ちゃーちゃん@中国瀋陽

オンライン中国語講師|中国語ネイティブの発音と、より楽しく学べる方法を模索中|漫才や“脱口秀”など、面白い事(言葉遊び)が大好きな関西人

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御礼 ~ブログ100記事を記念して、私の“変化”を語ります~

夏真っ盛りの8月5日。生まれて初めてブログを書き始めました。

実は32歳の時に、人生で一番(だと思う)挫折を経験し、自分の殻にこもるようになってから

身の上話を話すことを避けて、過ごしてきました。

 

今年2018年が幕開けた頃は、まだまだその殻を破れず、それでもいいと気持ちがぶれることは

正直ありませんでした。

瀋陽に遅い桜が咲き始めた頃、ある同志の一言をきっかけに、分厚い殻から外を覗いてみようかと

ふと、考えるようになり始めました。

その一言とは「ちゃーちゃんさんの中国でのコアなお話し、聞きたい人は絶対いると思いますよ。」

という、心のこもった私へのエール。心に響かない訳がありません。

 

「いやいやいや」と思う一方で、こんな私の話でも、誰か一人にでも届けばいいなと思い始め、

カンペなしでも5時間は話せると思う、『中国と中国語のこと』を伝えようと決めたのでした。

 

そう思って始めたブログが、1記事1記事と重ね、なんと100記事目を迎えることができました。

しかも「1年以内に!」と言う予想をはるかに上回るペースで。

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これは164名(12月1日7時現在)という読者になってくださった方や普段からご訪問くださる方の

ご支援なしでは到底叶えられるものではなく、そのお心遣いに心より感謝申し上げたいと思います。

 

せっかくの機会ですので、100記事目を記念して、ブログを始めたことによる心の変化を

記載したいと思います。

 


 

中国は私自身が「行きたい! 挑戦したい!」と思い、全てを捨ててまで来た場所にもかかわらず、

中国人との言語、文化の違いと言う高く分厚い壁というか、ガラスの天井を越えられず、

心のどこかで「分からない、分かってもらえない」というイライラが長い時間募っていました。

また「こんなに長く滞在しているのに」「主人が中国人なのに」という焦りもあったと思います。

 

「中国が好き!」と言っても、本当のところは“老夫婦のような感覚”で、喜怒哀楽全てがあり、

時には「コノヤロー!」と思うことも、さらには惰性も驕りもあります。

特に留学が終わったころ(大したこともないのに)、なぜか中国語に変な自信とプライドがあり、

「その言い方おかしいよ」と言われても、「通じるし!」と素直に聞けなかったことも経験しました。

さらには中国語能力の高い方を見ては、「きっと中国にルーツがあるんだ」と、勝手に決めつけ

その方の努力の部分を見ず、私とは環境が違うからと自分のレベルの低さから逃げていました。

 

結婚してから家族や親戚、上司・同僚、ママ友…。今の生活は、周りを見渡せばみんな中国の方

という環境の中、“中国人らしく生きる”ことを、どこかで求め、また求められていました。

なぜならそう生きることで、出る杭が打たれることが少なくなるからです。

 

それがこのブログを書き始めて、今までの中国生活や、日々起こる出来事を発表するたびに、

「日本人の感覚では…」という“(中国での)マイノリティー感情”を、誰かに分かって欲しいという

願いにも似た感情が、実は心の奥底にずっとため込んであったのかと、自分でも驚くほどでした。

 

また「出る杭でもいいんだ、いやいや、『日本人』という杭は中国という大地には、

根本的に刺さらない。今回は案外簡単に刺さったと思ったら、それは豆腐に刺さったようなもので

すぐに崩れてしまうものなんだ」と気が付くことにもなりました。

これは、ある意味で「日本人らしさ」を捨ててしまわないこと、そして良い意味で

「中国人とは一線を引くこと(=中国人社会に入りきってしまわないこと)」が求められていると

悟ることでした。

 

ブログを更新するたび、 “(中国での)マイノリティー感情”に同調や、共感してくださったり、

応援していただけたりする中で、「私が感じていた『なぜ!?』という思いは、決して特別な事では

なかったんだ」と思えたことで、ずいぶん救われました。

 

またその救われた気持ちで、もう一度中国人や中国社会を見た時、それまでは意固地になって

受け入れられなかったことも、「そういう事もあるよね」と自然と感じることができ、

中国人の習慣も、臨機応変な考え方も、スッと腑に落ち、自分自身が一番楽になりました。

 

今思えば、ブログのヘッダにデカデカと書いてあるこの見出し。

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でもこのブログを始めて、中国のことを一番よく知ったのは、実は私自身なのかもしれません(笑)。

そして「この中国と言う大海原で、流れにのってみよう。きっとなんとかなるさ」と、

肩の力が抜けた今の私が、今までで一番好きだったりします。

 

その御礼を、この100記事目の結びの言葉をさせていただき、今日の記事を締めたいと思います。

本当にありがとうございます! これからもどうか末永く、お付き合いください!

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