現在新型コロナウイルスが大流行しており、
外務省が配信する『海外安全ホームページ』でも、
「早期の一時帰国や中国への渡航延期を至急ご検討ください」に変更された。
私のような、中国に拠点がある方にとって
日本一時帰国で困ることの一つに、ネット難民になってしまうことである。
出張や、1週間ほどの帰国であれば
モバイルwifiを中国でレンタルしてくるのも、解決策の一つである。
しかし“レンタル”であるがゆえに、中国に戻った後、空港の専用窓口へ返却しなければならず
返却忘れや、滞在期間延長で、返却が遅れると滞納金が科せられる。
また充電式のため、バッテリー切れも考慮しなければならない。
さらには、いくらコンパクト設計とはいえ、手のひらサイズ程の大きさがあり、
案外かさばってしまうため、煩わしく思ったりする。
そのため今回のような緊急での移動や、中国に戻る予定があいまいなときは、
データ通信のモバイルSIMを購入し、使用することも手の内である。
大勢の方に尋ねまくり、調べまくって、タオバオで買ったSIMカード。
— あめちゃん (@yuheweilai) February 2, 2020
15日間75Gで66.9元。
条件はあるものの期間延長も可との事で、ダメ元で試すことに。
壁越えの必要なく今のところ速度も安定していて快適に使えてマース!
動画チャットは試す勇気ないけど、ツイと微信ぐらいなら何とかいけるかなー
あめちゃんさんのように、準備周到で帰国できるのがベストだが、
すでに日本に帰国されている方は、日本でも購入できるSIMカードがあるため、
本日ご紹介をしたいと思う。
日本国内で使えるデータ通信専用のモバイルSIMカードは、
日本の主要空港や家電量販店などであれば、その場で購入することができるが
私のような実家が田舎という場合、Amazonでの購入が便利である。
SIMカードの種類は様々で、データ通信+通話可能のものもある。
また通信データは500Mや5G、10Gのようにプランが分かれており、
データ量に応じて、値段も高くなってくる。
使用範囲が日本限定のものから、「アジア」と比較的広範囲に及ぶものもあり、
使い残したデータは、中国に戻ってからも使用できるプランも存在する。
データ量と同じぐらい注目したいのが、有効期間であり
1日や7日、15日、30日、半年、1年のようにプランが分かれている。
こちらも期間に応じて、値段も高くなってくる。
また備考欄に、1日の通信上限が設定されているものもあり、
例えば500MBを越えると、スピード速度が制限されてしまうタイプも…。
さらには追加チャージができ、有効期限も延長できるものや
使い切りタイプなど、細かく見ることで無駄を省くことができる。
滞在期間やデータ量、値段や使用回線などを考慮し
さらに中国で購入した「iPhone6」でも使用できるかを確認し
私が最後に選択したのは、こちらのタイプ。
(評価のコメント欄に、iPhone6で使用確認ができたことが記載されていた)
注文して、郵便で翌々日に実家に到着。(注文時間によっては翌日到着可能)
早速中身を開けてみると…、
SIMカードとカードケース、SIMピン、説明書(表:Android、裏:iOS)の
合計4点が入っていた。
説明書でも「iOSの場合は基本設定なしで、カードを差し込むだけで使用が可能」とのこと。
早速、「中国移動(China Mobile)」のSIMカードと差し替えてみる。
電源を入れると、すぐに電波が確認された。
次にもう一台所有している、AndroidのHUAWEI FLA-TL10で試してみることにした。
こちらはデュアルSIMのため、SIM1には「中国聯通(China Unicom)」を、
そしてSIM2に、今回購入したデータSIMカードを差し込んでみた。
iOSと違い、Androidは設定が必要とのことなので、早速チャレンジしてみた。
1.「設定」のアイコンをタップ
2. 設定画面から「无线和网络(=無線とネットワーク)」をタップ
3.無線とネットワークの画面の「移动网络(=モバイルネットワーク)」をタップ
4.SIM2の「接入点名称(APN)(=アクセスポイント名 APN)」をタップ
5.「Softbank 4Gシンプルスタイル」を選択
6.「无线和网络(=無線とネットワーク)」の画面まで戻り、
「双卡管理(=デュアルSIM設定)」をタップ
7.「默认移动数据(=デフォルトのデータ通信)」で、「卡2(=SIM2)」を選択
8.完成!
私の場合、iPhoneをメインで使用し、中国から緊急の電話を受けることもあるため、
データカードと中国移動のSIMカードを、差し替えては使いたくない。
そのためHUAWEIのSIM2に、今回のデータカードを差し込み、
2台の携帯を「インターネット共有」することで、iPhoneとHUAWEIの両方で、
ネット環境を使えるように設定している。
今やインターネットはどこにいても必要不可欠になり、
仕事に大きな影響も及ぼすため、ネット難民は思いのほか苦痛である。
緊急帰国や、レンタルサーバーを借りるのが煩わしい場合など
ぜひSIMカードにてネット環境を整える方法も、非常に便利で快適である。