国慶節休暇。
家族や親戚が集まれば、というより集まる目的が「食」であるわが一族。
生きるために食べるのか、それとも食べるために生きるのか…。
それも相当の肉好きである。
(尚、写真や映像の中に「ギョッ!」と思うものが含まれている可能性がありますので、ご覧いただく際は、少しばかり覚悟をしていただければ幸いです。)
まずは昨日ご紹介した第一弾、「烤全羊(=羊の丸焼き)」。
寒い瀋陽。北海道と同じで羊の肉を食べて、体に「熱」を蓄えるのだ。
そしてお待ちかね、日本人は普段なかなか口にすることない肉料理の第二弾。
タイトルをあえて「××肉」としたのは、みなさんに想像していただきたいからである。
先に写真をご覧いただこう。
拡大してみる。
結構脂身が多い。
そして、一番おいしいとされる部位の登場!
その名はズバリ「狗肉(=犬肉)」!
ちなみに食感は鶏のモモ肉のようで、味は調味料につけてある事もあり結構濃いお味。
さらに通常は唐辛子の効いた甘辛タレ(右)か、味噌(左)につけていただく。
こちらは、犬肉専門のレストラン。
1階と2階、合計500人が一斉に食事ができるほど広いスペース。
もちろん訪れる人すべてが、大きな口を空けて犬肉を頬張っている。
こちらは犬肉のスープ。見た目とは違い、結構あっさり味。
この日は叔父さんに御馳走になったので、詳細金額は分からないが、
犬肉をメインに6種類ほどのおかずを頼み580元(≒10000円)ぐらいだと思われる。
持ち帰りスペースも設置されており、写真を撮っている間もどんどん売れていく。
せっかくシャッターチャンスと思い、カメラを構えていたのに、
「自分の家で食べるし、面倒だろうし、切らなくていいわ」とお客さん。
私としては切るところを撮影したかったのに…。
以前瀋陽に来た頃、同じように親戚一同でこのレストランに連れてこられ、
「どうぞ!」と出されたとき、「犬」と言うことが先に頭にあり食べられずにいた。
叔父さんの「食べるか、それとも食べるか」という、一者択一の選択肢。
あぁ、これはもう食べるしかないなと覚悟を決め、かぶりついたのを思い出す。
その後「文化も同じ、今までの常識や価値観で、食わず嫌いになっていないか?
食べてみると、以外と大丈夫だったりするでしょ? なにより自分が楽だしね」と、
何事もなかったように犬肉にかぶりつきながら言われたことが、まるで昨日のようだ。
絶対食べられないと思っていたが、案外食べられたりするものだ、と自分で関心した。
今までも接待だ、お付き合いだと、鳩、カエル、蛇、ロバ、そして昆虫に至るまで、
消化不良も起こさずに、この胃袋に収まってきた。
「食」も文化の1つ。
異国を理解するとは、案外「食わず嫌いのものを、まずは一度飲み込んでみる」と
言うことかも知れない…、そんなことを思う今日この頃だ。