ちゃーちゃん@中国瀋陽

オンライン中国語講師|中国語ネイティブの発音と、より楽しく学べる方法を模索中|漫才や“脱口秀”など、面白い事(言葉遊び)が大好きな関西人

◆スポンサーリンク◆


私の「本気スイッチ」をオンにさせた座談会 ~韓国語通訳翻訳者カオリさん~

先日、私がとても大切に思っている同志の座談会に参加した。

その方とは、韓国語通訳翻訳者のカオリさん。

jkintertrans.hatenablog.com


フリーランス通訳翻訳者が語る『長期ブランクからの復帰』」というタイトルで、

約9年の育児ブランクを乗り越え、再度通訳者として活躍の場に戻ってこられた事を

1時間半、彼女の韓国語との馴れ初め、学習の経緯、現在の仕事内容、語学向上方法、

そして育児とキャリアの狭間の葛藤と努力などを交え、語ってくれた。

彼女の魅力満載の内容だった。

 

普段彼女とは国際結婚&異国での育児についての悩みや、語学学習法などを語らい、

あまり仕事について話した事はなく、彼女が仕事に対する姿勢を始めて拝見した。

 

司法通訳士として警察に出向き、同胞の日本人の手助けをする話。

「お金というよりは、その人の人生を左右する手助けができることがやりがい」と

真っ直ぐ前を見て語ったその姿。

見とれてしまうぐらい美しく、魅了され、彼女の責任感ある性格が垣間見れた。

 

その他、二人のお嬢さんを育てながらも、通訳翻訳技術を高めるために、

日韓ニュースを毎日欠かさる見る・読むこと、シャドーイングや読書、

そして翻訳コンクールへの参加など、日々階段を上るように努力を重ねているお話。

 

「色々な選択肢から韓国語を選び、命を削る思いで通訳と翻訳に取り組んでいる」

という彼女の覚悟とコアの部分、さらに語学というある意味孤独、険しい道のりだか

それでも極めようという熱い思いを語ってくれた。

 

「チンケな決意でこの世界に飛び込んだんじゃない」と、生後6か月のお子さんを

背負いながら中腰状態でも翻訳に臨まれ、その夢をあきらめなかった武勇伝。

中国語習得をめざし、がむしゃらだった当初の自分と重なる。

 

そう言えば私も中国に来た時は、すべてが御破算、つまり「0」状態だった。

父と祖母の反対を押し切り、仕事も辞め、キャリアも捨て、彼氏とも別れ・・・。

それでも飛び込みたい、目指したいと思った中国語の世界。

簡単に「できないから、ではあきらめて帰国します」とはとても言えない状況だった。 

 

彼女の座談会が進むにつれ、中国語への思いが蘇っては溢れだした。止まらなかった。

彼女のストイックさや語学と真摯に向き合う姿を、拝聴すればするほど、

「通訳、翻訳は苦手なんです」と言っている自分自身が、恥ずかしくなった。

真相はそのレベルに達していないだけ。力が及ばず情けない自分を、そして

人から批判される自分を認めたくなくて、逃げているだけ。

 「中国語に真正面から向き合わず、毎日こなしてるだけだよね」という気持ちが

どんどん湧いて出てくるのを感じた。

 

中国で生活をしている以上、もちろん分からないことは調べたり、聞いてみたり、

時には勉強会などにも参加し、練習も自分なりにやってきた。

しかしこれまでの余力で、何となく毎日生活ができてしまうため、

中国語への本気度、ストイック度がずいぶん低下している。

さらにおろそかにしている自分に気付きつつも、育児という最大の「口実」を作り、

きちんと弱い自分と向き合ってこなかった私。

 

おそらく2011年頃から、中国語レベルはほとんど横ばいであろう。

「踊り場」であるのを良い事に、次のステージへと続く厳しい登り道を避けていた。

 

このまま「外国人として、お上手ですね」と言われることから、卒業したい。

この中国という世界で語学的にも、文化的にも、もう一度本気でぶつかってみよう。

そう背中を押された座談会だった。

 

今まで知っていた彼女に、また一つ「通訳翻訳者」としての顔が加わり、

より一層輝いて見えた。

それはまさに彼女の故郷福島の女性がもつ、まるで新島八重さんのような

「ならぬものはならぬ」という強い心と、芯の通った思い。

そして物事(韓国語)に対する一種の覚悟のような、まさにそんな素晴らしい女性だった。

 

この座談会に参加でき、彼女から「喝」を入れられたこの御礼は、

来年の中国語検定結果を以って、お返しができたらと思う。

合格はとてもとても険しい道のりである。しかしそのぐらいの感謝を伝えたいと思う。

 

追記:

そんな思いを抱いていると、またこうもタイミングよく共通の同志から

こんなメッセージが届く。

あまりにも素晴らしかったのでツイートしたが、それだけではもったいないので

こちらにもぜひ、取り上げさせていただきたい。

f:id:chachan-china:20181021214045p:plain

検定は健康診断。

来年はきっとAランクに! そのためにまずは「四字熟語」という栄養を摂取したい。

(中国語検定1級は中国人でも難解な四字熟語が、至る所にちりばめられています。この語彙力が合否を分けるカギです。)

周りの同志たちが、いろんな形で私の中国語レベルアップを後押ししてくれる。

このご縁を大切に、形ある御礼をしたい。

そう思いながら、今日もまた自分に向き合おう。