ちゃーちゃん@中国瀋陽

オンライン中国語講師|中国語ネイティブの発音と、より楽しく学べる方法を模索中|漫才や“脱口秀”など、面白い事(言葉遊び)が大好きな関西人

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「要隔離者」の疑いをかけられる

プロバイダを変更してから、もっぱらネット環境に苦しんでいることを

先日のブログでご紹介した。

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その後、「聯通→移動→聯通」に、結局戻ってきたというコメントを

数名からいただき、主人とも対策を考えていた。

 

その一つに聯通のSIMカードを購入し、モバイルのネット環境を

パソコンで共有するという案。

調べてみると、農村地域でも(記載している方が故郷の農村という記載をしていた)

70MBほど出ていて快適だったという書き込みあり、

しばらくはこの方法で様子を見ることにした。

 

今はSIMカードもネットで購入、手続きできる時代になった。

(身分証が必要なので、外国人にはまだ高いハードルです)

そして1月29日、タオバオで購入したSIMカードが無事手元に到着。

料金は月払いとあり、2月1日を待ちネット上で手続きをして開通させた。

 

問題が起こったのは、昨日の2月3日。

今回ネット専用のために購入したSIMカードを差し込んでいた携帯に、

いきなり「未知」と表示された番号からの着信があった。

「未知」の場合は、押し売り営業などが多いため、基本的に出ないのだが、

立て続けに3度もかかってきたため、ただ事ではないと出てみることにした。

 

一言目が、「公安局の者だが、この電話番号の持ち主は誰だ?」とのこと。

 

私のものだと伝えると、「北京にはいつ行ったのか?」と質問される。

ずっと瀋陽に居て、北京は訪問していないことを伝えるも

「そんなことはない」と言い張る。

 

公安局に残っている資料の携帯番号が、以前この番号を使用していた方の情報か?

と思いながらいると「名前と身分証番号は?」と尋ねられたため、

「外国人」だと答える。

 

「ん?外国人?中国語が話せるのか? 国籍はどこ?」

「あなたが本当に公安局の方かどうか、確認が取れないうちは答えられない」

「私のことを疑っても仕方がない。どこの国籍か?」

 

移動してきたことが前提で、話が進み、相変わらず

氏名と国籍、パスポート番号、居住地の派出所名を聞いてくる。

公安局の方であることが分かる何か証拠が欲しいというと

「先に居住地の派出所名を述べてから、その後その派出所に向かえば

私が連絡していることの確認が取れるから、とりあえず先に個人情報を伝えよ」とのこと。

 

折り返しをするので、電話番号を教えて欲しいと伝えても

「とりあえず派出所名を!」と、埒が明かない。

 

ふと、移動してきたという証拠が、携帯番号によるものだと気づき

この携帯番号はネットをするために、先日タオバオで購入したこと。

そして携帯番号は北京番号であったことを説明すると、納得した様子だった。

 

とはいえ、北京は1月30日までコロナ中リスク地域があり、

北京からの移動は条件付き。

そのためコロナ対策として、万が一のために個人情報の確認が必要と相手も引かない。

 

登録は主人の名前でしており、主人は中国人であることを伝えると

今度は主人の名前と身分証番号を聞かれた。

こうなればもう私だけの問題でないとなり、普段使っているもう一台の携帯から

主人に電話をかけ状況を説明し、2台の携帯電話越しに公安局の方と話してもらった。

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主人も始めは相手のことを疑っていたが、名前を述べた時点で

「あなたの身分証番号は×××××、ですよね」と言われ、本物の公安局だと確信し、

全ての質問に答える形となった。

 

ちなみに主人も、瀋陽の公安局がなぜ私が北京の携帯番号を購入し

使用していることを始め、個人情報まで全て把握しているのかと聞くと、

「我々には配送の記録もあるから」とのこと。

 

ちなみに、あれだけ聞かれた私の個人情報については、

「携帯の持ち主ではないならいらない」と言われ、あっけなく終了。

 

今回の一件で、中国のコロナ対策の徹底ぶりが垣間見れた気がした。

もちろん今回は、購入した番号がたまたま北京のものだったため、

特別だったかもしれない。

だとしても、ザル対策と言われる日本から見れば、これほどまでにしなければ

コロナを封じ込めることはできないのだと、改めて気づかされた。

 

两害相权取其轻。

経済対策とコロナ対策。どちらを選んでも、“傷”があるならば

まず日本は思い切って抑え込む対策に、舵を取って欲しいと願うばかりである。

早くコロナが終息し、中国語学習者と日本で、あるいは瀋陽で会いたい、

そう思ってならない。