外国語を学ぶ楽しみって何だろう?
- その言語を使う(使える)場所へ行っても困らない
- その言語を使う(使える)人とコミュニケーションが取れる
この2つに目が向きがちだが、ほかにも楽しみがあることを先日再認識した。
以前にも紹介した、私が参加している「やる気を育てる通訳学校」という学習グループ。
そのメンバーの方が、リーダーと私の一時帰国に合わせオフ会を開催してくださった。
普段は在住地域もさまざまで、日本各地から中国、フィリピン、タイに至る。
接する外国語、学習している外国語も中国語、英語、韓国語、フィリピン語やインドネシア語などで、
さらに学習歴も「これから!」と未来形の方から、人生の半分以上を共にしている方までいる。
言語やバックグラウンドは様々だが、「より高い外国語能力を!」と思う気持ちは同じ。
そう、まさに同志である。
その同志が集まり、語学学習の醍醐味や不安、つまずき、勉強法、参考図書はもちろんのこと、
キャリアや人生における悩みやアドバイスまでを共感、共有できることは間違いなく
外国語を学ぶ楽しみの一つだろう。
実は今年になって、この「やる気を育てる通訳学校」に参加した。
正直もっと早く出会えていればと思う程、収穫が多い学習グループである。
私の場合中国語を学習し、今では中国人と(ほぼ)自由に話し合うことができるようになった。
中国でも生活し、日々中国語に触れられる喜びも感じている。
しかし、どこかで物足りなさというか、フラストレーションを感じている私がいた。
その原因は、意外なところにあった。
それは同志と「中国のこと」「中国語のこと」を心行くまで語り合うことを求めていたのである。
日本に一時帰国をし、何かの親子イベントに参加したり、子育て支援センターに遊びに行き
私が中国で暮らしていることや、国際結婚であることが分かると、中国のことを聞いてくださる方が
ありがたいことに、結構いらっしゃる。しかし実際のところ、話が続いていかない。
話が続いても、なぜか暖簾を押しているように相手の反応がだんだん薄れていき、 海外生活や
国際結婚が、ただの自慢話のように感じているのではないかと思ってしまう。
さらに興味のないことに、無理に付き合わせているのではないかと、いつも心配し相手の様子を
伺いながら話すので、正直とても疲れてしまう。
このフラストレーションが、知らないうちに積もりに積もっていたのである。
それがこの「やる気を育てる通訳学校」という学習グループメンバーと、あるいは外国語を学ぶ
同志との会話であれば、本当に楽しい時間になる。
先日のオフ会も知的好奇心が続き、話が尽きなかった。
1時間が1分に、1分が1秒に感じてしまうほど、時間が過ぎるのが早い。
その証拠に、最後でみんなで撮った写真の私は、本当にいい顔をしていた。
そこで改めて思った。
外国語を学ぶ楽しみは、実はこういう同志との知的好奇心のやり取りもあるのだと。
おそらく私にとって中国語とは、「生活」という以外に、この同志たちと「楽しみ」を共有できる
最高のアイテムでもあるのだろう。