先日、「ちゃーちゃんはどんなふうに、発音練習をしているの?」と
ご質問を受けました。
そのため、本日は私の練習方法をお伝えしたいと思います。
まず始めに、発音練習をする教材は、
文章全体で9割以上、辞書を引かなくとも発音が分かっている文章を選びます。
目的はあくまでも「発音練習」「発音矯正」のため、
(発音が安定するまでは、)文学作品のような普段はあまり使わない表現方法で
そちらに意識が向いてしまうものは、できるだけ選ばないようにしています。
(※発音練習が目的でない場合、もちろん文学作品なども読書しています)
現在は中国の「語文(=国語)」の教科書を、1年生から順番に音読しています。
- もし模範用の音源(例えば付属CD等)があれば、音源を聞き、正しい発音を先にインプットする
- 作品を声を出さず、1度目の黙読
- 内容を理解する
- 2度目の黙読
- 発音があいまいな単語(特にan / ang、in / ingという前鼻音、奥鼻音の区別。二声と三声の違いなど)があれば、この時に辞書で調べる
- 区切りを間違えそうなところに、スラッシュを入れる。あるいは意味が切れ、一文が長く、息継ぎのためにポーズを置くところにも(必要があれば)スラッシュを入れる。※スラッシュを入れることが、目的にならないように注意する。
- 自分が間違って発音しそうな単語に、マーク(下線)を書き入れる
- 録音ソフトを使用し、全ての音読を録音
- オススメ無料録音ソフト Audacity(https://www.audacityteam.org/)
- 先程録音した音源を、じっくり聞きながらきちんと発音できなかった音にマーク(丸囲み)を記入
- 自分が納得をするまで、繰り返し音読。すべての音源を録音。
- 毎回、録音音源を分析
- 1日平均1時間は、音読の時間を作る
- 音読&分析を繰り返し、(自分の中で)納得した音源を提出。ネイティブチェックを受ける
- 指摘を受けた音に、マーク(四角囲み)を記入する
- 自分がチェックした「間違った(間違っているであろう)音」と、ネイティブチェックを受け「間違いを指摘された音」とが同じであるか確認
- 異なる結果が出た場合、もう一度録音を聞き直し再確認する
- (今回は「黄」で)短文を作る。※短文は下記参照
- 音読&録音(例えば1つ目の文章。まずは「黄色」と発音、その後文章を音読)
- 録音音源を分析
実際のテキストは、このようになります。
教育部审定2018 义务教育教科书《语文》三年级上册 より
発音学習を終え、発音矯正をされる方は、
特に「自分の発音を聞いて、分析する」ことが、非常に大切だと思っています。
私も発音練習の中で、分析することに一番時間を割いています。
自分の間違いを、自分で気づけるようになれば
発音矯正の階段を、一気に駆け上がれるようになります。
またこの訓練を繰り返していると、発音をした瞬間に、
「今の音は間違った」と、分かるようになってきます。
発音矯正をされる際、ただただやみくもに、何度も繰り返されることは
あまりオススメしません。
なぜなら逆に、悪い癖が付いてしまう可能性があるからです。
と言う私も、始めは自分の声を聞くことは、非常に恥ずかしく、嫌でした。
しかし毎日繰り返していると、早い方だと数日で、遅くとも1か月もすれば慣れてきます。
「発音をキレイにしたい!」という方は、このご自身の声を向き合うことから
逃げないでいただきたいと、強く思います。
前回、「発音学習や発音矯正を始めるにあたり」という記事を記載いたしました。
そちらもぜひ、併せてご覧いただけますと幸いです。
前回と今回、少し偉そうなことを書き連ねて参りましたが、
私もまだまだ修行中の身です。
共に「キレイな発音」をめざし、切磋琢磨していきましょう!