中国では先週金曜日からこの3日間(6月7日~9日)、端午節の休日である。
もちろんこの休暇を利用して旅行に出かけたり、観光地を訪れたりする方もいらっしゃる。
なんと言っても、日本の10倍以上の人口を誇る中国。
我が家のように「人ごみは避けたい」と思っている家族にとって、連休の楽しみ方は
家族、親戚、そして友人たちとの集いである。
昨夜はご夫婦にお子さんがいらっしゃらないこともあり、主人を息子のように
かわいがってくださる、「小舅(=叔父さん、義母の弟)」ご夫婦と一緒に食事をした。
そのレストランが、瀋陽で今まで行った中で一番素敵と思ったため、少しご紹介をしたい。
レストラン名:融和里餐厅
住所:経済技術開発区沧海路8-32号 1-2-3-4門
電話:+86 (0)24-3118 1616
サイト:http://www.dianping.com/shop/121897666
レストランに入る前、お店の佇まいからすでに“違う”雰囲気を醸し出していた。
そしてレストランの中へ。
2階へ。招き猫(?)がお出迎え。
部屋名はプレートを打ち付けたり、張り紙をするのではなく、さりげなくライトで照らす。
白と黒のコントラストが、しっとりとお出迎え。
食事の席でタバコを吸っている方も、やはりいた。
しかしわざわざ席を離れ、きちんと喫煙室を利用し、一服し終わると自分の席に戻る方も数名おり、
マナー意識の向上を肌で感じた。
さらにお手洗いも清潔感溢れる。
スタッフの方が何度もチェックにやってきて、手洗いカウンターも水滴ひとつ落ちていない。
外が見える席を選び、早速料理を注文。
先に前菜と言う名のサービスのデザートが運ばれてきた。
「ココナッツソフトケーキ」と「白玉もちきな粉あえ」
そして注文した料理が、次々と運ばれてくる。
「オクラのサラダ」
「蟹の姿蒸し」
「生サーモンを薔薇の花にて(ドライアイスでの演出つき)」
「タマネギと酸菜(白菜のお漬物)の炒め物」
「ホルモンの甘辛炒め」
「牛肉とかぼちゃの甘辛ソース煮込み」
「野菜パテ」
「ブラックスワンのお菓子(カスタードクリーム)」
味付けも、東北料理特有の濃く、塩辛い塩梅ではなく、素材の味を生かしており
日本人にも食べやすい。
そして我が子を見るなり、すぐに用意してくれた「お子様ランチ」
こちらはサービス(無料)とのこと
実は「小舅妈(=おばさん、義母の弟の奥さん)」が、心のバランスを崩して入院されていた。
だが先日無事退院をされ、そのお祝いだった。
小舅妈は日本での(職業)実習生の経験もあり、日本語も挨拶程度ならお話しになる。
その経緯もあり、ご夫婦そろって私のことも非常に大事にしてくださる。
スタッフの方々も視界には入らないが、声をかけるとすぐに来てくれるという
非常に心地よい距離感を保ってくれ、さらには店長も座席まで足を運び、
サービス改善点はないかと意見を聞きに来てくれた。
日本のサービスを知る小舅妈にとって、そういう心配りがとても嬉しいようで、
自然と笑顔がこぼれ、私たちも心から楽しい時間を過ごした。
普段は外出をしたがらない小舅妈が、「また来たい」と言ってくださったので
デポジットの会員カードを作った。カードもこだわってを感じるものであった。
そのカードと同時に名刺も手渡してくれ、瀋陽のサービスもここまで向上してきたと
思わずにはいられなかった。
少し辺鄙なところにはあるが、接待でも十分使えるレストラン。
瀋陽にお越しの際は、ぜひ一度足をのばしていただきたいオススメのレストランである。