ちゃーちゃん@中国瀋陽

オンライン中国語講師|中国語ネイティブの発音と、より楽しく学べる方法を模索中|漫才や“脱口秀”など、面白い事(言葉遊び)が大好きな関西人

◆スポンサーリンク◆


中国語 発音練習方法

先日、「ちゃーちゃんはどんなふうに、発音練習をしているの?」と

ご質問を受けました。

そのため、本日は私の練習方法をお伝えしたいと思います。

 

まず始めに、発音練習をする教材は、

文章全体で9割以上、辞書を引かなくとも発音が分かっている文章を選びます。

目的はあくまでも「発音練習」「発音矯正」のため、

(発音が安定するまでは、)文学作品のような普段はあまり使わない表現方法で

そちらに意識が向いてしまうものは、できるだけ選ばないようにしています。

(※発音練習が目的でない場合、もちろん文学作品なども読書しています)

 

現在は中国の「語文(=国語)」の教科書を、1年生から順番に音読しています。

 

 

0.模範用の音源を聞く
  1.  もし模範用の音源(例えば付属CD等)があれば、音源を聞き、正しい発音を先にインプットする

 

1.黙読
  1.  作品を声を出さず、1度目の黙読
  2. 内容を理解する

 

2.黙読。原稿にマークを書き入れる
  1. 2度目の黙読 
  2. 発音があいまいな単語(特にan / ang、in / ingという前鼻音、奥鼻音の区別。二声と三声の違いなど)があれば、この時に辞書で調べる
  3. 区切りを間違えそうなところに、スラッシュを入れる。あるいは意味が切れ、一文が長く、息継ぎのためにポーズを置くところにも(必要があれば)スラッシュを入れる。※スラッシュを入れることが、目的にならないように注意する。
  4. 自分が間違って発音しそうな単語に、マーク(下線)を書き入れる

f:id:chachan-china:20200428093319j:plain

 

3.音読
  1. 録音ソフトを使用し、全ての音読を録音
  2. オススメ無料録音ソフト  Audacityhttps://www.audacityteam.org/

f:id:chachan-china:20200428094434p:plain

 

4.録音音源を分析
  1. 先程録音した音源を、じっくり聞きながらきちんと発音できなかった音にマーク(丸囲み)を記入 

f:id:chachan-china:20200428094920j:plain

 

5.さらに音読
  1. 自分が納得をするまで、繰り返し音読。すべての音源を録音。
  2. 毎回、録音音源を分析
  3. 1日平均1時間は、音読の時間を作る 

 

6.ネイティブチェックを受ける
  1. 音読&分析を繰り返し、(自分の中で)納得した音源を提出。ネイティブチェックを受ける
  2. 指摘を受けた音に、マーク(四角囲み)を記入する

f:id:chachan-china:20200428095328j:plain

 

7.照合
  1. 自分がチェックした「間違った(間違っているであろう)音」と、ネイティブチェックを受け「間違いを指摘された音」とが同じであるか確認
  2. 異なる結果が出た場合、もう一度録音を聞き直し再確認する   

 

8.間違った音で文章を作り、練習する
  1. (今回は「黄」で)短文を作る。※短文は下記参照
  2. 音読&録音(例えば1つ目の文章。まずは「黄色」と発音、その後文章を音読)
  3. 録音音源を分析
  • 她喜欢穿黄色的衣服。(彼女は黄色い服が好きだ)
  • 我吃了一根黄瓜。(きゅうりを食べた)

※「黄」前後の音により、口の形や舌の位置等に影響を受けるため、短文で口や舌の筋肉を強化する目的。

 

 実際のテキストは、このようになります。

f:id:chachan-china:20200428101047j:plain

教育部审定2018 义务教育教科书《语文》三年级上册 より

 

発音学習を終え、発音矯正をされる方は、

特に「自分の発音を聞いて、分析する」ことが、非常に大切だと思っています。

私も発音練習の中で、分析することに一番時間を割いています。

 

自分の間違いを、自分で気づけるようになれば

発音矯正の階段を、一気に駆け上がれるようになります。

またこの訓練を繰り返していると、発音をした瞬間に、

「今の音は間違った」と、分かるようになってきます。

 

発音矯正をされる際、ただただやみくもに、何度も繰り返されることは

あまりオススメしません。

なぜなら逆に、悪い癖が付いてしまう可能性があるからです。

 

と言う私も、始めは自分の声を聞くことは、非常に恥ずかしく、嫌でした。

しかし毎日繰り返していると、早い方だと数日で、遅くとも1か月もすれば慣れてきます。

「発音をキレイにしたい!」という方は、このご自身の声を向き合うことから

逃げないでいただきたいと、強く思います。

 

前回、「発音学習や発音矯正を始めるにあたり」という記事を記載いたしました。

そちらもぜひ、併せてご覧いただけますと幸いです。

 

前回と今回、少し偉そうなことを書き連ねて参りましたが、

私もまだまだ修行中の身です。

共に「キレイな発音」をめざし、切磋琢磨していきましょう!