中国での支払い方法は、銀聯カードやクレジットカードはすでに遠い昔。
今や「支付宝(=アリペイ)」や「微信(=Wechat)」のQRコードで、百貨店や
スーパー、屋台でさえも商品が買える時代になった。
それが故に私自身もほとんど銀行に行かなくなったが、先日ふと現金が必要になり、
久しぶりにATMを利用したので、今更感は否めないがレポートしてみたいと思う。
ただ、以前は外国人でもパスポートさえあれば簡単にキャッシュカードを作れたのだが、
最近は審査が厳しくなり、さらに中国の携帯番号が必要との一点張りで、全く手続きを
受け付けてくれないこともあるので、この情報自体、過去のものになりつつあるのは
どうかご了承いただきたい。
本題に入る前に少し雑学として、中国はもともと「四大銀行」が力を持っていた。
その四行とは、中国銀行、中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行である。
その後1986年7月24日、国務院の批准を受け新たに交通銀行が加わり、
現在「五大銀行」として機能している。
私個人的には交通銀行のサービスが一番親切に思い、メインバンクにしている。
日本と違い道端にATMが設置され、何のガードもなく他人から丸見えと言うところもある。
予期せぬ事態が起こる可能性は十分にあるため、やはり「ガードなしATM」は
避けられた方がベター。今回はブースに入るATMを利用した。
こちらが中国のATM。
1.右下のカード取り出し口に、カードを挿入。
2.画面に「ICカード読み取り中」と表示
3.暗証番号入力の指示。テンキーで6桁の暗証番号を入力
4.「処理中。少々お待ちください」の表示
5.サービス内容の確認。必要サービスの隣にあるボタンを押して、内容を選択
6.(今回は「引き出し」)金額を選択、あるいは「我的设置(=カスタマイズ)」を
選択し、金額をテンキーで入力後、「确定(=確定)」ボタンを押す。
単位は100元単位で、1回の最高引き出し額は10000元まで
7.(今回は3000元引き出し)選択ボタンに必要な3000元がないため、
赤丸の「我的设置」ボタンを押し、3000と入力。黄丸の枠の中の金額を確認
8.現金受け取り口が開くのを待ち、現金を受け取る
9.画面表示が変わり、次のサービスの確認
ちなみに記番号とは、紙幣に印字されているアルファベットや数字のことである。
(記番号が印字されたレシート)
11.カード取り出しボタンを押して終了
今回本当に時代遅れになってしまわないうちにと思い、ATMの使用方法を紹介した。
各銀行のATMもほとんど同じような手続き方法で、言語も英語はもちろん、
さらには日本語表示ができるATMもあるため、ご安心いただきたい。
しかし今の中国はとにかくQRコード払い。
まもなくやってくる春節の「紅包(=お年玉)」も、多くは電子マネーでやり取りする。
近い将来、携帯電話にその地位を奪われた電話ボックスのように、ATMを探すのも一苦労、
そんな時代が、本当にやって来るかもしれない。