先日、イチロー氏のプロの厳しさを伝える動画をご紹介。
そちらで「中国語講師」の道を歩みたい、というお話をしましたが、
ありがたいことに、早速お問い合わせをいただきました。
お話をお伺いすると、全体的に中国語レベルをUPされたいとのことでしたが、
細かくひも解いていくと、HSK6級はすでに取得されてはいらっしゃいますが、
リスニングが苦手で、大きく点数を落としてしまうそうです。
その部分をどうにか手助けしてほしい、というご依頼でした。
私自身、最後にHSKに参加したのはほぼ10年前で(その頃はまだ11級制でした)
リスニングは、同じく苦手分野の一つでした。
そのためこのご相談をお受けしてから、すぐに模擬試験にチャレンジし
果たして私につとまるかどうかを、早速試してみました。
初めて新HSKのリスニングに挑戦。
— ちゃーちゃん@中国瀋陽 (@ChachanChina) July 14, 2020
形式は旧版とほぼ一緒。
旧版の試験を受けているとき、「リスニングでいつも手こずってたなぁ」とか、「1問目がうまく聞き取れなかったら焦ったなぁ」とか思い出しながら解きました。
とりあえず全問正解で、ホッとしました。
少しは進歩をしているようで…。
10年前の自分と比較をし、何が一番違うかが分かった瞬間、
この点を中心に、授業を構成していけば糸口が見つかるかもという結論に達し
今回のご依頼を、大切な思いをもって引き受けることにしました。
そして、中国語会話の内容をお伺いしていると、
単語数は少なくないものの、それらを一つの塊として(中国語でいう「搭配」です)
覚えていかれたほうが、もっと表現の幅が広がり、
次に苦手とおっしゃっていたHSK阅读(講読)部分の第二部分、穴埋め問題にも
応用できると考え、こちらの教材も一緒に取り組んでもらうことにしました。
こちらはレベルとしては中国語検定準4級~4級とあり、
受講者さんには簡単すぎると思うのですが、「中国語反射神経」を養っていただくのと
ただフレーズ暗唱の正誤を確認するだけでなく、
ここからほかの単語への派生や、言い換え、中国語の特徴や関連事項、
さらには中国国情なども併せてお伝えし、会話練習もプラスした練習方法で
中国語力をUPしていただきたいと考えています。
授業の準備に追われる毎日を過ごしていますが、とてもワクワクして、
先日は夢の中でまで、楽しく授業をしていました。
もちろんイチロー氏が抱えていた「重圧」とは、その重さが全く異なりますが、
生み出していく苦しみはもちろんあります。
しかし私自身、この職業を通し人間的にも、そして中国語能力的にも、
さらに上を目指していきたい、そう考え、真剣に取り組んでいます。