あと10日程で居留証の有効期限が切れる。
さらに2019年01月14日。今日を持ってパスポートの有効期限が1年を切ったので、
こうなれば一緒に更新してしまった方が手間が省けると、パスポートの更新に
今日早速行ってきた。
(もしも先に居留証を申請しまった場合、パスポートを申請してから再度、居留証の申請が必要になる。なぜなら旧パスポート番号に対応した居留証を取得することになり、新パスポート番号には対応していないからである。)
遼寧省(大連市は、当館在大連領事事務所管轄)、吉林省、黒龍江省の地域を管轄する。
Address:No.50, 14 Wei road, Heping District, Shenyang, 110003 Liaoning, China
電話:+86-24-2322-7490 (代表)
FAX:+86-24-2322-2394
- 当館開館:月~金曜 8:00~12:00,13:00~17:15
- 領事窓口:月~金曜 8:30~12:00,13:15~17:00
- 査証窓口:月~金曜 9:00~12:00,13:30~16:00
まず、申請手続きのための書類とは?
◆必要書類
- 一般旅券発給申請書(10年用又は5年用)1通(当館領事窓口に備え付けてあります)
- (切替の場合)現在お持ちの旅券(パスポート)
- 戸籍謄(抄)本 1通(6か月以内のもの)(注)現在有効な旅券を所持しており、氏名および本籍地に変更がない場合に限り、戸籍謄(抄)本の提出は省略することができます。なお、未成年者の申請の場合、親権者の確認をする必要があり、戸籍謄(抄)本の提示を求めています。
- 顔写真(6か月以内に撮影したもの。背面は白、またはごく薄い色で、サングラス、帽子等の着用は原則不可)1枚
- 未成年者の旅券の申請の場合は、必ずこちらもご確認下さい。
◆申請条件
- 初めてパスポートを作るとき
- パスポートの身分事項に変更があったとき
- パスポートの残存有効期間が1年未満になったとき
- 査証欄の余白がなくなったとき
- ICパスポートに切替るとき
◆交付日
申請日の翌々日(休館日を除く)
◆手数料(平成30年度(2018年4月1日~2019年3月31日))
- 10年(20歳以上) 1000元
- 5年(12歳以上) 690元
- 5年(12歳未満) 375元
- その他の料金はこちらから ※現金払いのみ
◆その他注意事項
一般旅券発給申請書の所持人自署欄(申請書表面)は、本人が署名して下さい。署名ができない乳幼児(おおむね6歳未満)やお体の不自由な方の申請の場合は、法定代理人(親権者)、配偶者等が代筆して下さい。
在瀋陽日本国総領事館HPよりhttps://www.shenyang.cn.emb-japan.go.jp/jp/connection/fr_worklead_03.htm#shinkikirikae
電話で問い合わせたところ、HPには余裕をもって受け渡しは3営業日と記載しているが
当日早く受付を済ませれば即日受渡ができるかもしれない、ただ当日の申請人数により
即日受渡ができないこともあるので、当日窓口で確認してほしいとの回答だった。
またパスポート申請書は領事館窓口で入手できるが、去年11月に日本帰国時に
最寄りの振興局に出向き、申請用紙をもらって来ていた。
ただその時に、パスポート申請書は外務省のHPからもダウンロードできると知り、
せっかくなのでそちらも覗いてみることにした。
『パスポート申請書』のHPトップページはこちらから。
どうやら手書きの申請用紙と同じ内容の氏名や生年月日、住所などをパソコン入力し、
その後PDF版が作成され、プリントアウトしたものを窓口に提出するようだ。
手書きミスなどの心配もいらないことから、今回私はこちらを利用した。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/passport/ippanryoken
パスポート手続き開始時間は8時半。
私の住んでいるところから、子供をこども園に送った後、主人の車で送ってもらったとしても
8時半には間に合わない。
そこで主人と相談し、私は余裕をもって6時に出発しバスを乗り継いで領事館に行き、
我が子は主人に、こども園まで送り届けてもらうことにした。
私が送園しないことは、今回が初挑戦になるため心配したが、これも成長の一歩と思い
実行しようと思った。
ただ、主人は私を過保護扱いし、ありがたいことだが、何かと車で送迎したがる。
ここだけの話、実は私はバスや地下鉄を乗り継いで自分で手続きに行きたいのだ!
THE BOOMの『都市バス』の歌詞ではないが、後部座席で揺られながら景色を見たり、
地元の空気感に触れたり、人を観察するのが好きだからである。
もちろん主人は私の“単独行動”を反対。
しかし、本日パスポートの更新を済ませないと居留証更新の日程がタイトな事。
そして居留書更新ができず、万が一春節にかかってしまうようなことになれば、
春節両親の元に移動できない事を伝えると、即OKが出た。
(※「火车(=汽車)」に乗車するために、身分証の提示が必要。居留証はパスポート内に貼られているため、居留証手続き中は手元にパスポートがない。一応逃げ道として、居留証申請中の証明をもらえば、乗車することは可能。しかしこの証明の存在を知らない鉄道関係者も少なくなく、しかも春運と呼ばれる帰省ラッシュ時で現場はイライラしている時なので、非常に面倒を引き起こすであろうことが容易に想像できる。)
昨日から路線を調べ、手続きに必要な書類をまとめ、ウキウキ感を隠せないままベッドへ。
朝5時半、起床。
ここで予想外のことが発生。いつもは7時になっても起きない我が子が、起きてしまったのだ。
「まだ早いから、もう少し眠ったら」と寝かしつけるも、母親の感触がないことを知り
やはり眠れないようだ。そのため6時近くまで添い寝をし、眠ったのを確認して
急いで準備をするも、我が子の側を離れるとはやり起き出してしまう。
仕方なく寝ている主人に声をかけ、見てもらっているうちに準備をした。
朝食も取れず、化粧もそこそこにして、時間の遅れを取り戻そうとするが、
最後は我が子が足元に擦り寄ってきてしまう。
「ちゃーちゃん(母ちゃん)」と言って泣く我が子に、事情を説明するも泣き止まず。
主人も我が子を抱きしめながら、「昨日男同士の約束をしただろう。朝起きたら、おそらく
ママは手続きに行っていないから、パパと一緒にこども園に行こうって」と話てくれていた。
刻々と迫る時間に、後ろ髪をひかれる思いをしながら、仕方なく主人に任せ家を後にした。
バス停。
あたりはまだまだ真っ暗。
5分ほど待ってやってきたバスに乗り込む。6時半過ぎ。すでに満席。
13駅を通りすぎ、「铁西百货(=鉄西百貨店)」で501路線バスに乗り換え。
幸いすぐに501路線バスはやってきた。
驚くことに、このバスは現金のみの支払い。交通カードのスキャナーがない。
普段はWechatやアリペイなど、QRコード支払いに慣れてしまい、外出時に財布は持たない。
つまりいつもなら現金を持ち合わせていないが、なぜか第六感が働き1元札を数枚、
ポケットに忍ばせていた。「あぁ~、よかった!」
501路線バスは現金払いだからか、あるいは冷暖房装備していないからか、
乗客も少なく、大好きな「バス小旅行」が始まる。
9駅目の領事館付近、「十三纬路五经街」で下車。
交通渋滞、乗換、私の勘違い…。色々な障害を予測し、余裕を持って出発したが、
余裕を持ち過ぎた。なんと7時半前には領事館前に到着してしまったのだ。
開館まであと1時間以上もある。いくら今年の瀋陽は暖冬だと言えども、外気温は-10度。
こんな吹きさらしの場所で待っていては、凍えてしまう。
そこで朝食も取っていなかったことから、近くの朝ご飯屋さんに身を寄せることに。
ちなみに周りは日本料理屋ばかりで、開店時間はお昼11時から。
やっと見つけた小さなお店。
中に入りメニューを見てビックリ。蒸し餃子とお粥、小菜という箸休めのみ。
仕方なく注文した、『蒸饺(=蒸し餃子)』7元。
「なんじゃこれ!」と、松田優作氏もビックリの不味さ。
心の中で「場所代、場所代」と呪文を唱えるも、やっぱり不味いものは不味い(苦笑)
後から入ってきた常連らしき(?)青年は、私の前に蒸し餃子が置かれていることに
「ふんっ」と鼻で笑い、セルフ食べ放題のお粥(しかも2種類のみ)と、ゆで卵の
合計3元を、5分ほどで食べ店を後にした。
私に至っては開館時間までをにらめっこしながら、隣で私をガン見するご主人の視線を
痛いほど感じながら「ここで怯んでは、凍えてしまう」と、持ってきていた本を取り出し
“しばらく滞在しますので!”という雰囲気を醸し出す。
そのうちご主人は諦めたのか、お客が私だけになったからか、携帯を取り出しドラマを見始めた。
結局8時20分まで身を寄せ、支払いを済ませ、最後にお手洗いを借りた後、外へ。
日本領事館とは目と鼻の先。
門番が寒いだろうからと、8時半にならずに中のセキュリティチェックへと通してくれた。
領事館内に入り、窓口に書類を渡し、待つこと約1時間半。
新しいパスポートと、一緒に申請した『新旧旅券所持人同一人証明』も無事手元に。
あまりの手際の良さと快適さから、“治外法権”の名のごとく「ここは中国であって中国にあらず!」
と密かに思ったりした。
さて、明日は中国瀋陽出入境管理局に居留証の申請に出向く。もちろん主人の“愛”は、
先程緩くけん制した。さぁ、果たしてどんなハプニングが待ち構えているのか…。
(いつものように面倒だろうなぁ、きっと)
何はともあれ、ご報告を乞うご期待!
追記:中国瀋陽出入境管理局での居留証申請の記事はこちら。