居留証の有効期限が数日後に迫り、パスポートの有効期限も1年未満になったため、
先にパスポート申請手続きを昨日行い、即日発行してもらえたことを昨日のブログ記事でお伝えした。
※少しでもお役に立てば幸いですが、私の居留理由は中国人配偶者との生活のためという「团聚签证(=団欒ビザ)」、通称家族ビザ、配偶者ビザを取得しており、「工作签证(=就労ビザ)」「学生签证(=(留学などの)学生ビザ)」「旅游签证(=旅行ビザ)」などの手続き種類ならびに方法が異なります。それに伴い必要書類も異なることを、予めご了承いただきたいと思います。
さて今日は予告通り、(中国人配偶者・団欒ビザの)居留証の申請のために
- 瀋陽市皇姑区北陵大街47号
- +86(24)8689 8710
- 遼寧公安出入境政務網 http://crj.lnga.gov.cn/
ちなみに写真左手奥に見える、華やかな建物は「北陵」で清朝第二代清昭陵の陵墓である。
北陵とは目と鼻のさきなので、目印として覚えておかれると便利である。
申請書類は、2年前の申請時に出入国管理局でもらってきた案内をもとに準備。
実際準備した申請書類はこちら。
1.外国人签证证件申请表(=外国人ビザ証明書類申請表)
出入国管理局の窓口にて入手、あるいはこちらからダウンロードが可能。
2.2寸(3.5㎝×4.9㎝、日本のパスポート申請サイズで可)の写真1枚
3.境外人员临时住宿登记表(=外国人臨時宿泊登記表)
(こちらについては、以前のブログ「中国入国時の注意点」でご紹介しています)
4.パスポート(今回私の場合は、新・旧両方のパスポートを提出)
5.主人の身分証
6.居民户口簿(=居住民戸籍簿)
7.結婚証
書類を最終確認し、家を出てバスに揺られること約1時間。瀋陽市公安局出入国管理局へ到着。
1階。入ると広がるロビー、そして手続きを説明する案内板がお出迎え。
案内板によると、4階「境外人员证件受理(=外国人証明書類受理)」とのこと。
そして申請の手続き手順についても説明されている。
- 1階にて写真撮影、コピー
- 4階にて申請書記入、書類受理、書類受付カウンターでの写真撮影
- 3階にて支払い、4階にて郵送(選択可)
まずはロビー左手奥、エレベータを通り越し、写真撮影所へ。
持参した2寸の写真1枚は、申請書に張り付けるためのものであり、こちらは
出入国管理局のハードディスクに保存するため、データ版写真の手続きを行う。
手続きの際、パスポートの提出が求められ、費用は無料である。
写真撮影が終わると「辽宁省出入境证件数码相片质量检测回执(=受取証)」が渡される。
これは後ほど、窓口申請の際に必要なので大切に保管。
写真撮影が終了すれば、右隣のエレベータで4階まで。
4階に到着すれば、まずはじめにインフォメーションカウンターにて「外国人签证证件申请表
(=外国人ビザ証明書類申請表)」を受け取り、記入する。
右上の写真欄に、持参した写真を貼ることもお忘れなく!
申請証の記入できれば、持参した全ての書類の原本とコピーが揃っているかを確認。
コピーがない場合は、インフォメーションカウンター左隣にコピー機が設置されているので
そこを自由に使用し、コピーを取ることができる。もちろん無料である。
書類が全て揃っていることが確認できれば、先ほどのインフォメーションカウンターにて
手続き番号札をもらう。
4階ロビーで、受付番号の呼び出しを待つ。
呼び出されたら、電光掲示板左側にある入口から手続きカウンタールームに入り、
窓口番号カウンターで手続きを行う。
3番カウンターに必要書類を提出したあと、手続きの方から「待った」がかかる。
「新パスポートに更新した後、派出所に出向き新パスポート番号で外国人臨時宿泊登記表を
取得していないため、今日は手続きを受け付けられない」とのこと。
はい、待っておりました、その質問!
昨日新パスポートを受け取った後、外国人臨時宿泊登記表の更新手続きを行うため、
帰宅もせずその足で派出所に向かった。
必要書類を手渡し、手続きをしてもらうも旧パスポート番号と居留証番号がセットで
登録されているため、新パスポート番号に変更できないとのこと。
派出所の方も協力的で自ら公安局幹部に確認、私も出入国管理局に確認した。
すると「手続きに確かに来たが、手続きができなかった」と言う証明を出せば良いとの
特別対応が許可され、派出所の一筆と公印をもらい、それを一緒に提出していた。
その旨を伝え、さらに昨日許可を取った出入国管理局の責任者の名前と携帯番号を伝えると
隣の上司らしい男性に確認をし始めた。
その上司は「以前(2年前のこと)も申請してあるし、受理していいよ」とあっさりと
許可。
ただ、“個人の匙加減”からまだ完全に抜け出せていない中国を見た気もした。
3番カウンターで受理許可が出た後、そのまま4番カウンターに通され、
「外国人签证证件受理回执(=外国人ビザ証明書類受理伝票)」を受け取る。
この伝票を持ち、3階の支払カウンターへ移動。
ちなみに上りのエスカレータはあるが、下りは階段しかない。
階段下りてすぐが、支払カウンター。
右側、真ん中2つが支払い窓口。そして左側は郵送手続窓口。
まず右側、あるいは真ん中の窓口で、居留証申請費用を支払う。
ちなみに現金のみの受付なので、注意が必要である。
費用は有効期限が2年間のため800元(就労ビザなど1年の場合は400元)。
支払いを終えた後、自ら窓口で受け取る場合は手続きが必要ないが、
もし郵送を希望の場合は、そのまま左側の窓口に移動し手続きを行う。費用は25元。
こちらの窓口は現金、あるいはWechatでの支払いが可能。
郵送伝票に住所を書き込み、費用と一緒に窓口へ手渡す。
と、郵送希望で手続きをしようと順番待ちをしていたそこで、問題を発見。
外国人ビザ証明書類受理伝票をよく見ると、受け渡し日が2月3日なのに気づく。
これは非常に困った!
2月3日の午前には、「火车(=汽車)」に乗って中国のご両親の元へ向かい、
春節を一緒に過ごすチケットをすでに抑えてあるのだ。
すぐさま先程4階の手続きカウンターに戻り、事情を説明。特急仕上げがないか尋ねる。
「特急仕上げを頼もうと、頼まないと、我々は出来上がり速度をコントロールできない!
最寄りの派出所に本人が登録住所にきちんと住んでいるかの確認が取れた後、公安局で
批准するため派出所の返信が遅いと特急仕上げを申し込んでも無駄なのよ、分かる?」
つまり要約すると「この人に取り合っても無駄!」ということ。
ここで声を荒げたところで、状況が変わる相手でないことはすぐにわかったため、
「ありがとう」 とニコッとして、3階郵送カウンターに戻り違う質問をしてみた。
「一般的に郵送より、手渡しの方が早く受け取れるよね? いやぁ~、2月3日に
春節で実家に戻るチケット抑えてて。それまでに受け取れるかなぁって思って。
前回申請したときは15営業日って言われてたけど、5営業日ぐらいだったしなぁ~」
と、あくまでも困ってるんですオーラを醸しながら、しかし深刻になり過ぎないのがポイント。
返答は「郵送の方が早いよ」
聞き間違えたのかと思い「郵送の方が早い…?」と聞き直す。
「そうそう、郵送、郵送!まぁ2月3日は保険をかけた日にちだから、一般的には
それまでに手元に戻ってくるよ」とのこと。
保証は何もないが、心のどこかでやっぱりと思ったりした。
その後、郵送伝票と「支払い済み」の印鑑を押された外国人ビザ証明書類受理伝票を持ち、
4階に戻り、4番カウンターに提出すれば手続きは終了である。
予想時間は約半日、最悪書類が足らないなどの理由で受理してもらえないかもとの
心づもりをしていただけに、到着後約1時間半での終了は、嬉しい反面、
少々物足りなさを感じてしまった。
帰りのバスの中、あまりにも順調だったことを思い出し、
「私はこれまで経験したドタバタ劇を期待していたのか?」と、ふとおかしくなった。
上海勤務時代、仕事の一環でビザ申請や居留証更新手続き代行に携わっていたこともあった。
今回瀋陽での更新手続きも3度目を迎えた。
こうなったら居留証更新手続きのアテンド業務でも始めようかしら…(笑)
追記:
中国において手続きを行われるときは、常に最新の情報をご確認ください。今回の情報は2019年01月15日現在のものです。
また、申請後の電話確認内容、そして受け取りまでの記事はこちらをご覧ください。
追記2:
中国国家移民管理局は2019年6月1日より外国人への査証・居留許可証を一新すると発表しました。新版ビザ居留証は台紙の変更に加え、カラー顔写真付きになりました。なお現在有効な査証等をお持ちの場合は期限までそのまま利用できます。