ちゃーちゃん@中国瀋陽

オンライン中国語講師|中国語ネイティブの発音と、より楽しく学べる方法を模索中|漫才や“脱口秀”など、面白い事(言葉遊び)が大好きな関西人

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主人が我が子にプレゼントする「初めての服」

先月からこども園に通園し始めた我が子。最近は友達もでき、毎日楽しそうである。

週末になれば、その友達の名前を大声で叫ぶところからも、仲の良さを感じる。

また保育士の担任の先生にも恵まれた。細かいところまで気が付く性格と、

良かったことはもちろん、悪かったこともきちんと報告してくれる。

さらにあまり簡単に他の人には抱っこしてもらいたがらない我が子が、

先生には素直に抱っこしてと甘えにいく。非常にありがたい。

 

動く量も増えお腹がすくのか、とにかくよく食べる。もりもり食べる。

こども園に入園後、食事回数と量が増えたからか、

それとも単純に成長なのか、1か月ですでに0.3㎏増え、

抱っこをすると漬物石のようにドシリと重く感じる。

食事の動画を、保育士がWechatで送ってきてくれるので、

毎食我が子が食べる様子を、10秒程度という短い時間ではあるが知ることができる。

ただ、その10秒にはほかの園児も映っていることもあり、ふと思った。

 

なぜこの子たちは、食べさせてもらっているの?」

 

先日の父兄会でも話題となったが、2歳半を過ぎても自分で食べられない子が多い。

日本では健康診断などに参加したときに、「手づかみ食べをしっかりさせたあと、

汚れることを覚悟で、自分で食べさせてください」と指導される。

しかし多くの中国の家庭では、「乳幼児期に自分で食べられるようになる」という

意識が乏しく、また汚れることを嫌い、口までスプーンを持っていき

食べさせているようである。

 

実際、義両親が我が子が1歳ごろになり、自らスプーンを持って食べようとする姿に

ビックリ仰天! 「あり得ない。天才だ!」と言って喜んでいた。

主人にこの状況を聞いてみると「義両親の反応が一般的かな」と言われ

それにこちらがビックリ仰天!

 

ちなみにトイレトレーニングの方は、中国では割と早い段階から始められている。我が子が1歳8か月の時、親せきの食事会でオムツを穿かしていることを、こっぴどく叱られた経験がある。ただ私としてはトイレトレーニングも、ご飯を食べさせることも、「手を焼く=かわいがっているという自己満足」なのでは、と思って見ているところもある。

 

 

そんなことを思い出しながら、先週金曜日夕ご飯の後片づけをしていると、

突然Wechatの音がなり、見てみるとこども園からの連絡。

再びこども園の連絡は突然に!」がやってきた。

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(通知:9月3日入園式があるため、ご父兄の皆さまは子供に白い上着の着用をお願いします。またズボンにつきましては各自でお選びください)

 

「えぇ!? 入園式?」

こども園から以前受けた説明では、いつでも入園可能で一斉入園はないとのこと。

そのため勝手に入園式はないものと、思い込んでいた私。

しかも金曜の夜になって、突然の通知が来るとは・・・。

(※父兄の参加はなく、こども園内の先生と生徒だけで行われる)

 

「汚すのが子供の仕事」と思っている私は、子供に白い服は買っていなかったため、

非常に焦った。せめてあと1日早く言ってくれればと、怒りにも似た感情。

「昨日の連絡なら、こども園に我が子を送った後、百貨店でもいけるのに」

と思いながら、一方で「でも、まぁ、これが中国式だよね」と思うと、怒りが収まる。

 

高田ともみさんの『中国的「今を生きる」生活。』という著書で、

「連絡は当日までにやってくる」という言葉がある。改めて名言だと思う。

 

「淘宝(タオバオ)」に比べ、配送可能地域内だと翌日には届くことが多い 京東

オンラインショッピングで早速購入するも、翌週月曜の通園前までに届くかは不確定。

そのため保険をかけたい私。

翌日土曜日、日用品と白い服を買うために、早速近くのショッピングセンターへ。

(※9月4日午前7時の時点で、まだ9月1日の配送会社引き渡し待ちの案内から変わらず。どうした!京東!!!)

 

時々「もしや君は『コナン』なのか?」と思わせるような行動を、我が子はとる。

つまり幼くしても色んなことを理解しており、自分のことは基本自分でする。

好みの服も自分で選ぶ。逆に言うと気に入らない服は絶対に着ない。

それは1歳になる前からで、「どちらがいい?」と目の前に服を並べて聞くと、

好きな方を指差すか、どちらも気に入らなければ、明後日の方向を向かれた。

 

ショッピングセンターには子供服売り場が何店舗かあるので、

とりあえず見て回ることにしてみた。

1店舗目

我が子が気に入るものがなく、首を横に振るばかり。店を後にする

2店舗目

店員が持ってくるサイズがすべて120以上。さすがに大きすぎ、我が子のサイズを伝えても、「子供はすぐに大きくなるから大丈夫」の一点張り。却下。

3店舗目

不可ではない白い服が見つかる。サイズも我が子のサイズ。39元(=約700)。安心を買いたくて、主人に相談。そんなところに店員さんの「棚セールの商品だから、3着100元」という一声。それに反応した主人。「3着買おうよ」と言い出す。確かに棚の中には1着で100元の服も含まれてはいたが・・・。

「3着、買ってあげたい」と言う主人。その気持ちは痛いほど分かる。

なぜなら我が子の服は日本帰国時に、私がまとめ買いするため、

主人は今まで我が子のために、服を買う機会がなかったのだ。

「でも1着だけでいいんだけどな」という私の空気を読んでか、

「こづかいから出すから」という宣言があり、チェックメイト

 

少しかわいそうになってきて、残りの2着の選択権を、完全に主人に譲ることで合意。

しばらくの間、子供服を手に取り見比べる主人。

「ソムリエか!」というぐらい、服をかざて色を見たり、肌触りを確かめてみたり。

更にはなぜか自分の体に当ててみたり・・・。

 

15分かけて、やっとの思いで選んだ残り2着。お疲れ様

 

それでは早速ファッションショー、行きましょう~。

まずは目的の白い服。本当は襟付きのが欲しかったが、とりあえず応急処置として。

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そして、主人が選んだ合計2着目。

これから一気に涼しくなってくる瀋陽。通園時にさっと羽織れるものを、とのこと。

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そして最後の3着目。

 中国テイストを重視したとのこと。袖口のワンポイントもかわいい。

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が、左胸元。なんじゃこれ!? ドラゴンボール孫悟空か!?(笑)

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さらに、ドン!

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 バックプリント。ちなみに中国語で「玩(=遊ぶ)」。

さすがにこれは、私は選ばない! 主人ならでは、と言っておこう。

 

主人が小遣いをはたいて買ったので、私はノーコメント。

主人の気持ちと行動を称え、代わりに満面の笑みを。

ただ「どうだ?いいだろ?」と満足気な主人への、我が子の反応は

「バイバイ、バイバイ」と言って、手を振るばかり。親の心子知らず!

 

さすがにショックだったのか、主人は「カッコいいぞ!」を連発。

それにすかさず「不要(=いらない)、不要」と中国語で応戦。

 

主人に「それ以上しつこくすると嫌いになって、完全に着たがらなくなるから

もうその辺にしておいた方がいいよ」と耳元でアドバイス

「う~ん」と納得しないも買い物袋に戻す主人。

 

翌日、主人が仕事で外出したので、さりげなく我が子の近くに孫悟空服を置き

知らないふりをして、夕食の下準備をしていると、

「ほらねっ、やっぱり!」

自分で服を羽織ってみて、鏡の前でポーズを取り、モデル立ちしてました。

 

『コナン君 なにげにきみは おしゃれさん』(ちゃーちゃん心の俳句、季語なし)

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いつものことながらちゃーちゃんは、我が子と、そして

もう一人とっても、とっても「大きな子供」の面倒で疲れますなぁ~。

 


 

友蔵さんの心の俳句が浮かんだのは、さくらももこさんを想ってのことです。

先日漫画家のさくらもももこさんの訃報が報じられました。小学時代、少女漫画には全く興味のなかった私が、初めて『りぼん』を手にした記念すべき作品でした。その後『ちびまるこちゃん』単行本全集に加え、エッセイ集『もものかんづめ』『さるのこしかけ』『たいのおかしら』等を購入し、夢中で何度も読みました。才能あふれる方でした。

またどなたかのツイッターでもとりあげていらっしゃいましたが、中国の方に「おまえら日本人は大っ嫌いだ!!!」と言われても、その方に「樱桃小丸子(=ちびまるこちゃん)は好き?」と尋ねると、必ず「好きだ」という答えが返ってきました。漫画の力で人の気持ちを動かせる。なんと素敵なことでしょう。

素晴らしい思い出をありがとうございました。また30年以上に渡る執筆活動、本当にお疲れ様でした。大ファンだった西城秀樹さんと、天国で楽しく歌でも歌いながら、楽しくお過ごしくださいませ。

最後になりましたが、さくらももこさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。