ちゃーちゃん@中国

中国滞在10年以上の日本人女性から見える「生の中国」とは?

あなたの目には、中国はどのように映っていますか?

あなたが本当に知りたいことはなんですか?

影響力等は決してないですが、日本人と中国人の誤解が少しでも解ければと思って始めたブログです。



◆スポンサーリンク◆


『蜻蛉日記』その12

f:id:chachan-china:20200807173323p:plain

『蜻蛉日記』 目次は、こちらをクリック

 

みをつくし先生の『蜻蛉日記』講座 その12

(※古典にご興味がおありの方、中国語学習者、日本語学習者の交流の場になれば幸いです)

 


 

〈凡例〉

・原文は、言葉の区切りが分かりやすいように、なるべく漢字を多めにします。

・現代語訳は、原文との対応関係を分かりやすくするため、若干簡潔です。

・不明瞭な部分のみ、簡単な注釈を付けます。 

蜻蛉日记(1)——序章_Ellen_新浪博客 (中国語訳参照サイト)

 

と有る返り事
  • という手紙への返事として
  • 回信:

 

高砂(サゴ)の尾の上(ヘ)辺(ワタリ)に住まふとも しか覚めぬべき目とは聞かぬを。
  • 「もし高砂の山頂あたりに住み続けているとしても、そんな、鹿の声に目を覚ますような人とは思えませんけどねぇ。
  • “身在高砂山 久居也长眠 鹿鸣耳边过 闻声犹悠闲(我听说您是住在鹿鸣有名的高砂山,也不会因为鹿的悲泣而在夜里惊醒的人呢。)

高砂兵庫県高砂市加古川市の辺り。鹿の鳴き声で有名でした
【ふ】前の動詞の継続を表します/【とも】仮定の逆接を表します
【しか】そんな風に。「鹿」を掛けています/【ぬべき】ぬ(確実)、べき(当然)
【を】感嘆を表します。「私の事なんて頭にないから、どうせ熟睡してるでしょ!」とからかっています。自筆っぽいので、心を開き始めてますね(o^∀^o)下の古歌を基にしています

 

◆秋萩の花咲きにけり。高砂の尾の上の鹿は今や鳴くらむ(『古今和歌集』秋歌上)
  • 秋萩の花が綺麗に咲いたなぁ! かの高砂の山頂の鹿は、今、色めき立って鳴いているかも知れないな

  【にけり】に(完了)、けり(事実への気付き)/【や】推量を表します
  【らむ】遠方の現状への推量を表します。古来「牡鹿は秋萩の花に求婚する」というイメージがありました

 

実(ゲ)に 怪しの事や」とばかりなむ。又 程経て
  • ほ~んと、"不思議"な事ですわね!」とだけ書き送った。また、しばらく経って和歌が届いた。
  • 您信里所说的整夜难眠,真是件奇怪事了”。不久,又来了消息:

【怪し】兼家の歌の言葉を逆手に取っています/【や】感嘆を表します
【なむ】前句を強調します。後ろに「書く」を省略しています

 

「逢(アフ)坂の関や何なり。近けれど越え侘びぬれば歎きてぞ経(フ)る」。
  • 「逢坂の関は忌々しいな! すぐ近くにいながら、思うように越えられなかったので、歎きながら過ごしているよ・・・」。
  • “何为逢关难 近在咫尺间 终究不能逾 悲叹日如年(逢坂之关——山城和近江之间的城关,古来多咏于和歌,暗寓男女的相逢——究竟是什么难关,为何你近在眼前却始终无法接近,让我在悲叹中度日)”。

【逢坂の関】京都市の東端と大津市との境にあった関所。障害の多い恋愛によく喩えられます
【や】感嘆を表します/【越え】障害を乗り越えて恋人と逢うことを掛けています
【ぬれば】ぬれ(完了)、ば(順接)/【ぞ】前句を強調します

 

返し
  • その返歌として
  • 回信:

 

【参考資料1】高砂の地図 

f:id:chachan-china:20200910181748j:plain


 【参考資料2】逢坂の関の地図

f:id:chachan-china:20200910181833j:plain

 

【参考資料3】逢坂の関の様子(昔は盗賊がワンサカ住み着いていたそうです(^ー^;))

f:id:chachan-china:20200910185343j:plain

◆スポンサーリンク◆


数あるブログの中から、私のブログをご覧いただき本当にありがとうございます。

今日も1日、素敵な日になりますように!

 

どうか本音をお聞かせください!

ご意見、ご質問はぜひ上記のコメント欄、もしくはメールまでお願いします。