団地の入り口付近で、夕方頃になるといつもあの車が停まっている。
そこから漂ってくる、トウモロコシの焼ける良い匂い。
毎日横目で見ながら通り過ぎるのだが、今日はさっきまで前を歩いていた人も
立ち止まり購入したこともあってか、私も誘われるように車の前へ。
貨物の後ろに積まれた製造機。
思わず1枚と思ったが、何となくNGの雰囲気を醸し出され敢え無く引き下がる。
(ネットから拝借)
構造を簡単に説明すると、上側にトウモロコシの粉を入れ、水と練り上げ、型に流し込
み、一気に焼く。
回転式カッターが装着され、1周するたびにソーセージのように長くつらなるお菓子を
プツン、プツンと切っていく。
そしてできたお菓子が、こちら! 1袋3元(≒50円)、2袋5元。
ちなみに袋は、規定袋13号(260㎜×380㎜)程あり、かなり大きめである。
ん? 明治のカール?
先程の写真では分かりづらいが、こちらは1つ1つが結構長い。
縦の長さは、インスタントラーメン程ある。
しかもカールのように味付けはしておらず、トウモロコシ粉そのままのお味。
主人に名前を聞いてみるも、「玉米(トウモロコシ)の…」と止まってしまった。
「名前、分からない。でも中国人は『トウモロコシのあれ!』で通じる」と、なんとも
微妙な答えが返ってきた。
名前がないはずがないと調べてみるが、キーワードをどうしようかと迷う。
まずは食感から攻めてみようと、「玉米(トウモロコシ)」「脆(サクサク)」と
入力してみると、それらしきものの写真が一枚。
急いでクリックすると、そこには「玉米脆条(トウモロコシのサクサク棒)」とのこと。
「玉米脆条」で画像をみると、これでほぼ間違いなか…と思われる。
正直、可とも不可ともいえないお菓子であった。
また先日清明節の連休中、ほろ酔い加減の主人が「ちょっと散歩」と言って出掛けた後
「こんなのあったよ~」と買って帰ってきてくれたお菓子。
「寿司焼」8元(≒135円)
中国で10年以上生活するが、初めて見た。
「ABCビスケットのように、それぞれのお寿司のような形をしているのかしら」
「それぞれ味が違うのかしら」と、期待をしながら開けると…
「えぇ? なにこれ???」
(あり得ないだろうけど)もしかしたら、味はお寿司テイストなのかもしれないと
ガブリと一口食べてみるが…。
どう味わっても、『キャベツ太郎』の味がする。
ここだけの話、キャベツ太郎もキャベツの味がするわけではないが(笑)
こちらは不可に限りなく近い、かろうじてのお菓子であった。
基本主人も私も甘いものは苦手だし、スナック菓子も食べないために、なかなかご紹介
できないお菓子類。でもお菓子の紹介はもしかしたら、最後かもと思っている。