ちゃーちゃん@中国瀋陽

オンライン中国語講師|中国語ネイティブの発音と、より楽しく学べる方法を模索中|漫才や“脱口秀”など、面白い事(言葉遊び)が大好きな関西人

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第3回 来たれ明日のスターたち☆なりきり朗読劇クラブに参加

2018年度の最終日である3月31日、中国語音読サークル「玲瓏(りんろん)」の

朗読劇クラブが開催され、第1回、第2回目に続き参加した。

(第1回目の記事はこちら、第2回目の記事はこちら

 

第3回目の今回からは、『来たれ明日のスターたち☆なりきり朗読劇クラブ』

名称も変更され、ますます本格的になってきた。

(※但し書きで「スターになれる保証はしません」とのこと(笑))

 

会を重ねるごとに参加者の意気込みやレベルも上がり、非常に収穫の多い会である。

題材は、前回に引き続き琼瑶原作の『情深深雨蒙蒙』。今回は下記のシーンが取り上げられた。

シューホアン(书桓)と婚約したルーピン(如萍)。しかし二人の婚約を目の前に

取り乱した元恋人のイーピン(依萍)は、川に飛び込み危篤状態。そんなイーピンを

見て「やっぱりイーピンを愛してる」と元鞘に戻るシューホアン。

 

婚約破棄をされたルーピンが登校し、クラスメイトから嘲笑われ泣いて教室を飛び出す。

そんなルーピンを一途な思いでずっと想っているドゥフェイ(杜飞)が、

誠心誠意慰めるが、どうもその気持ちが届かないという部分である。

 

(課題原稿はこちら。今回のシーンは第37集の43:20くらいから第38集冒頭部分にかけて) 

 

実は本番1週間前に、リハーサルが開催されていた。

ご参加されたお二人のセリフ回しは、完成形とも言えるほど出来上がっていた。 

私と言えば「見た目は非常にか弱いが、心は強く、一本芯が通っているルーピン」と

「ルーピンを一途に思い、あれこれとに尽くすが、おっちょこちょいでどこか抜けている

のび太君のようなドゥフェイ」のどちらの要素も持っておらず、自分の想像する音色を

出せずに悩んでいた。

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案の定、リハーサルでは「今のルーピンは全く、か弱くなかった」と言われるありさま。

結局リハーサル中には、自分が思い描くルーピンとドゥフェイを探し出せずに、

終了してしまった。

(リハーサル内容は、主催者の熊澤みどりさんのブログの、こちらの記事から)

 

本番が1日1日と迫るが、一向にルーピンとドゥフェイの声の神はなかなか降臨してくれない。

特にルーピンの声の音色は、神の前髪を掴むどころか姿さえも、全く拝見できない。

1日前までいろんな音色に挑戦してはみるものの、声の神はご機嫌斜めなのか、

それとも降臨位置を間違われたのか、とにかく私の元には今回お越しにはならなかった。

 

実はリハーサルまでにドラマを見てしまい、林心如(ルビー・リン)さんのイメージに

引っ張られてしまっていた。

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私の低めの声、そして性格からは、何をどうしても林心如さんのルーピンの音色には

大きな隔たりがあるため、今回は「ちゃーちゃんルーピン」でいこうと決めた。

 

そして本番。

まずは一人二役で、ルーピンとドゥフェイの掛け合いを朗読していく。

2番目、私の順番になり「ちゃーちゃんルーピン」を気持ちを込めて読み上げた。

(ルーピン役に力が入り過ぎ、ドゥフェイ役は少し外した感があった)

 

心の中ではちゃーちゃんルーピンが受け入れられるか、非常に不安であったが

「良かったですよ!」の反応に、心が浮き立つほど励まされた。

また後半のセッションで、二人一組でルーピンとドゥフェイの掛け合いをした際は、

あえてドゥフェイを選択させてもらった。

その時のアドバイスが「『ちゃーちゃんルーピン』のように、こねすぎずに素直に

表現されるといいのでは?」とのことで、あえて音色を付けず素の私の中国語で、

セリフを朗読するというより、普段の言葉で話してみることに集中した。

 

それが「とっても自然で素敵でしたよ」とのお声。

 

今まで朗読劇とあり、役になり切ろうと考え、力み過ぎていたのかもしれない。

また発音矯正をしたいと思いすぎて、逆に自分自身を雁字搦めにしてしまっていたのかも

知れない。さらに決定打は、主人の「最近中国語下手になったよね」だった。

発音に注意するあまり、緊張してしまい、口や舌の筋肉がこわばり余計にうまく

動かすことができなくなってしまったのだ。

 

原因はともかく今年に入ってから、特にこの1か月程は中国語を話すのが非常に怖かった。

その怖さと言えば、中国人の友人に「最近言葉数が少ない気がするんだけど」と言われる程だった。

しかし今回の朗読は「のびのびとして、とってもスッキリした感じでした」との評価を

いただいたように、自分でもスッと腑に落ちるものがあった。

 

開き直ったというのも1つの理由だろう。

しかしもう1つはここ1か月ほど、中国語の早口言葉に取り組んでいたことも、

関係がある気がしてならない。

 

早口言葉 その1

说,四是四,十是十,十四是十四,四十是四十;

谁要把“十四”说成“斯寺”,就打谁十四,

谁要把“四十”说成“事实”,就打谁四十。

 

早口言葉 その2

扁担长,板凳宽;

板凳没有扁担长,扁担没有板凳宽。

扁担要绑在板凳上,板凳不让扁担绑在板凳上,扁担偏要绑在板凳上。

不知扁担绑在板凳上,还是板凳绑在扁担上。

  

早口言葉 その3

打南边来了个哑巴,腰里别了个喇叭;

打北边来了个喇嘛,手里提了个獭犸。

提着獭犸的喇嘛要拿獭犸换别着喇叭的哑巴的喇叭;

别着喇叭的哑巴不愿拿喇叭换提着獭犸的喇嘛的獭犸。

不知是别着喇叭的哑巴打了提着獭犸的喇嘛一喇叭;

还是提着獭犸的喇嘛打了别着喇叭的哑巴一獭犸。

喇嘛回家炖獭犸,哑巴嘀嘀哒哒吹喇叭。

 

中国語は日本語よりも、明らかに舌や口の周りの筋肉を動かす必要がある。

そのため日本語のままの筋肉では、中国語の音をキレイに発音できないのは避けられない。

早口言葉は、そのための筋トレなのだ。

 

ここでご紹介する発音矯正のための早口言葉は、一字一句正確な発音で言えるに

越したことはないが、この練習法はあくまでも「筋トレ」であることをあえて強調したい。

そのためできるだけ早く、できるなら句点までは一呼吸で言い切ることを意識し

練習をすることを心がけていただきたいと思う。

重視するのはスピード、つまり舌と口の動きの敏捷さである。

 

例えば「早口言葉その1」は、そり舌音と平舌音。つまり舌を上下に動かす筋トレであり

「早口言葉その2」は前鼻音、後鼻音。つまり舌を前後に動かす筋トレである。

 

そんなに多くの種類をする必要なく、あくまでも発音できる筋肉を作る方法として

毎日、少しの時間を割いて練習を積み重ねていくと、筋肉が鍛えられだんだん

中国語の音も、変化していくことに気づいていただけると思う。

 

私自身、話すスピードは日本語でもゆっくり目である。

地元が方言がきついこともあり、またHSP(Highly Sensitive Person)でもあるため、

標準語で発言する一言一言に対しての相手の反応が、非常に気になるからである。

ちなみに地元の親友とは、そういう気を使わなくて良いため、想像を絶するほどの

早口のようで、その親友がわざわざ教えてくれるほどだ。

 

話しを戻そう。普通語の早口言葉を集めたサイトもあるので、(ページはこちらから)

なにかの参考になれば幸いである。

 

さらにもっと上を目指したいと言う方は、こういう書籍もあるので、ぜひご一緒に

ご案内したいと思う。ちなみにレベルは(書籍の紹介が)下に行くほどが高くなる。

私も発音矯正中とあり、本屋さんに行ったり、友人から書籍を見せてもらったりしたが

まずはピンインのある1冊目から、じっくり仕上げていこうと思っている。

 


 

中国語音読サークル「玲瓏(りんろん)」。

音読会にしても、朗読劇にしても、毎回何かの課題や、ヒントをいただける会。

今回は肩に力が入り過ぎていた私を、もみほぐしてくださったように思う。

 

日本の方で、中国語の発音が非常にお上手な方々の多くは、中国語劇に関わったことが

あるという事実。

音読、朗読が好きな方はもちろんのこと、私のようにどちらも苦手だけれど、

中国語の発音がもっとうまくなりたいと思われていらっしゃる方、次回ご一緒に

いかがでしょうか?

 

最後に熊澤みどりさんの『第3回なりきり朗読劇クラブ開催報告』の記事をご紹介して

今日のブログを閉じたいと思う。

midori55.com