先日、『我が子、先生になる』という記事をアップしました。
中にはご丁寧にコメントやメールで、励ましのお言葉なども頂戴し
多くの方のご反響に、心より感謝申し上げます。
実はこちらの記事を発表する約2週間ほど前から、 我が子がよく
「老师(=先生)」という言葉を口にし始めました。
それについて、まだ未発表の記事があるため、本日お話したいと思います。
我が子が最近、“我是××老师!”(=私、××先生。)とよく口にするようになりました。
きっと幼稚園でその手の”遊び”が流行っているか、あるいは
前に立っていろいろ教えてくれる幼稚園の先生に、憧れているんだろうと思っていました。
先日、主人にその話をしたところ
「憧れているのは、老婆(=妻、つまり私)のことじゃないのかな。
僕はそう思って聞いてるけど」。
意味が分からず尋ねてみると、私が中国語講師として授業の用意や練習をしたりする姿。
そして実際に授業をしている姿を、自分に重ねているのでは、とのこと。
営業職の主人は、接待でお酒の匂いをしながら帰ってくることもあり、
また一日中携帯電話とメールに追いかけられ、パソコンに向かう姿を近くで見ており、
「先日、僕の仕事はしたくないってはっきり言われたよ」と苦笑いしていました。
我が子からの一番の賛美に、胸が熱くなった今日この頃です。
実際、先日授業中に、ふとZoomの画面に映る自分の姿を見て、
自分でもビックリするほどの、楽しい顔で授業をしていました。
中国語の授業をさせてもらうたびに、
— ちゃーちゃん🇯🇵@中国瀋陽 (@ChachanChina) March 4, 2021
中国語もっと知りたい
中国語もっとうまくなりたい、
そして、中国語もっと好きになります
両手両足100人分ぐらい挫折してきましたが、
それでも、今なお「好き」と思えるなんて、幸せだと思います。
2019年1月、主人から中国語発音の点数は
— ちゃーちゃん🇯🇵@中国瀋陽 (@ChachanChina) March 7, 2021
「60点」と言われ、そこから発音矯正に力を入れてきたが
実は文法畑だったりする。
個人的には、中国語の文法はパズルみたいと思っている。
今、1からやり直しているが、やっぱり本当に面白い!!! pic.twitter.com/5gZ0jLfNFD
生徒さんに、授業をさせていただけること。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
もしかすればすんなりこの道を、歩いてきたかのように見えるかも知れませんが、
実は講師の道をと志したのは、大学3年生まで遡ります。
就職大氷河期だったため、これからは資格がものをいうと言われ、
資格取得スクールに通ったところ、ワープロにハマり、
(これで大体の年齢がお分かりいただけると思います(苦笑))
無事資格取得を果たしたところで、専任講師として同スクールから
お声がけいただきました。
この経験が”仕事”とはなにかを知るきっかけになり、
人に何かを伝えることに難しさ、そして楽しさ、自分自身の未熟さなどを知りました。
また匠のように、深く進んでいけるこの職業に心底魅了されました。
ただ、その時はまだまだ人前で話すことが苦手で、すぐに赤くなるような私でしたし
人としてもひよっこで(今もですが…)、知識を右から左に伝えるだけの講師には
なんの魅力も感じでもらえないと思い、遠回りになったとしても、
まずは人間力から鍛えようと、否応なしでも人前に立ち、売り込んでいかなければならない
販売職を選びました。
時は流れ、食事を忘れるほど熱中できる中国語に出会い、不惑を迎え、
さらにはコロナ禍で、自分の想像をはるかに超える出来事が起こり
後悔しない生き方を考えた際、講師と中国語という点が線で結ばれたのでした。
そんな長い期間温めていた情熱、思いもあり、
また我が子の「先生」という憧れを傷つけないためにも、
これからも真摯に中国語講師に向き合いたいと思っています。