本日午後、大切なお約束があり「12時になればすぐにプロジェクト本部から飛び出そう!」
と思っていたところ、ボスから急にヘビーパスを受け取る。
「帰りに〇〇会社によって、お客さんから書類を受け取って。月曜朝一で使うから」
えぇ!!
その会社、帰りのバスの路線外ですが・・・
急ぐ気持ちを抑え、「高德地图(=高徳地図)」というナビシステムのアプリを開く。
「ん? バス(画像左)より、自転車(画像右)の方が早い…⁉」
確かにほとんどのバス路線は、瀋陽の街中をかなり大回りをする。
自家用車で30分ほどで到着するところ、バスだと1時間は必要だったりする。
バスは市民の足。運賃がエアコン付き2元(≒32円)、エアコンなし1元(≒16円)だから
仕方がない話だ。
それに引き替え自転車は、いわば直行便。
にしても、10分差は非常に大きい。迷わず自転車を選択。
その自転車というのは、今アリペイ社がバックについているシェアサイクル。
その名も、「哈啰单车(=Hellobike)」。
街中で「ちょっとそこまで」という時に、非常に役に立つ。
ちなみにお値段は先日4月15日から価格調整され、現在1回15分につき1元。
しかし回数券や定期券(月決済20元、3か月決済60元)などもあり、さらには
割引クーポンなどもあり、 ライフスタイルにあわせ上手く利用すれば、
非常にお手頃な価格である。
私も定期券を購入しており、基本いくら乗車しても定額である。
(※地域により値段に多少の前後があります。また定期券も1度の乗車は2時間までが無料などという、細かい規定が設けられています。)
そのシェア自転車が、こちら。
さらに今年から、電動自転車タイプも導入された。こちらは1回15分につき2元。
(先ほどの定期券では乗車できません。)
以前一度だけ試しで乗車してみた。楽は楽であるが結構なスピードが出るため
交通量の多い場所では少し危険な気がした。ちなみにこちらの定期は月決算60元。
そして実は(瀋陽だけかもしれないが)、もうひとタイプある。
こちらは15分0.5元。
「おぉ!安くてお得」と思われた方。そう簡単にはいかないものだ。
さすがに世の中はうまくできている。 こちらのシェア自転車、非常にペダルが重い。
実は今朝、我が子をこども園まで届け、バス停までの移動のためにシェア自転車を
利用しようとしたが、近くに15分1元のタイプが見つからなかったため
この15分0.5元タイプに乗った。
バス停まで約1キロ。特別坂道がある訳ではないのだが、足がガクガクしてくるのが分かった。
次回からは、このタイプはおそらく避けると思われる(苦笑)
さて、話は冒頭まで戻る。
12時になり、一目散に1階まで。そして回転ドアを潜り抜け、出入口付近に停車してあった
「哈啰单车(=Hellobike)」に駆け寄る。
ただここは中国。故障車もパンク車もお構いなしで置いてある。
乗る前は必ず点検が必要なのだ。
両ブレーキをかけてみる。問題なし
チェーンは外れてないか。問題なし
ペダルとサドルはちゃんと付いているか。問題なし(←笑いごとでなく、本当に確認が必要)
そこまで確認して、「哈啰单车(=Hellobike)」のアプリを開きロックを外す。
「哈啰单车」という音声と共に、カチャとロックが外れる音がする。
さぁ、出発!
お昼時とあり、今中国で流行りの「外卖(=デリバリー)」を運ぶバイクが行きかう。
自転車もバイクも進行方向があるが、配達ノルマがあるため交通ルールはお構いなし。
逆走、人を潜り抜けるためのジグザグ運転や、急な方向転換も日常茶飯事。
焦る気持ちを抑えつつ、中国ではあくまで安全運転を心がける。
急な飛び出しも、道いっぱいに広がって歩く通行人にも対応できるスピードを保つ。
自転車を走らせること約25分。目的地に到着。
(地図は加工しています)
無事書類を受け取ったのは良いが、自宅までの道のりを再度「高德地图(=高徳地図)」で
調べてみる。
やっぱり!
先程と同じように、バスよりも自転車の方が早く到着する。
もうこうなれば、残りも自転車で帰ろうと決意をし、先ほどの自転車に跨る。
(地図は加工しています)
さすがに後半は迷ったからか、疲れが出たのか、時間の割には距離は出なかった。
とりあえず大切な約束時間には間に合い、ホッと胸をなでおろす。
少し時間があったので、主人に報告。
予告したように、ちゃんと自転車で帰ってきたよ。毎日自転車で帰宅しようかしら。そしたらスポーツジムに通う必要もなく痩せられる!
まさか、電線のように痩せるつもり⁉
でも安全第一、毎日だと疲れるからさ、あくまで楽しい範囲でね。無理は禁物だよ。今日はお疲れ様~!
「電線」というのが、なぜかツボにはまり思わず吹き出してしまう。
冗談を交え、いつもこんな風に笑わせながら“おだててくれる”主人に感謝している。
毎日バスに揺られること片道約1時間。渋滞に巻き込まれると、更に長い時間バスに軟禁状態。
こんなことなら本当に週明けから、自転車通勤しようかしら。