ちゃーちゃん@中国瀋陽

オンライン中国語講師|中国語ネイティブの発音と、より楽しく学べる方法を模索中|漫才や“脱口秀”など、面白い事(言葉遊び)が大好きな関西人

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中国ローカル市場「瀋陽九路市場」をレポート(1)

瀋陽で8月2日、「アフリカ豚コレラ」の発生が確認され、

8月3日15時時点で、発生地点の913頭が殺処分された。

高熱処理により殺菌され、人体への感染はないとされる。

 

瀋陽の庶民といえば、食の安全意識が低いのか、

あるいは分かっていても豚肉の値段の魅力には敵わず、背に腹は代えられないのか

市場の豚肉価格の高騰はなく、売り場でも以前と変わりなく販売され、購買されていく。

 

我が家においては、ニュースをキャッチしてから、豚肉は購入しておらず、

しばらくは様子を見守りたいと思っている。

 

とは言っても、生きていくためには欠かせないタンパク質と脂肪。

豚肉に代わる肉類を求め、朝から「ローカルの市場」へ。

ということで今日は、中国のローカル市場についてレポートしたい。

 

自宅から車を走らせること約15分。

瀋陽九路市場』というローカル市場へ到着。

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我々のような地元民だけでなく、業者や飲食店も買付に来るほど大きな市場。

肉類、海鮮、野菜、卵だけでなく、白米や雑穀、大豆食品や冷凍食品、

お菓子や調味料、食品袋専門店までもあり

食卓のことなら、ここで何でも揃ってしまう。

 

ここではさすがにお見せできないが、肉類に関しては、牛や豚等が一頭、

丸裸、あるいは無残な姿で吊りさげられている光景も。

 

さて、西出入り口から入ると、

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半年ほど前までは、石畳みで「長靴を履いて来なければ」というほど

水たまりができている個所もあったが

だがここ最近整備がされ、一気に別世界。

(一応これでも)清潔感が大幅に増した。

 

市場の中へと足を進めると、

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ソーセージ専門店。

 

その端の方には、羊のホルモンも販売。

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166gを6元(=約110円)で購入

計量してもらいながら、美味しい調理の仕方を聞いてみる。

 

「火を通して、チャチャっと作ればいいのよ!」

 

正直に言おう、全くアドバイスになっていない(笑)

何をどう、チャチャっと作ればいいの?

 

おばちゃん家ではどうやって作るのかを聞いてみる。

「焼く!」

いやいや、間違ってないけど・・・。

 

思わず吹き出してしまったのが、おばちゃんに受けたのか

ピーマンとニンジンを千切りにして、ホルモンはぶつ切りにして炒めるのが

おいしいとのこと。

 

それを早く言ってよ!

ちなみに、調味料はこちらが手軽で、お勧めのようだ。

おそらく瀋陽人の家には必ずあるといってもいい調味料。

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『BBQ専用調味料』

赤唐辛子、食塩、クミン、ゴマ、味の素

 

「何も考えずに、あの調味料と一緒に放り込んだら終わり」

自慢げに語るおばちゃんの後ろで、おじちゃんが「作るのは俺だけど」と言っていた。

 

こういうやり取りをしながら、買い物するのも嫌いじゃない。

おばちゃん(おじちゃん)たちが、瀋陽訛りの中国語で

いろいろ教えてくれるし、おもしろい。

 

瀋陽人の友人からは、

「普通日本人はそういうところ行きたがらないし、行ったとしても、

話もせずに慄いて棒立ちが当たり前。あんたももう、りっぱな瀋陽人ね!」

太鼓判を押される意味はここにありか、と一人でふと笑いが起こる。

 

ホルモンを受け取り、視線を右側に移せば「食品用ビニール袋」専門店。

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本当はもう少し近づいて写真を撮るつもりが、おっちゃんの視線を感じ2歩後退。

 

さらに足を進めると、今度は調味料専門店。

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香辛料のいい香りが、食欲をそそる。

一応「わさび」も売っていた。(このわさびは美味しくないけど)

 

そうこうしていると、向こうの方からにぎやかな声が。

このスピーカーをもっているお方。こう見えても不正や秩序を取り締まる巡査隊。

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その後方、赤丸で囲まれた場所には、警察官の姿も見える。

習政権になってから、こういう庶民レベルにも厳しい取締の目が光るようになり、

「公平」ではあるが、昔の荒々しさや臨機応変さがなくなりつつあるのも、

どこか少し寂しい気もする。

 

また米中貿易戦争の余波が、こんな田舎の庶民の場所でも垣間見れる。

というのは、政府はとにかく資金集めをしたいのだ。

そのため徴収できるところはないか、目を光らせている。

このように巡回するのは、表は「社会秩序の統制」であるが、

本当の意味の「資金集め」の側面を、見逃してはならない。

 

表社会には決して出てこないが、中国政府の懐具合は真っ赤っか。

相当厳しいはずである。

 

さてさて

このあと肉売り場、海鮮売り場と続いていくが、その様子はまた明日にでもゆっくりと。