ちゃーちゃん@中国瀋陽

オンライン中国語講師|中国語ネイティブの発音と、より楽しく学べる方法を模索中|漫才や“脱口秀”など、面白い事(言葉遊び)が大好きな関西人

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東洋医学 ~小儿推拿(幼児マッサージ)と共に、子供の鼻水の止め方の1つ、お伝えします~

中国で生活していると、自然と東洋医学と関連のある話が、よく耳に入ってくる。

季節の変わり目や、異常気象の時は特にだ。

 東洋医学(とうよういがく)とは、東洋起源の伝統医学を指す。東洋が指す範囲が多様であるように、東洋医学に含まれる範囲も一様ではなく、文脈・視点によって異なる。現在日本の伝統医学業界では、古典医学書に基づく薬物療法漢方医学と、経穴などを鍼や灸で刺激する物理療法・鍼灸医学、両者を合わせて東洋医学と呼んでいる。日本では日清戦争以降、「西洋」と対になる「東洋」という用語が定着したと考えられており、昭和25年に日本東洋医学会が設立されて、東洋医学という呼び方も一般的になった。

 東洋医学は、中国医学(中国)、漢方医学(日本)、韓医学朝鮮半島)などの中国を起源とする東アジアの伝統医学を指す場合が多いが、アーユルヴェーダ(インド)などの南アジア・東南アジアの伝統医学を含む場合、ユナニ医学などの西アジア伝統医学を含む場合もある。ユナニ医学は古代ギリシャを起源とし、ヨーロッパに大きな影響を与えたため、西洋医学の文脈で語られることもある。

  西洋医学の意味も東洋医学同様に一様ではないが、西洋近代医学(近代医学、現代医学)を指す場合が多いようである。東洋と対になる概念である西洋は、ボスポラス海峡以西のヨーロッパを指す場合が多いが、東洋同様、指し示す範囲は様々であり、アラビアを含む場合もある。

  中国では清以降、東洋とは日本を指すため、東洋医学漢方医学を意味する。

 

フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より 

 

昨日の「銀世界の瀋陽」でもご紹介したように、今年は暖冬で通常なら-20℃近い気温が

まだ-10℃にも満たないぐらいの時もある。

そのためこの異常気象が災いし、病院の小児科は風邪の子供たちで溢れかえっている。

 

ただ西洋医学は手術や薬剤に頼るため、体への負担や副作用も大きい。

病は治ってほしい、でも負担や副作用は少しでもなくしてあげたいと願うのが親心。

そのため東洋医学の代表格である小儿推拿と呼ばれる「幼児マッサージ」を重視する中国家庭は、

かなり多い。

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最近は日本でもオイルを使う「ベビーマッサージ」が注目され、体をマッサージしたり、

肌と肌のスキンシップを多くする目的で人気を集めているが、「幼児マッサージ」とは

一致点もあるが、相違点も多く存在する。

 

まず大きな違いの1つに、免疫力を高め病気を未然に予防する「幼児マッサージ」の一つ、

その名も『二十四節気マッサージ』は、施術日程が決まっている。

その日程とは、二十四節気の当日と前後日の3日間。この3日間、連続して施術を受ける。

 

少し話が脱線してしまうが、日本人にとって馴染みの深い二十四節気は、冬至夏至

春分秋分と言ったところであろうか。

二十四節気とは「1太陽年を日数(平気法)あるいは太陽の黄道上の視位置(定気法)によって

24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもの」である。

しかし正直、まだまだ分かりづらい説明である。検索しているとこんな紹介を見つけたので

一緒に記載しておきたい。

季節は太陽の動きが影響します。月の満ち欠けを基準とする太陰暦 ※では、太陽の運行による季節の変化と根本的に合いません。また、太陽の動きを太陽と月のめぐりを取り入れた太陰太陽暦も、厳密にいうと年ごとに季節と月日にずれがあり、年によってはひと月ぐらいずれるので、季節の目安になりにくいものです。そこで、古代中国で考案された二十四節気を暦に取り入れ、季節の指標にしたのです。

 

2018年(平成30年)の二十四節気は、こちら

 

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話しを幼児マッサージに戻そう。まずは数多くある手法の一つをご覧いただきたい。


このように皮膚やツボを刺激していき、血行を促進し免疫力を高め、病を未然に予防するのである。

対象年齢は、16歳以下と言われている。

 

そういう我が子も、生まれた時から気管支が弱く、よく咳き込んだりする。

またここ何カ月か、風邪ではないのに鼻水が出てくることも気になっていた。

そこで、思い切って幼児マッサージの施術店の門をたたいてみた。

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まず舌診から始まり、触診、脈診、腹診を経て、問診へと至る。

特に排便の回数や色、匂い。睡眠時間(起床時間と就寝時間)、食事の時間と量、食欲、

アレルギーなど、しっかりとコミュニケーションを取りながら、我が子の特徴を探っていく。

 

こども園で4時頃夕食をとった後、6時過ぎに家族ともう一度夕食をとると話したところで

医師の手がピタリと止まる。

 

「この子の鼻水は、食事過多による消化器官への負担からきているかもしれない。

この年齢の子供は、三度三度の食事以外にも間食などズルズルと食べることが多いため、

消化器官が休みなく働くと共に、エネルギー飽和状態になり、他の器官(例えば肺や気管支)にも

負担をかけることになる。そのエネルギー過多の症状の一つが、この子の場合は鼻水。

幼児マッサージを続けるとともに、夜5時以降は食事を与えず様子を見守ってほしい」

という診立てだった。

 

ちょうど昨日12月7日が二十四節気の「大雪」に当たるため、12月6日~8日の3日間

「幼児マッサージ」 に通うとともに、ここ5日間程、5時以降の食事は控えていた。

 

すると、10月頃からズルズルとしていた鼻水が、完全に止まった。

また朝起きると咳き込んでいた咳も、日を追うごとに明らかに少なくなり、昨日からは

ほとんど咳もしなくなった。

正直ここまで効果があるとは…。

東洋医学を信じていない訳では決してないが、こんなにも早い段階で効果を感じられるなんて

思いもよらない喜びである。

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東洋医学は、長期的、なおかつ継続的な付き合いが必要である。

もちろん今回の鼻水も、もしかしたら食事制限や「幼児マッサージ」とは違う何かの偶然が

たまたま重なっただけ、なのかもしれない。

ただ我が子が少しでも快適な毎日を過ごしてくれればと願う心は、親として当たり前の事だろう。

そして今回、幼児マッサージに行ってから鼻水という気持ち悪さから解放されたのは、

紛れもない事実である。

 

これからの時期、風邪ではないのにズルズルと鼻水が長引いているという子供さんが

いらっしゃる親御さんは、まずは食事時間の制限をされてみると、もしかしたら

少し明るい状況が待っている、かもしれない。

我が子の体験談から何かのお役にたてばと思い、本日「幼児マッサージ」と共に、ブログに

記載しておきたいと思う。