Twitterを見ていたら、こんなツイートを拝見しました。
語学を沢山やればできるようになるのはわかるけど、
— まみ (@Mami01089079) August 3, 2020
何をどれ位やったら話せるようになるの?
っていうのが分からなく嫌になっちゃうこと多いと思うんだよな〜。
皆さんどうやって目標設定してますか??🤔
「会話力」の目標設定って難しいですよね。一見つかみどころがないような気がしますし。お恥ずかしながら、私の目標設定(&練習法)を少しお話しさせていただきたいと思います。何かのご参考になれば幸いです。
※ブログ掲載を快諾くださった、まみさん。本当にありがとうございます
私も会話はとても苦手で、留学時代「口语(=スピーキング)」の授業では
言いたいことが全く言えず、悔しい余りに大粒の涙を流したことがあります。
会話はその場で、流れて行ってしまいますし
話もどんどん展開していくことから、「写作(=ライティング)」のように目に見えず、
対策も取りづらいのは事実です。
先日、「相手がいる場合の練習法」をご紹介いたしましたが、
いつも話し相手がいるとは限りません。
私も(中国語ネイティブの)主人がいてくれるとは言え、
24時間365日一緒いて、ずっと会話をしているわけではありません。
どちらかと言えば、接待や出張で家を空けることの方が多いです。
そんな私一人時に行う会話練習は、
- テーマーを決めて3~5分間話す。その際、その発言を全て録音する。
- 録音した音源を、「听写(=ディクテーション)」する。その際、“嗯……、那个、什么”など、言葉に詰まった「音」もすべて書き取る。
- 听写の原稿を踏まえ、今度は自分の考えを作文として書いてみる。
- (もし可能なら、ここでネイティブに作文をチェックしてもらう)
- 作文を音読し、中国語表現を自分の中に落とし込む
- しばらく期間が過ぎた後(1週間後、場合によっては1か月後、あるいはそれ以上も可)、もう一度同じテーマで原稿を見ずに3~5分間話し、録音する。
- 録音した音源を听写し、以前のものと比較をする
今は携帯電話でも、簡単に録音ができますし
無料で録音していただけるようなソフトも、ネット上にはたくさんあります。
ご自身が発言した録音を聞くこと、さらには听写のために、
何度も何度も繰り返し聞くことは、正直針の筵に座らせるほど苦しいです。
逆に少し厳しい言い方をすれば、これが「針の筵」だと思うならば
ご自身の音声や会話に、それほど向き合っていない証拠です。
(1か月ほど毎日聞いていると、慣れます(笑))
听写をして、言い間違っている部分はもちろんのこと、
言葉に詰まってしまった「音」もすべて書き取ることで、
普段は流れてしまう会話を可視化し、きちんと現状を認識することを目的にします。
これを繰り返して行くことで、次回の目標を
- “嗯……、那个、什么”という言葉に詰まった「音」を10個減らそう
- (前回は)3分間しか言えなかったけれど、5分間話せるようになろう
- 前回覚えた表現を、3つ取り入れて話してみよう
- 間違ったあの単語の声調を、正しく発音しよう
- 主張したい結論を裏付ける例えを、2つから3つに増やしてみよう
という風に、例え小さな進歩であっても、前回からほんの少しでも目標を高く設定し
それを一つずつ達成していけば、3か月後、半年後、1年後には
大きな進歩を感じていただけると思います。
選択するテーマは、『自己紹介』や『趣味』など、割とライトなものから
『中国の交通渋滞問題について』『人生100年時代を迎えるにあたって』といった
さまざまなテーマに、チャレンジされることをオススメします。
テーマが思いつかない方は、HSKKの問題や中国語検定の2次対策などのテキストを
手に取られてもいいと思います。
・HSK、HSKKの過去問がこちらからダウンロードできます。
オタクと言われようが(笑)、10年前の音源を引っ張り出し聞いてみると、
「こんな間違い、恥ずかしい…」や、「この表現は完全に忘れていた」など
現状と向き合うことができます。
また録音して、音源を残していくことで、振り返ることもできます。
なおかつ聞き直すことで、進歩や(もしかしたら後退)
あるいは、未来に向け可視化した形で目標設定をしていただけると思います。
これらはあくまでも、方法の1つにしかすぎませんが、
もし会話力アップのための、なにかの糸口になれば幸いです。
またぜひみなさんの、会話力アップの目標設定方法も、
ぜひお聞かせいただきたいと思います。