昨日新元号が発表され、中国の商標登録という立場から記事を発表し、
すでに新元号である「令和」が、中国で商標登録されていると言うことを伝えた。
まずこちらの記事を多くの方にご覧いただけたことに、心より感謝を申し上げたい。
また中国で知的財産への関心度が日に日に強くなっていることに対し、私自身
これまで以上に努力を重ね、精進し、近い将来知的財産という立場から、
日系企業の中国市場でのビジネス活動や経済利益を守ると共に、日本人の知的財産保護に
何か役にたてるようになりたいと、より強く思った。
そんな思いで本日ネットを見ていると、こんな記事が目に入ってきた。
「令和」すでに中国で商標登録 日本酒含む酒類で
中国での商標申請の状況が検索できるサイトでは、「令和」を検索すると何やら出てきました。
しかし、日本酒を含む複数のお酒の種類で中国企業の商標権が成立しているため、令和を使うことはできません。
中国の知財法に詳しい河野英仁弁理士:「(商標申請には)異議申し立て期間があって、誰でも異議を唱えることができるんですけど、(申請があった2017年)当時は誰も『令和』が元号になるのは知らないわけで、去年10月21日に権利として成立した。(お酒以外の)ほかの分野では中国企業・日本企業含め、どこも申請されていない。『令和』を使ってビジネスを考えるのであれば早く出したほうがいい」
実際にこのサイトで平成を検索してみると、数えきれないほどの商標申請がされています。中国での商標問題と言えば先日、「くまモン」やくまモンの中国名「熊本熊」に似たイラストやロゴが大量に申請されていたことが発覚。商標は「先願主義」で、部類ごとに早い者勝ちが原則だからです。しかし、くまモンのようなケースと違うのは、元号にどのくらいのブランド価値があるか今の段階では分からないということです。
中国の知財法に詳しい河野英仁弁理士:「自社のブランドは(誰かに)取られてしまうとビジネスができなくなる。元号に関してはこれをビジネスで使うのかという前提もあると思う。冷静に企業戦略として元号を使うか考えて判断してからでもいい」
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20190402-00000037-ann-int
まず日本でも、中国の商標がニュースで取り上げられることに対し、非常に嬉しく
感じると共に、このニュースを見て2点補足したいと思う。
- 速度
- 機会費用
このニュースを見て私個人の意見として、心の底からお伝えしたいことは、
知的財産に対し「日本人は規則を“厳守”し、中国人は規則を“利用”する」ことである。
これらどちらの概念には、正解も間違いもない。
しかし「どんな状況においても、自分が得られる利益をしっかりと保護する」ことこそが、
なによりも大切である。そう思ってならない。