本日、初単独イベントである「ビデオを使って音読練習」の3日程が無事終了しました。
ご参加いただきました皆様、本当にどうもありがとうございました。
前回、ご参加いただいた方のお声をご紹介させていただきましたが、
新たにまた、ご感想を頂戴しました。
新しい切り口で唸らされました。
— vino (@qingwa2007st13) August 6, 2020
ヒントがたくさんあります。中国語の発音や、音読練習について模索していて、聞き逃した方は是非また改めて受講をオススメします。 https://t.co/vqHzjmYaZd
このようなお声をいただけること、心より感謝申し上げます。
全3回のイベントを通し、ヒントになったとおっしゃっていただけた
あまりテキストには載っていないけれど、中国語発音において大切なことの一部を、
共有したいと思います。
発音練習で見落としていました。自分の発音を聞く大切さを!
そうなんです。発音練習で「話す:聞く=2:3(時には1:3)」ぐらい、私は聞くことを大切にしています。
もちろん実際に声を口に出すことは大切ですが、
それ以上に、自分の発音とお手本となる発音を聞き比べ、
まずは間違いの音を探し出せること、自分の発音を分析できることが更に大切です。
どうしても話すことに重点を置きがちですが、
聞くことがおろそかになっているのは、要注意です。
自分の発音の間違いに気づけません。気づけるようになりますか?
私も「なりますよ」と言われる言葉を、なかなか信じられませんでしたが、続けることで聞き取れるようになってきました。
発音矯正を始めたころは、先生に「今の音が違う」とご指摘を受けても、
その間違いに気づくことができませんでした。
(もちろん今でも100%ではないですが、)お手本となる発音と自分の発音を
比べることを続けていれば、ブレイクスルーの時が到来し、かなり高い確率で
聞き分けができるようになってきます。
なおさらに継続していると、発音したときに「今の発音は間違った」と
気づけるようになってきます。
発音矯正のレッスンを受けられたとしても、発音の正誤を先生に丸投げであっては、
上達は正直あまり見込めません。
先程の繰り返しになってしまいますが、口の形や、息の出し方など
発音の基礎を学習した後は、「自分で間違いを聞き取れる力を養う」学習方法を、
取り入れていかれることをオススメします。
听写(=ディクテーション)って、漢字を書くのではないんですね⁉
ピンインで听写されると、自分が聞き取れない発音が可視化できます。更に言えば、聞き取れない=発音できていない可能性が非常に高いので、自分の苦手な音が浮き彫りになります。
今でもピンインでのディクテーションを続けており、
発音矯正をしてから、明らかに間違いが少なくなったと思います。
またピンインで听写を続けることで、発音のメンテナンスにもつながっていると思います。
自分ではさっきの発音と今の発音は同じに発しているつもりでも、ネイティブからは違うと言われます。
口の開きや形以外にも、「息遣い」が異なることも発音に大いに関わってきます。つまり息の量と出し方の違いを意識することも、正しい発音をするには必要です。
日本語は口先だけで発音できる言語です。
それに比べ中国語は喉や舌、口腔(=口の中の空所で、鼻腔や咽頭に連なる部分)を使い、
さらには深い息が必要な言語です。
そのため息の使い方、“ため”にも気を配らなければ、残念ながら
正しい音は(ほぼ)出ません。
私たち日本語スピーカーは、中国語発音の息のコントロール方法を知り、
実践することが欠かせません。
今回イベントを開き、みなさんのお悩みから
それらを解決するお手伝いができるよう、今作成している学習プログラムにも
取り入れていきたいと思います。
それでなくとも暑い夏真っ盛りですが、
(私の中国語に対する情熱の“暑苦しさ”は、どうか目をつぶっていただき・笑)
もう少し形が整いましたら、ぜひモニター募集の案内も
こちらのブログにて、ご案内させていただきたいと思います。