ちゃーちゃん@中国

中国滞在10年以上の日本人女性から見える「生の中国」とは?



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影響力等は決してないですが、日本人と中国人の誤解が少しでも解ければと思って始めたブログです。



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『ちゃーちゃん、瀋陽で家を買う』~学区房とは?~

実は年明けから、バタバタとした日々を過ごしていた。

その訳は「家を購入し、貸出し、売却し、借り&引っ越した」からだ。

 

おそらくこの一文だけでは「はぁ?意味不明」と言われて当然だろう。

そのため「家」にそれぞれの連体修飾語を付け加え、もう一度書いてみることにする。

 

「学区房(=進学校の学区内の家)」を購入し、そしてその「学区房」は一旦貸出した。

さらに今まで住んでいたマイホームを売却し、最後に我が子のこども園の近くに家を借り

今日無事に引っ越してきた。

 

何となく分かったような、やはり分からないような…。

そこで今日は「学区房」を話題の中心とした記事を、ご紹介したいと思う。

 


 

中国も日本と同じで、小学校6年間と中学校3年間は義務教育である。

公立学校への入学は、これまた同じ「学区」という概念があるのだが、日本と異なる点も存在する。

日本は学区内に「現住所」があれば良いとされているため、マイホームは賃貸でも構わない。

一方中国瀋陽の場合は学区内に戸籍がなくてはならず、戸籍を登録するには学区内に

購入したマイホームが必要である。

しかも入学許可認定されるためには、戸籍登録手続を入学年の3年前までに完了して

おかなければならない。

(2022年9月1日入学の場合、2019年8月31日までに購入&戸籍登録を完了)

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この学区房の制度は以前から存在したが、瀋陽は入学年の1年前までの手続き完了で認可された。

しかしこの2,3年ほどで、入学3年前までと期間が大幅に変更された。

 

そもそも進学校にこだわらず、どこの小学校でもいいとなれば学区房などは考慮する必要がない。

今戸籍がある学区の小学校に入学すればよい。しかしここは今なお人口最多の国。

競争は厳しく、学歴社会はまだまだ根強い。最終学歴と卒業校の名前が一生を左右する

と言っても過言ではない、それが中国である。そのため教育熱心な親御さんも非常に多い。

 

ただ学区房は、やはりそれなりのお値段がする。

現在瀋陽の平均月収は5797元(2018年04月02日 瀋陽新聞広播発表)。

就職ニーズの高い都市TOP50のうち46位である。

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別荘や高級マンションを除く学区房でない住居の1㎡の平均金額は、1万元前後である。

それに引き替え、学区房となれば(学校のレベルにより、金額が異なるが)1.3万~2.2万元ぐらいに

一気に跳ね上がるため、なかなか手が出ないのが現実である。

 

我々夫婦は「まずは学区房の購入が必要かどうか? 購入するならどの学校にするか?」

その答えを探るべく、色んな方々にお話を聞き調査をし、実際に各レベルの学区房にも

足を運んでみた。

 

例えば街の中心部から車で40分。有名進学小学校の分校で、学校以外に何もない学区房Aタイプ。

小中学校がエスカレート式になっており、新築購入で小学校への入学が約束されることになる。

値段に目がくらみ中古物件を購入した場合、中学校はテストで合格したらという条件に

なるとの事だった。こちらは辺鄙と言うこともありお値段は、1㎡1.4万前後。

 

学区房Bタイプは超有名進学小学校の本校。場所も街の中心部に位置し、地下鉄の駅下車すぐ。

2年前に完成したビルで、近代的でセキュリティーもしっかりしており、快適で心地よい空間。

しかし商業スペースのゾーンもあり、区分分けをした場合「純住居建物」とみなされず

「住居及び商業ビル建物」との区分になる。そのため招集は「純住居建物」居住生徒の

応募が終了し、空きがあった場合の二次募集からの招集条件となる。お値段は1㎡2万元から。

 

学区房Cタイプ。学校は学区房Bタイプと同じ。地下鉄の駅からは少し距離がある。

築30年以上、エレベータなし、周りのビルに光を遮られ昼間でも全く光が差し込まず、

外から見た印象は「廃墟?」と思うようなマンションの一室。

総面積は40㎡に満たないものも多く、あくまでも小学校入学のための戸籍登録用の家。

ファミリーでは住めないため貸し出す人が多い。それでもお値段は1㎡1.6万ぐらいから。

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実は我々夫婦子育て理念は、学問最優先(良い大学に入学して欲しい)ではない。

それよりはまずは自立をし、自分でお金を稼ぎ出し、生きて抜いていく力を養ってほしいと

考えている。つまり「自立心」と「生存能力」の最優先主義である。

 

その一方で「学区房」も選択肢の一つとした訳は、孟母三遷の教えのように「環境」を

整えることは、特に年齢が幼い場合、親の役割の一つではないかと考えたからである。

 

この環境には「学習環境」でなく、ご父兄をはじめとする「ご家庭の教養・品行レベル」

という環境である。

 

話しは少し逸れるが21世紀に入り、さらにオリンピックと万博を経て、目覚ましい

経済成長を遂げた。

生活水準が豊かになるにつれ、教養や品行レベルも上がってきた。

 

しかし人口という分母が大きいため、人民全体の足並みがそろうまでにはまだまだ

時間がかかりそうである。

もちろん絶対ではないが「学区房」を購入する家庭の背景は、“高額収入者”という以外にも

高学歴であったり、さらには海外経験で外国人に対しても免疫があったり、万が一

排他的感情を抱いたとしても、うまくコントロールできる教養や品行レベルを備えている方が多い。

 

母親である私が日本人であることは、変えようのない事実。 

さらに日本と中国は、歴史的にも“すんなりと行かない”事情を抱えている。

 

そのため教養・品行レベルにあまりにも開きがある場合、我が子が小学校に入学した際、

母親が日本人であるということで大きく騒がれたり、歴史的背景の“攻撃”の矛先が我が子に向かう可能性も

全く否めないことはない。

(もちろん私自身も教養・品行レベルはこれからも上げていかなければならず、

中国の方々への一方的な話ではなく、さらにはいくら予防線を張ったところで「完全」はないことも

理解しているつもりである。これらはあくまでも「可能性が高い」という話である。)

 

これらのことも踏まえ、義両親や義弟夫婦のご意見も伺いながら 、夫婦で何度も話し合い、

最終的に学区房Cタイプを購入することに決めた。

 

決めてから家を購入するまで約1か月。

毎日のように不動産サイトで探し、気になる物件があれば連絡を取り、最終3つに絞った。

あとは価格と内見、家主さんとのやり取りの3点から考慮して決定した。

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廃墟のような新居は、やはり40㎡未満。

そのため家族3人では到底暮らせず、また現在馴染んでいるこども園には通えない距離であるため、

貸し出すことにした。

 

そして今まで住んでいたマイホームは…。

売却を含め、賃貸物件探し&引っ越しのお話は次回にでも。

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