友人やお得意先の方との食事もさることながら、親戚への新春の挨拶にも忙しい。
折しもコロナの影響で、集まりは10人以下と国が推奨。
以前ご紹介したこともあるが、我が家の親戚の集まりとなれば50人近くになる。
誰を呼んで誰を呼ばないなんてすれば、必ずもめごとになるため策を練ることに。
それは…。
野外で集まること。ということで、氷点下11度の中「北陵公園」へ。
北陵は後金の2代目、清の初代皇帝である太宗皇太極ホンタイジとその妻の孝文端皇后のお墓で、敷地面積330万㎡あります。
北陵は瀋陽の中心部から北にあることからつけられた通称で、正式名称は昭陵といい、陵墓・建築物などは現在でも良好な状態を残し、清朝初期の技術・建築文化の一端を知ることができます。
2004年にユネスコの世界遺産(文化遺産)の明・清王朝の皇帝墓群の一部として追加登録され、規模は清の関外三陵(他の二陵は東陵と永陵)のうちで最大規模です。
また現在、周囲は瀋陽で1番大きな公園「北陵公園」となっており、自由な散策が可能です。
【場所】遼寧省瀋陽市皇姑区泰山路12号
【入場料】6元 昭陵入場料30元 ※身長130cm以下の小人は無料。
【営業時間】夏季9:00-17:00 冬季9:00-16:30
さらに今は冬季とあり、湖は氷に覆われているため
スケートやソリを楽しむことができる。
昭陵に入場すれば、見えてきたものは。
門を潜り抜けると、こんなに大きな「鍵」が横たわっていた。
その後、目に入ってきたのは「隆恩殿」。
春節とあり、本物の豚の頭や魚などが供えられていた。
次に向かったのは「東配殿」。
「隆恩殿」修繕の際、位牌をこちらで保管したようだ。
次に「方城」にのぼってみると…
そして見えてきたのは「宝城・宝頂・地宮」
こちらの「宝頂」で太宗皇太極ホンタイジとその妻の孝文端皇后のお二人が
静かに眠っている。
もちろん外部からの侵入者を早期発見するための、いわば物見やぐらもある。
敷地内のいたるところ、屋根の上には「龍」が施され、エンペラーだったことが分かる。
(龍を刻めるのはエンペラーのみ)
ちなみに、こういう観光地のトイレ事情を気にされる方もいらっしゃると思うので
現在の中国トイレ事情も、一緒にご紹介したいと思う。
こちら北陵公園は全て管理されており、外から(手洗い場)からでも
一目で使用中かどうかが分かるシステムになっている。 ※赤が使用中、緑が使用可
以前のように、勝手にドアを開けられ「ご対面~」というようなことは
起こりづらくなっている。
(それでもきちんと鍵をかけていない方もいらっしゃるため、恐る恐るドアを開けた)
見学をした後、湖の氷会場に設置された遊園地で思いっきり遊び
お腹もすいてきたので北陵公園を後にしようとしたときに、目に飛び込んできたものは…。
こういうところが、中国だなと思いながら北陵公園を後にした。
ちなみに親戚の集まりはどうなったかといえば…。
その日、前日と前々日のポカポカ陽気が嘘のように、小雪が舞ったため、
ほぼみなさん自宅待機。
結局ビデオチャットで新年のご挨拶をすることとなった(笑)