感想先日、瀋陽から入国し、ホテルにて集団隔離された状況を、
持参リストと一緒にご案内した。
こちらでご協力いただいた方々が、無事隔離生活を終えられたため
さっそく感想をお伺いした。
前回同様ご協力いただいた方々には、この場を借りて心よりお礼申し上げたい。
ほっとしています。大きな問題が起きず、無事に終わり良かったです。
思っていたよりも早く終了した気がしています。14日間とあり、もっと辛い想像をしていました。またTwitterやブログなど、事前に隔離生活を過ごされた方のご感想やアドバイスを拝見しておいて、本当に良かったと思います。
ものすごく辛いことはありませんでした。強いて言うなら食事です。カレーなど味に変化が出せるものを、持っていけば良かったです。
私も食事がつらかったです。朝食は馒头(=蒸しパン)とお粥、ゆで卵が14日間。昼食と夕食は約2日ほどで一回りするというヘビーローテーションでした。そして何より東北料理特有の「塩辛さ」が、薄口の私には結構堪えました。
辛いというまでではないのですが、強いて言うなら1日3度以上の消毒タイム。廊下を消毒してくださるのですが、部屋までその匂いが入り込んできて病院にいるような感覚になりました。あとありがたいことではありますが、暖气(=暖房)の効きが非常によく、暑かったですね…(笑)。半袖を着て、窓を開けていました。
部屋にずっと居なければならないというのは、それほど苦ではなかったです。友人等とのwechatでのやりとりが励みになりました。
外に出られないのは辛いかなと思っていましたが、部屋に大きな窓があり、南向きだったので何の問題もありませんでした。
時間を持て余すのではと隔離前は考えていましたが、本を読んだり手紙を書いたり、忙しい日々の中で、久しぶりにゆったりと過ごせたと思います。
本、勉強道具、iPad。無音が嫌だったので、ずっと音楽をかけていまいした。
特別「これ!」、というものはないような気がします。
宿泊費4200元とPCR検査&抗体検査費180元を、wechat payで支払いました。
PCR検査費等を含む全ての費用が3990元。未就学の子供が同室の場合は+1080元。
空港からホテル到着後、Wechatでデポジットとして4000元先払いし、隔離解除後に10元の返金がありました。もしWechatがない場合は、現金でも可能とのことでした。
【中国語がほぼ話せないという点から(瀋陽限定)】
○瀋陽空港に着いたら
→日本人を見かけてたら声をかけてみる。
→空港での申請書類に記載した中国で連絡をとれる人には、(出入国管理局から)電話がかかってくるので必ず出てほしいと事前に伝える。
→実際に(中国側の方に、電話を)かけると思っていなかったのですが、空港のその場で電話をかけて、相手が電話にでるか(=相手の本人確認、本当に使える電話番号か)の確認がありました。 そのため、電話番号を記載する相手は、中国語が話せる方が良いと思います。
○宿泊先でのコミュニケーション
→wechatでのやりとりであれば、翻訳機能やアプリ等で対応が可能
→部屋の内線でのやりとりの場合、中国語の話せる友人又は会社の人などに宿泊先に連絡をしてもらい、本人は中国語がわからないので、重要な事項は友人等に連絡をしてほしいと頼んでもらう。
差し入れやデリバリーは自由でした。ご飯がつらかったとはいえ、デリバリーを一度も利用することはありませんでしたが、他の地域の方は「できるだけ控えて欲しい」や「禁止」という方もいらっしゃいましたので、「本当につらくなったら、デリバリーを頼めばいいや」と、この点については気持ち的にずいぶん楽でした。
撮影の仕方かもしれませんが、ホテルはTwitterなどで拝見していたみなさんと比較すると、ずいぶん劣っているように感じ、「ワーストくじ」を引いちゃったなと思いました(笑)。ある意味、十数年前の留学時代を思い出し少しノスタルジックを感じました。幸いホテルの方々は非常に親切で、いろんな気遣いをしてくださり、ありがたかったです。余談ですが隔離解除になった後、ルームメイキングの方が入ってこられたとき、いかにも“沈阳大妈(=瀋陽のおばちゃん)”という感じで、たばこをふかしながら「隔離終わったか?」と聞かれ(笑)、「あぁ、瀋陽に戻ってきた!」と嬉しくなりました。
何とかなることが多いのですが、事前準備は大切だと思います。 自分の生活で、ないとストレスになる物は多少荷物になっても、持って行くと良いと思います。
ネット検索をすれば、いろんな方が隔離生活の様子や必需品をUPされています。さらには日本の空港から順を追って、手続き方法や出来事を写真付きで説明されている方もいらっしゃいます。地域によって多少の違いはあると思いますが、大筋はほとんど同じだと思います。そのため、出発前に目を通されておくと心の準備ができると思います。
現在フライトが制限されており、1便に人が集中するため、空港などでも「三密」になりがちです。そのためマスクだけでなく、飛沫防止付きの帽子をかぶっていました。フェイスガードを着用されている方も多く、防護服姿の方も十数名いらっしゃいました。また未知の出来事が多いため、ナーバスにもなりがちです。普段中国語に問題がない方でも、コロナ関連の用語や日本生活でのブランク、また係員はとにかく“人数をさばかなければならない”ため、容赦なしに話しかけてきます。そのため、やはり「予習」があればかなり余裕ができると思います。
同じフライトの日本の方と、Wechat IDを交換されるのもオススメです(空港で検査待ち時間が長いため、情報交換できます)。同じ状況を分かち合えたり、互いに励ましあえたりすると随分気持ちが楽になります。また、誰かと話さなければストレスになるという方は、家族や友人の協力を経て、話せる状況を作っておかれることも大切ではないかと思います。
10日目ぐらいが辛いという声をよく聞きますが、就職後これほどゆっくりできることはほぼないと思いますので、普段読めない書籍や、思い切ってゲームや漫画にはまってみるのも、素敵な時間の過ごし方だと思います。大変だとは存じますが、ご自愛いただき充実した時間をお過ごしくださいませ。