ちゃーちゃん@中国瀋陽

オンライン中国語講師|中国語ネイティブの発音と、より楽しく学べる方法を模索中|漫才や“脱口秀”など、面白い事(言葉遊び)が大好きな関西人

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EMSで中国へ郵送する際の注意点

いやぁ、参った。

ここ最近ブログの更新ができなかったのは、家のwifiの調子も、携帯のネットの調子も悪く

さらには昨日はなんと、wifiは完全にアウト。全くつながらなかった。

中国は明後日から、労働節の4連休。

その前に必ず修理してもらわなければ、休暇中何もできない。

修理に来てもらい、今日こうして接続でき、ひと安心である。

 

先日ご紹介したシェアサイクルの「哈啰单车(=hellobike」で、味を占めた自転車通勤。

瀋陽は暑くも寒くもなく、湿気も少なく気持ちいい天気が続いていることもあり、本日も利用。

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前置きが長くなった。早速本題に入ろう。

実はどうしても必要なものがあり、実家からEMSを送ってもらえないかとお願いした。

それが先日18日(金)のこと。

 

週末忙しい中、親心で色々と用意をしてくれ、月曜日の午前に隣町の大きな郵便局まで、

わざわざ足を運び、荷物が入った段ボールを持ち込んでくれた。

 

ありがたいことに母親が私のために、化粧品もいくつか用意してくれたようだ。

マスク、美容液、日焼け止めクリーム…。

いくつになっても娘を想ってくれるその愛情に、感謝しかない。

 

いつもはEMS伝票を書き込み、段ボールも封をした状態で窓口に持って行けば良かったが

今回からは中国の小包の郵送方法と同様、段ボールの封はせずに窓口へ持ち込まなければ

ならない、とのことだった。(郵便局が案内している、EMS伝票の記入方法などが分かる

「送る前に知っておこう!」はこちらから)

 

さらに事前に持ち込み不可の商品を確認していた(と母から聞いていた)が、

窓口で「化粧品は郵送できません」と言われたとの話を教えてくれた。

(中国への「送れるもの・送れないもの」はこちらから)

※2019年7月日本一時帰国の際、撮影した郵便局の案内

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化粧品が郵送できないという事実に、私の第一反応は今年2019年1月1日から施行された

中華人民共和国電子商務法」の影響からか…、と考えた。(日本語訳はこちらから)

 

この「中華人民共和国電子商務法」をごくごく簡単に説明すると、電子商取引の事業者や

消費者の権益、責任などを規定した法律であり、電子商務経営者が経営活動に従事する場合、

関連する行政許可の取得が必要であることが規定されている。

また本法の施行により納税義務が発生する。そのため、海外で代理購入を行っている事業者や

個人が、今後減少したり、販売価格を引き上げたりする可能性があるという。

 

ただ窓口の返答は、「アルコール成分が入っているものは、郵送が禁止」とのこと。

母親も「(窓口の人が)ダメだというからダメだと思った」という、なんとも母親らしい

対応の仕方であったため、それ以上の追及はしないことにした。

幸い私の肌が敏感肌ということもあり美容液がノンアルコールだったこと、そして

子供用の日焼け止めクリームも、ノンアルコールだったため郵送可能だった。

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郵送できるという意味ではありがたい話ではあるが、腑に落ちないのが、この日本酒。

もちろん化粧品とはアルコール成分が違うと言われれば、それまでの話なのだが

母親が主人のために、大好きな日本酒を「息抜きに!」と入れてくれた月桂冠は、

どうやら引っかからなかったようだ。

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また主人の大切な取引先のキーパーソンから「肩こりがひどく、どうにかしたい」という

相談を受け、さらに「日本の磁気ネックレスが欲しい」という要望があったため

荷物の中に、管理医療機器の認証番号もある『ウルトラNEO』という商品も、一緒送ってもらった。

この手の商品の評価には「気分的なもの」という声もがあるが、調べた中で評価が高く、

“賄賂”としてのお値段も申し分なかったため、この商品にした。ちなみにこちら18000円。

磁気ネックレス ウルトラNEO  (GRAY-グレー)

磁気ネックレス ウルトラNEO  (GRAY-グレー)

 

 

更に今回仕事で必要な書籍なども一緒にいれてもらい、EMSの保険申請金額が

5万円近くになっていた。今まではこの金額が問題になることもなかった。

しかし荷物を送ってもらった夜、実家に連絡を取ると、母親が心配そうな声で

「申請金額をバカ正直に書いちゃったから、窓口の人に『この金額では、もしかしたら

関税を取られてしまうかもしれません』と言われてしまったのよ。もし関税がかかれば

金額は1000元(≒16700円)ぐらいだって。」

 

これには私も正直ビックリし、「1000元!!!」と思わず叫んでしまった。

とは言え、大切な取引先に必要な商品であり、後悔しても荷物をすでに引き渡してあるので

キャンセルすることもできない。

 

実は金額もさることながら、通関手続きは非常に面倒である。

以前上海で勤務していた時、日本の取引先からEMSで製品を受け取ったことがあった。

その製品が関税がかかり、通関でストップしてしまったのだ。

荷物を受け取るにはインボイスを作成し、身分証明書を持参し荷物引取場所まで

出向く必要まであり、どうか無事に通関を通過することを祈るばかりであった。

 

母親は「次回からはもう少し“勉強して”書かなきゃね」と反省していたが、

生まれてから今まで田舎暮らしということもあり、人を疑うことなどはせず、

正直に生きてきた母親。

その母親が“嘘”の申告をすることは、今までの信念を曲げるとともに、心が非常に痛むであろう。

母親の気持ちを考えると、「次からはもう頼まないほうがいいな」と密かに思ったりした。

 

郵便局のHPからも追跡はできるが、日本国内を離れると更新が滞る。

そのため中国国内に引き渡されたことを確認した後は、中国EMSのこちらからの

サイトの方が便利である。

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またこちらのサイトから追跡した場合、おおよその配達時間、配達員氏名、携帯番号も

標示されているので、外出の予定などがある場合は事前連絡をして調整も可能である。

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そして先日、待ちに待った母親の愛情がたっぷり詰まった荷物が、無事関税も通過し

目的地の主人の会社に到着。磁気ネックレスは早速取引先のキーパーソンの元へ。

そして段ボールを抱えた主人が帰宅。

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中身を見てビックリ。ほとんどが我が子宛のプレゼント。

 

無事に到着したことの連絡をFacetimeですると、画面の向こう側には窓口で却下されたであろう

私の化粧品が並んでいた。

人のせいにしたり、言い訳をしたりしない母親らしく、それらの化粧品について

触れられることはなかったが、私には痛いほど「送ってあげたかった」という母親の気持ちが

伝わってきた。

 

次回帰国した時は、母親にもうこんな思いはさせないように、必要なものをスーツケースに

詰められるだけ詰めて、中国に戻ってこようと思う。