国慶節休暇。
家族や親戚が集まれば、というより集まる目的が「食」であるわが一族。
生きるために食べるのか、それとも食べるために生きるのか…。
それも相当の肉好きである。
そこで2回にわたり、日本人は普段なかなか口にすることのない2種類の肉料理について
レポートしてみたいと思う。
(尚、写真や映像の中に「ギョッ!」と思うものが含まれている可能性がありますので、ご覧いただく際は、少しばかり覚悟をしていただければ幸いです。)
10月2日、天高く秋晴れ。
この国慶節のメインイベント、その名も「烤全羊(=羊の丸焼き)を食らう!」
家族と姑姑(=義父の姉)と潔姉さん(=姑姑の娘さん)、小舅(=義母の弟)の
合計11人が2台の車に乗り込み、片道2時間半の田舎までドライブ。
地道を越え、高速道路を走り、車両ギリギリのけもの道を突き進み、やっと到着。
車を降りるなり襲われたのは、テントウ虫の大群。
服が水玉模様かと錯覚するほど、たくさん飛んでいた。
少しは中国の田舎を味わおうと、庭を散策。ブドウが木にたわわに実っていた。
日頃仕事や雑用の忙しさで疲れた体に、自然をいっぱいに感じ力をもらう。
さっそく部屋に入り、並べられた料理を目にする。
メインはこちら、「烤全羊(=羊の丸焼き)!」
写真は半頭の大きさ。680元(≒12200円)、一匹丸ごとは1200元(≒21600円)。
680元に、その他8種類の料理とご飯が付く。ビールや飲み物は持ち込みOK。
全ての料理が並ぶのが待ちきれず、もうすでに食べられた痕跡が・・・。
手前のかぼちゃの煮物の奥に、2皿陣取っているのはトウモロコシで作ったもの。
パンのように生地をこね、油で揚げた表面はサクサク、中はしっとりの一品。
これがなかなかの美味! その名は「油炸玉米饼(=トウモロコシ油揚げパテ)」。
地域によって微妙に呼び名が異なるようで、ある人は「油炸贴饼子」とも言っていた。
食事をお腹いっぱい堪能し、その後は周辺を散策。
目の前には大きな農園。大根や白菜が至る所になっており、自由に収穫可能。
我が子とミンミンのは猫と犬に大興奮。特に猫は人馴れしており、すり寄ってくる。
猫じゃらしを両手に持ち、猫と戯れること約1時間。
それぞれが中国の「田舎」を満喫し、2台の自動車に乗り込み、元来た道を2時間半。
食いしん坊の我が家のメンバーを、大いに満足させる食い倒れツアーだった。