りに精を出すのであった。
(実際良く食べ、家に着くなり「まんま」とおねだりが始まる。)
追記として、忙しいママたちの理想論かもしれないが、
日本のこども園も、夕食まで面倒を見てもらえるコースもあったならば、
働くママはもう少し、心身ともにゆとりが持てるのかもと思えてならない。
もちろんこれは、子供の心の声には耳を傾けず、親の立場からしか見ていない意見であるが・・・。