振り返ってみると、今日で57日目になる。
この数字は、我が子のネット授業が始まり、提出した日数である。
土日と中国の祝日は授業がないが、初日から一日も休まず、よく頑張ってきたと思う。
内容は唐詩や手遊び、体操やスポーツ(例えば「ケンケンパー」)、科学実験、
歌やお絵かき、絵本の読み聞かせや言葉遊びなどと、非常に幅広い。
時間としては1分~5分ほどの動画が、午前10時と午後2時半に2本ずつ、
毎日合計4本が、Wechatのクラスメイトのグループチャットに送られてくる。
取り組んでいる様子を動画で撮影し、Wechatの朋友圈(=タイムライン)か
グループチャット内で発表するかで、宿題提出とみなされる。
正直、先生方も休園期間がこれほど長くなるとは、予想していなかったのだろう。
このネット授業が始まった頃には、
「15日間提出できたら、ご褒美を用意しておくからね」とのことだった。
始めの頃は25人のクラスメイトは、先を競って提出をした。
しかしその約束があったからだろうか、15日間を過ぎたあたりから、
1人、2人と少なくなっていき、今では3人程になっている。
宿題のレベルはどうであれ、毎日続けることが大切と
子供と一緒に、毎日取り組んでいる。
そんな中、子供が一番喜んで取り組んだのは、こちらの実験。
(動画は先生に公開許可をいただきました。ありがとうございます。)
「シャボン玉」の実験。
台所用洗剤と水でシャボン玉液を作るのだが、それに「砂糖」を加えると
さらに大きなシャボン玉ができる、そのやり方と原理を説明している。
この実験を、子供は非常に喜び、満面の笑みで声を出して笑いながら、
何度も何度も繰り返して取り組んだ。
子供の笑い声が、最近のコロナウイルスの状況で、
すっかりすさんでいた心を、一気に解きほぐしてくれた。
先日ラジオを聞いていると、同じようなことを言っていた。
子供の笑い声は、脳を刺激し、ポジティブで、想像力を掻き立てるパワーがあり
そのため文豪と言われる作家たちは、そろって小学校の近くに住みたがったそうだ。
確かにそうだと思う。
子供の無邪気の笑い声に、コロナ状況の中、何度心が救われたことか…。
“普通”の生活ができない今、どうしてもストレスの矛先が子供に向かいがちだが
子供と一緒に思いっきり遊び、笑い声を聞くことで、
本当は私自身がが、一番救われているという事実。
テレワークでパソコンに向かっている時間を減らし、子供と一緒の時間を大切にしよう。
子供が笑う。自然と私も笑顔になる。
そうすれば、家族みんながきっと幸せな気分になるはずだから。
「もらい笑い注意」赤ちゃんの最高におもしろ笑い声! 思わずに笑っちゃう #2
今回ご紹介した「ネット授業」は、あくまでも我が子のこども園でのことで、
こども園のレベル(価格)に応じ、色々な方法があるようです。
中国のこども園は、通常1クラスに担任、副担任と補助要員として
3名の先生が担当してくださるが、バイリンガル幼稚園として
副担任が英語ネイティブというようなこども園は、
1か月の保育料が7000元~1万元(≒10万6000円~15万2000円)と高額だけあり、
オンラインレッスンを行っているようです。
“停学不停课(=休学だが、授業は継続)”を合言葉に、
ネットを駆使し、こんな状況でも学び続けている中国の教育機関。
この精神から、私も学ぶべきことがたくさんありました。
「こんなときだからこそ、私もオンラインで中国語関連の何かができないだろうか…。」
そんなことを思い、日々模索している最中です。