ちゃーちゃん@中国

中国滞在10年以上の日本人女性から見える「生の中国」とは?



あなたの目には、中国はどのように映っていますか?

あなたが本当に知りたいことはなんですか?

影響力等は決してないですが、日本人と中国人の誤解が少しでも解ければと思って始めたブログです。



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中国語音読サークル「玲瓏(りんろん)」の姉妹版、朗読劇クラブに参加 ~『情深深雨蒙蒙』~

私のブログでもよく登場する、中国語音読サークル「玲瓏(りんろん)」。

昨日の記事は「音読お茶会」の方だが、その“姉妹”の会として「朗読劇クラブ」がある。

今まで2回開催され、第1回目はご招待を受け参加をさせていただいた。

 

第2回目は春節明けに開催。そして選ばれし題材は琼瑶原作の『情深深雨蒙蒙』。

2001年に放映された超人気ドラマで、物語の舞台は1930年代の上海。陸家の異母姉妹

イーピン(依萍)とルーピン(如萍)を軸に繰り広げられる愛憎劇である。

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今や俳優として確固たる地位を確立している、赵薇(ヴィッキー・チャオ)さん、

林心如(ルビー・リン)さん、苏有朋(アレック・スー)さん、古巨基(レオ・クー)さん

などが出演している。 

今回の朗読会では物語の冒頭部分。イーピンが陸家に毎月の生活費をもらうために訪問し

父親とひと悶着があるシーン。

【朗読原稿はこちらから、ダウンロードできます】

 

余談だがこちらの作品は、私の中国語成長記でもある。

留学して1週間程の頃、たまたまテレビで再放送しているのを目にし、必死になって見た。

始めは中国語が分からず絵面だけ追う日々。音として確実に聞き取れたのは、何度も出てくる

イーピン、ルーピンなどの役名ぐらいだった。

今回の朗読劇では出番はないが、ドラマでもメインキャラクターの杜飞役である

苏有朋さんのファンになったのも、実はこの時からである。

さらにどうでもいい情報だが、主人は何気に杜飞に似ている気がしている。

 

留学半年後、会話のスピードが付いていけないところはあるものの、字幕を追えるようになり

さらにその半年後には字幕があれば、ほぼ意味は取れるようになる。

そして留学1年半、何度も見て物語も知っていることもあり、字幕なしでもほぼほぼ

聞き取れるようになった。

この朗読劇のために、少し見返したりしていると当時は意味の取れないところ、

意味を取り間違っていたところが、何箇所かあった。

密かによくここまで来たものだと、感慨深いものがあった。

 

留学当時はネット配信などない時代。さらにDVDまで容量のないVCDが主流だった。

毎日このドラマのディクテーションのため、VCDデッキをガチャガチャと再生しては

停止、さらに再生を繰り返していたため、VCDデッキを一台壊してしまったという

思い出がある。

 


 

今回は、第1回目の朗読者同士がぶっつけ本番でセリフの掛け合いをするのは難しい

との反省点をいかし、2月10日の本番前日である9日に特別に練習の場を設けてくださり

(参加できる方だけ)事前にお手合わせをお願いできた。

 

しかし春節休暇は義両親、義弟夫婦と過ごしたため北京から、中国新幹線で戻ったばかり。

13時過ぎに瀋陽北駅に到着し、タクシーを飛ばし、14時からのリハーサルに参加。

ギリギリ間に合い、服も着替えず参加したほどだった。

お恥ずかしいことに春節中は家族サービスに明け暮れ、原稿も目を通せておらず、

初見でセリフを追いながら、役を作っていった。

 

練習中、お互い「殻を破りましょう!」を合言葉に、役になり切ろうとするも

初参加の方も多く、私も含め、まだまだ皆さん硬い。

特にイーピンの父親は怒り狂い、その妻はとにかく意地悪な感じを出すのが難しい。

皆さん本来の性格が“良い人”で、どうしても優しくなってしまう。

約1時間半ほどの練習を終え、明日の本番に向け自己練習となった。

 

そして翌日、いよいよ本番。

皆さん昨日のリハーサル終了後、「台本を読み込んだんだな」とすぐに分かる程

劇的な変身を遂げていた。まさに一皮も二皮も脱皮していた。

 

私自身も「父親役」を練習するにあたり、怒りを声を張り上げて表現するだけでは、

喉をつぶしてしまうと思ったところから、息の出し方を少し変えてみることにした。

その時「うん?これがもしかしたら、主人によく言われる『肺に空気を思いっきりいれて

話さないと中国語らしく聞こえない』と言われる息遣いかも」と、何かを得たような

気がした。

 

以前副題で『中国語の発音を少しでも上手くするには』という記事を書いたが、

この内容の1つである「腹式呼吸で発音する」が、まさに父親役の声の出し方だった。 

 

また中国語としての「音」と、人物の性格の「色」として「音色」を作っていくとき

音読と朗読の違いについて、賛否両論はあるにしても私のイメージは…。

 

例えばキャンパスに薔薇を描くとき、薔薇の特徴を捉え限りなく正確に写生していく。

正確さには度合があるため、同じ被写体であっても写生に優劣がつく。これが「音読」。

それに引き替え「朗読」は、セリフは決められているが「音色」は自分で考えて色づけしていく。

つまり花弁は赤色、茎は緑色と決められた中で、どれだけ命を吹き込み「センスと魅力」を

上乗せすることができるか。その部分はまさに“芸術”と言えるだろう。

赤色という指示だけでもピンク色寄り、オレンジ色寄り、真っ赤と表現の幅は無限である。

赤色の花びらを、青色で色づけるのは超個性的な感性のため、多くの支持は

得られにくいかも知れない。それでも果敢に描く理由は、私のような凡人には見えない

何かがあるのだろう。

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そんなことを考えているところにSC神戸中国語スクールの代表を務められる森川寛先生が、

下記のような表現をされ、的確に学習の道しるべを示しておられるのを拝見した。

やはり発音矯正、音読、朗読と要求されるもの、そして語学レベルが上がってくるようだ。

 


 

話しを朗読劇に戻そう。

私自身、この朗読を通して見えてきた課題があった。

それは女性の声で「音色」を作ることが非常に苦手だということ。

元々声が低いため、女性の声を出そうとすると「父親役」をやった時のように、

肺に空気を貯め込み(=腹式呼吸)、それを吐きだすような発音ができず、

口先だけで中国語を話してしまいがちになる。

ただ自身でも気づいているが声調の音域の幅が狭い私は、女性の高い音を意識することで

音域の幅を広げる訓練をすべきであることも分かっている。

 

さらに第1回目の『大地の子』の陸一心、今回の父親役、少年役はすんなりと

役に入れ、それほど迷うことなく感情表現ができるのに対し、イーピン、ルーピンをはじめ、

ルーピンの母親と妹、と女性の役が、なかなかうまく作りだせなかった。

(※上記のみどりさんのHPに「みどり丹青×ちゃーちゃん一心」の朗読音源があります。)

 

セリフを言い終えるたびに、主催者である熊澤みどりさんや参加者の方々に、

アドバイスを頂いたり、「こういう風な感じを出したいんだけど」というような相談をして

何度もチャレンジするのだが、どうもしっくり来ない。

 

原因は3つあると考える。

  1. 長いセリフ回し(女性のセリフはどれもかなり長め)で、朗読体力が足りない。
  2. まだまだ恥ずかしさが勝ってしまい、感情を出し切れていない(振り切れていない)。
  3. 感情表現に「白」と「黒」しかなく、「グレー」部分のグラデーションがなく、じわじわとくる盛り上がってくる感じがなく、物足りない。

発音矯正し、音読をさらに上達させてから、次に取り組むべき課題である。

 

昨日のブログでも宣言したように、私はやはり「外国人なの!?」と言われる程の

中国語レベルに達したいと思う。

理由は非常にシンプルなもので、中国語が好きだからである。

上記の改善点も含め、武者修行のひとつとしてこちらの「劇団」の門を叩いてみよう

なんてことも考えている(笑)。

舞台に立つ日を思い描きながら、今日も腹式呼吸の練習に取り組むことにしよう。

 


 

朗読会はその後、「おまけ」として日を改めもう一度開催され、1回で3度おいしい会になった。

3度目は参加者が同じセリフを言い、「音色」や表現の仕方の違いを感じたり

発音の細かい矯正指導を頂けたりした。

 

今回の参加者で、劇的な変化をされたお一人でもある「はーもりこ」さん。

朗読会のことをブログ記事にされていらっしゃるので、併せてご覧いただければと思う。

 

2日間に渡り、 中国語音読サークル「玲瓏(りんろん)」について記載した。

少しマニアックな内容もあり、「そこまで中国語には興味がないですが…。」という方には、

少々「暑苦しい」記事になってしまったかも知れない。

明日からは、また“今”の中国をお伝えしたいと思う。

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